sptakaのブツブツDiary

sptakaさんは、毎日ブツブツ発言しています。

9月9日(土)フランス第五共和制のドゴール政権

2006-09-09 10:16:25 | スキー・登山・自然
 60年代の世界の政治家はその国でかなり評価されている。アメリカのケネディもフランスのドゴールも空港の名前で残っている。フランス人が歴史的な偉人を選ぶと、一番にドゴールがくる。ナポレオンは2位だと新聞に出ていた。ルイ王朝を選ぶものはいない。ところが日本は徳川だ、信長だと、紙芝居の中の歴史しか知らない。こんな貧相な歴史観を持っている国というのもまた珍しい。
 60年代の世界は、第二次大戦後の好景気が行き詰って、停滞していた。フランスは当時「欧州の病人」と言われていた。それを救ったのがドゴールで、強権発動して荒治療を始めた。緊縮財政というのは8%の金利にして、お金の値段を上げた。そんなに高金利ではカネを借りられないし、商売は立ち行かないと泣いた連中は「潰れても構わない」と投げ捨てた。強いものだけが生き残れる社会を立ち上げた。今の日本は、欧米の60年代と同じである。日本は「アジアの成人病」となった。コレステロールがたまったデブで、心臓病を患って、間もなく死んでいく国である。
 やりたいことはドゴール、ケネディと同じはずである。しかし欧米の景気対策というのは、簡単に言えば、規制撤廃で公務員の無力化ということである。民間の好きなようにさせる。ところが日本のそれは逆で、公権力のファシズムを完成させて景気対策したいという、北朝鮮の政策と一緒である。どこで勘違いをしているのか、戦国時代ならいざ知らず、アジアの成人病は悪化していくだけである。
 この2年は大手企業が景気回復してきたという政府のデタラメ発表を信じている人が多い。すべての大手企業は、利益をドルに変えて持っている。そしてドル市場のファンドで運用して、5%以上の金利を得ている。その数字合わせだけをすれば、大手は空前の利益で景気は前のように回復したように見える。いわば輸出企業のミニバブルが来ているだけである。円は世界一のガラクタ通貨となり、トヨタも任天堂もソニーも、世界一の高級品が物凄く安く世界中で売れて、馬鹿儲けできる。それのドル預金をドル市場で運用すれば儲かる。それだけの話。チャイナ市場はこの1年で30%の利息をつけている。元は1年前に2%を切り上げたが、相対的な円安というのは、さらに利息を上乗せしている。三井住友のチャイナファンド程度で、この1年に円に換算してこれくらいのリターンがくる。馬鹿馬鹿しくて仕事などしていられない。ファンド金利で悠々自適がいくらでもいる。
つまり国内内需の、水産加工業者も、鉄鋼中小企業も、中国の人件費ゼロのような国でやっていることを国内でやっている人は、すべてが間もなく倒産する。アジアの成人病に望まれるのはドゴールであって、チャランポランの馬鹿間抜けの安倍ではない。
そうそう60年代の馬鹿景気の頃には、日本も10%の金利をつけた。冗談にお金持ちは利息で暮らして、貧乏人はあくせく働くといわれたが、今がそうだ。ただあくせく働いて60年代は貧乏人も儲かったが、今は儲からない。中国の人件費ゼロに勝てるわけがない。
 安倍が最もお粗末なのは、「A級戦犯は極悪非道ですか」と人殺しを擁護することから始まる。A級戦犯の中に外務大臣の松岡というのがいて、これは禁固刑だったが、恩赦で釈放された。後のヒロヒトから勲一等だか何かを受けている。A級戦犯の勲章である。これをもって、天皇陛下が勲章を与えたのだから、罪を償えばそれでいいという論理にすり替える。つまり東条英機もけっきょく死刑で罪を償ったのだから、墓参りしてもいいだろうということになる。ならばすべての犯罪人は、山口の女子高生を殺した高校生も自殺して罪を償ったのだから、優しく葬りましょうということになる。この安倍の馬鹿タレは、およそ頭の悪い小学生程度の能力しか持ち合わせていない。所詮30年前の成城大学だからとは言いたくないが、成城小学校から大学にいったボンボンの当時というのは、およそ読み書きができれば、思考回路の幼児性は問われなかった。その辺の学生が喋っているのと全く同じというのは、安倍の頭の悪さの限界である。
 そのように、ニュー右翼の安倍は言われるようにヒロヒト賛辞であり、憲法改正をしたく、再び時代を戻したい。
 公務員の無力化と地方分権というのは、教育基本法などは本来撤廃である。各県単位に義務教育は委ねてそうして地方自治を育てる。それで十分だ。地元山口の田舎では、歴史の時間に長州藩の藩政だけ教えても構わない。東京の学生は田舎学生の馬鹿とののしるが、その田舎バンカラが田舎のプライドになる。地方分権とはそういうものだが、逆行している。
 ガラクタ通貨の国内流通分のわずかなお金を、サラ金地獄の公務員が公金横領しているというのが、今の日本である。成人病で心筋梗塞が間もないというのに、馬鹿は霜降り肉を食いたいと今日も焼肉屋に通っている。

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8月26日(土)歩いて冥王星に行く

2006-08-26 06:45:46 | スキー・登山・自然
 横浜マリノス岡田の解任
サッカーのマリノス、いや横浜が体たらくを喫すると、何だか清清しい気持ちになる。岡田はフロントとの確執でやめた。阪神を「ベンチがアホやから」といってやめた選手と同じように、フロントがアホやから辞めたわけだ。
マリノスのその前は、ジェフとの合併であって、ジェフはその前は全日空だった。この全日空というチームは、横浜のアマチュアチームを乗っ取って、全日空佐藤工業という、インチキ飛行機と、インチキゼネコンでサッカーチームを作って、そのジェフはいい加減にサッカー商売を飽きたと思ったら、日産が前身のマリノスと合併して、そして今日に至る。全日空は、航空会社としては日航よりも最近は成績がいいとされているが、どうも実態はこの程度のいい加減な気がして、私は10年前から全く信用してはいないのだ。
合法乗っ取りは、ホリエモン、村上ファンドにしても、まあいいことだとはされている。けれど乗っ取られたアマ選手は当時皆泣いていたものだ。「練習場がないなら、貸してあげるよ」と最初、全日空は言い寄ってきたという。そのうちに「スポンサーになってあげる」という。喜んで応じていると、「あのキャプテンが気に入らないから解任させよう」と言い出す。「私たちの恩師だから、そういうわけにはいかない」と抵抗すると、「お前、スポンサーの意見に逆らうのか」と強引に押し通す。翌年になると、「お前も気に入らない」。こうしてアマチームを乗っ取って、選手全員を入れ換えて「全日空」というプロチームを作ったというわけだ。その手先にもなったのが、今度ユースの監督をする反町という選手たちである。
別にいいといいや、いいんだけど、やり方が下品なのだ。自分たちでゼロから選手集まればいいものを、アマチュア騙して、仮に合法的であったとしても、相手が騙されたと思えば同じこと。
まあマリノスごときも、母体は外人車売りの会社であって、サッカーごときには真剣にやっていないのは見え見えで、しかもこのチームからは、水沼、名前忘れたがオフトにクビになって、最近ひでえ解説やっている元FWだかといっているデブとか、井原とか、まともな選手は輩出されたこともなしで、私大ッ嫌いチームの一つなのである。
それに横浜に作ったサッカー場は、ガラス張りの鳥かごの向こうでサッカーやっているようなもので、いまどきサッカー場野球場は簡素なのが流行で、手を伸ばせば選手に届くくらいの距離でやるものなのだが、なんだか客を天覧試合の向こう側の遠く押しのけて、バブル真っ盛りの頃のようなサッカー場にして、しかも維持費も出ないとうい赤字垂れ流しは目に見えているわけで、こういうのは、ボケオヤジが経営する頭でっかちの、不景気経済の元凶とも思われるものだと、これも嫌いの筆頭である。むしろ昔ながらの三ツ沢サッカー場とか、西が丘が大好きだ。




冥王星はどうしようもなく遠いところにあることは知っている。未だに無人ロケットさえ、そこに向けては飛んでいないと思うが。一番遠いロケットでも土星探査機だったと思う。それでも片道10年はかかったか。
 冥王星は地球から60億キロ離れていると書いてある。え~たったそれだけなの?と思う勘違いが楽しい。1キロ散歩すると1円もらえる。1日5キロくらい散歩するから5円の収入になる。だったら10年くらい散歩したら、1億円くらい貯まるのか?と思うのは大きな勘違い。だよな~。それでも60億円なんて、たいした金額じゃないと思うよ。駅前のショッピングセンターの片方だけで、60億円だよ。裏に建設中の600戸のマンションは、一桁多くて600億円だからね。だから60億円も60億キロも近いような気がするよ。しかし……。
 マッハ1で飛ぶ旅客機は、時速1000キロくらいだ。アメリカに行くのに10時間くらいかかる。計算すると、60万時間飛ぶと、冥王星に付くよ。それは3万日のことで、100年のことだ。ロケットはその10倍の速さで飛ぶはずだから、10年飛ぶと冥王星に付く。ふ~ん、やっぱり何だか近いね。歩いては行けないけど。
 しかしやはり、アメリカまで10時間飛行機に乗っているだけで退屈なのに、100年乗らないと着かないとしたら、やっぱり遠いということですか。
「教科書を書き換える」と新聞には書いてあるけど、あんな子供の義務教育の本よりも、百科事典書き換える方がずっと重要だと思うのに、なんで教科書というんだろうね。子供に媚売ってんだろうね。
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8月23日(水)ユーロチャートの五万図

2006-08-23 06:09:51 | スキー・登山・自然
 五万図というのは、五万分の1の地図で、1キロは2センチ表示である。山岳地図で地形図ともいう。国内ではハイキング以外は、いまどき2万5千分の1の、さらに詳しい地図を使うわけだが。
 ヨーロッパではスイス発行のアルプス五万図が八重洲ブックセンターとか国内でも売っているが、何故か1枚三千円もする。ところが現地でユーロチャート(イタリア)という五万図もあって、特にモンブラン付近は、スイス地図だと端っこの方で西側が切れて見にくくてしょうがないというのは、スイスは端っこのイタリアを馬鹿にしている気配がする。ところがこのユーロチャートは安いし、紙は切れやすいのだが、登山道、スキールートが載っていて、向こうで買ったきた、そればかり最近は見ている。果たして春にスキーもって向こうに行ったときに、氷河を登れるのかどうか。
 ちょっと登って上に以降と思うと、二千mも登るのが普通のようで、果たして、5時間かかるか、7時間かかるか。しかし春のスキーシーズンに、シャモニとか、イタリア側のクルマイユールで少し過ごして、あの辺登って滑るというのは、悪くない気がするのだが。
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8月20日(日)ヨーロッパに6個の山群

2006-08-20 05:51:27 | スキー・登山・自然
 ヨーロッパに4000m以上の高峰は150座くらいある。日本の百名山コレクター・収集家と同じようにヨーロッパにも4000m峰のコレクターがいるというのが、アルパインガイドのヨーロッパ版に出ていた。
 モンブラン4800mのあるその山群。マッターホーン4400mのバリス、ユングフラウ4100mのオーバーランド、ベルニナ4000mのサンモリッツ近くのエンガディン。スイスの中にあって、ロマンシュという途方もない方言を喋る地方だと馬鹿にされている。イタリア語圏よりも少数だ。パールゼクラン4100mのあるゼクラン山群。バラディソ4100mのある南方山群。アオスタのさらに南の方だ。
 なるほど整理されて分かりやすい。しかし4000m峰もない、ドロミテも、オーストリアにも山がある。オーストリアのスチュバイの谷は、そういう名前のピッケルメーカーもあるが、こちらも魅力的である。
 ミディのロープウェーや車でハイキングしていて、上ッ滑りでどうしようもない不満足を感じるのは、その本にウィンパーがモンブランに登ったときの引用として書かれているが、分かりやすくて納得する。
 モンブラン。ヨーロッパ4800mの最高峰に登ると、
1、大きな満足感があるが、続いて大きな不満を感じる。
2、理由として、すべての欧州は自分の足元にあって、見上げるものがないという不満。
3、さらに、望んだものがすべて与えられるという短絡感に悩まされる。
4、「これで不満は一切ない」という満足感は、実は目標を失った大きな不満であることに気がつく。
5、同じように「これ以上努力しなくていい(もうこれ以上の登りはない)」という短絡的満足感も、実はまともな人間であれば、大きな不満であることにすぐに気がつく。
 そしてガイドブックの筆者はさらに続ける。
6、眺望だけ楽しもうとしたら、それは飛行機の窓から下界を見たときと何も変わらない。
 私が続けて、
7、ミディのロープウェー3400mから見下ろしたときと、それは全く同じだ。
 そして筆者は、
8、登頂したということは、眺望だけではなく、他に自分の中に大きな意味がある。
9、その意味が感じ取れれば、次の新たな目標が生まれる。
 ウィンパーという人は実に理屈っぽい人だった。いや、理屈っぽくなければ、登山なんてものなどやっていられない。
 ヨーロッパの登山のガイドブックは実にたくさんあって、どれもが豪華本の写真集になっている。ところがこれは、モノクロ写真少しだけのポケット版ガイドで、見た目字が多い。字が多い本は最近嫌われる傾向にあるのだが、もちろん短絡的お上り田舎者を満足させるだけの本で、ちょっと頭のいい人には何の満足感も与えられない。
 字の多い、ポケット版の本はとても好きだ。

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8月18日(金)酒匂川の増水かあ~

2006-08-18 05:45:03 | スキー・登山・自然
 丹沢はあまり登ったことはないが、この川はよく増水する。数年前に消防に「危険だよ」といわれた中州キャンパーは、「うるさい」と答えてそのまま流されて死んだ。今回も鮎釣が流されて死んだ。一時夏の沢に凝っていたことがあって、雨天増水には最大の注意を払っていたが、今となっては懐かしい。
 川の増水というのは実はいいことなのだ。黄河、インダス川で稲作の文明が発達したというのは、雨季になると、川幅が50キロにも拡大する。それでいて深さはほんの足の甲程度。そこに自然の水田ができた。
 ところがアマゾン川は地形が浸食されていて、増水は水嵩が増すばかりで一向に広がらない。穏やかな地形じゃないということだ。それで文明は南米には発達しなかった。
 増水するほど雨が降るというのは自然の恵みだね。日本の水は世界一美味しいはず。その恩恵の裏返しで、自然災害は上手に回避しましょうというだけのことで、出来なかった者は被災するというだけの話。
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スイスハイキング後半

2006-08-13 14:25:44 | スキー・登山・自然
06・8・8(火) マッターホルン ☆☆☆ 快晴
クルマイユール830~全日車移動~カービニア1030~ベルナー峠~スイス・ターシュ1530~登山電車~ツェルマット1600~ターシュ戻り1700

 スイスは曇りだといういんちき情報があって、様子見でイタリア・カービニアという村に行く標高2100m。出発時にヤフー見たときも、火曜、水曜は天気悪かったんだ、ところが……。
実はマッターホルン4400mに最も近い村というのは、山の南側イタリアのこの村で、わずか5キロしか離れていないわけだ。スイス・ツェルマットは10キロも離れている。一旦下界にも近いアオスタ標高500mに下ると、やっぱり真夏は暑いものだ。エアコン入れながら運転。しかしそこから2100mまで登っていくわけだから、涼しい。ところがどうだ。途中で早くもマッターホルン南側が見えてくるじゃないか。ドピーカンの快晴である。更にどんどん最奥の村まで行くと、やはり地元イタリア人は知っている。リゾート相当混雑しているわけだ。そしてマッターホルンの南側景観は、これは見慣れないゴツゴツ風景。さほど悪くないぞ、しかも快晴。マッターホルンは不思議な山だ。遠くから見ると平地にいきなり立っているように見える。それが素人だましでもある。稜線から1000m高いだけなら、甲斐駒と同じなのだが、たまたまそぎ落とされて、槍の穂先が1000mもあるように見える。だったら甲斐駒もそぎ落とされてくれ。
両肩1000m低い3500m辺りは、なだらかにイタリア・スイス国境がつながっているぞ。良く見ればスキーリフトもかかっている。ふむ、冬は国境からいきなりスキー場ってわけだ。こんなに整備されていれば、山スキーやる理由はどこにもない気になってくるが、本当か?
しかし南側は見慣れないマッターホルンだというわけで「ちょっと違う」と、結局スイス側に移動することにする。北東側のヘルンリ稜を真ん中にして、北壁~東壁のバランスが取れないと、あの均等景観にはならないというわけ。
 30分ほど滞在して、仕方ないスイス側のミーハーのマッターホルンに行くことにしましょう。
 アオスタに戻って、ベルナー峠越えていきます。標高2400m。新道トンネルもあったようだが選択は旧道。そうですよ。やはりヨーロッパは車降りなくても、縦走できるんです。明らかに車でハイキングしている雰囲気ですよ。ツールドフランスのレースがそんな感じですね。頂上には湖があって、その向こうコンビ山4300mが見えますが、午後になったのか少しガス。ベルナー峠はもしかして、バーナード峠とも読んで、セント・バーナード犬の発祥の地かも知れません。犬のぬいぐるみが売っていました。ユーロのじゃり銭全部使って一匹購入。
 スイスに入って、後は下って、東に行って、ツェルマット方面に行きます。この峠イタリア側の方がおしゃれでしたね。マッターホルン回りこむだけで、走行200キロとはやはりねえ。
 頑固なスイス人が、車止めしている最奥の村ターシュでホテル取って、夕方から登山電車でツェルマットへ。ここまで来てようやくマッターホルン北側景観に出会えます。全く写真で見るのと同じだよ。そうそう私のデジカメ撮影設定の、風景無限大のモニター映像がこの山で、これまで1万回見てきた山です。それと全く同じ。しかも午後には逆光で、黒くもやっているだけのもの。しかし、ここに来ると、やはり大勢沸いているのです。ノーキョー団体と30年前から言われている私達団体が。ここだけが有名ですからね。こんなもの一点主義で憧れているだけじゃあ、はっきり言っていつまでも田舎者。
 そうでした。下の道走っているときに、左奥に見えた4000mの山は、多分アレッチホルンですよ。アイガー、ユングフラウの仲間で、何だかこの三日で、4000mの雪のつき方ってのを習得してしまいました。それとツェルマットにつく手前、同じような景観は、ウェイスホルン4500mで、偽マッターホルンとは言われるものの、本物よりも高いわけで、どっちが偽か本物か。
 やっぱり山は4000m上空でもガスなしで晴れていなくてはダメなのです。
 そして私、ツェルマットに来ると、どうしても文句言いたくなるのです。車止めしたこの40年は何だったんだとね。最初は排ガス規制だったのですよ。だから電気自動車になった。街中歩くとその電気自動車がうろうろしてますよ。歩行専用だと思っているのに、後ろから電気が近づいてくると左右に避けて気を遣うのは、どこの町でも同じでうっとうしい。真に受けたのは世界中で日本人だけ。理由は、スイス他に車止めしている町がどこにある。世界でツェルマットは一番空気が綺麗なのか? アメリカは、40年前の排ガス規制にマスキー法で対抗して、ホンダは世界一排ガスが綺麗なCVCC開発して、結局今時車の排ガス公害は世界にはなくなった。排ガス規制の理由はどこにもないわけです。
 そして言い換えたのが、狭い村の車混雑。上高地も尾瀬も真似しています。それは入山規制と結びつくもので、車社会のアメリカであってもヨセミテにそれはありますよ。つまりツェルマットは大きな勘違いを摩り替えて、それでも世界的に人気があるから成り立っているだけの、田舎者スイス人の勘違いの代表作というわけなのです。理解できていないのは日本人だけってわけですよ。しかも有難がっているわけだから、ネット映像の時代になったというのに、いまだにブラウン管だけ信じているようなものだね。アホらし。
だから私は、ツェルマットもマッターホルンも世界一嫌いな山と町でしたね。独善的な独りよがり。しかも町中の混雑具合は、まあ草津の温泉街みたいなもんですよ、ノーキョー農協盛りだくさんだし。しかも午後から逆光と来るわけだ。私の連れもその一人みたいなものでした。
 
8月9日(水)マッターホン・ヘルンリヒュッテ
06・8・9 マッターホン・ヘルンリヒュッテ3200m 曇り~快晴・ガス ☆☆☆ 登行700m
 ホテル~ツェルマット~(ゴンドラ)スクワット・パラダイス2500m930~ヘルンリ小屋3200m1210=1300(下山)~ゴンドラ駅1500~ホテル1800

 明け方は曇りでガスが2500mくらいまで降りている。辞めようかとも思ったが、朝飯後に一部青空も見えて、出発。登山電車、ゴンドラ乗り継いで2500mまで。料金は決して安くはないが。
 この山は、小屋まではハイキングだがそれから上部1000mはザイルが必要なルートになっている。ゴンドラ上部のレストランでも、日本の旗もひらめいているのは、大勢観光客のお陰か。ゴンドラからハイキング客に混ざって登っていく。
 ヘルンリ小屋は、雪がつき始めるそこにあるわけで、簡単に登れそうにも思うが、2900mから上部は遠めには意外と岩稜が切り立っている上に見える。しかし道は日本の銃走路よりもしっかりと幅が広い。
 ゴンドラから3時間弱で小屋に到着。食事もレストラン風でテーブルに着くと注文取りに来て、自慢のスパゲッティとジャガイモご飯のようなもの食べる。うまい。この適度にうまいもの食いに、客はここまで登ってきて、そして引き返す。小屋にカップラーメンだけじゃ、登っていかないよね。日本人客もここだけはかなりいる。団体8人おばさん宿泊組みも帰りにすれ違った。なかなか日本じゃ味わえない高度感あるハイキング。
 それにしても、モンテローザもみえ、雲に隠れているドム4500mはスイス一の山だし、いくらでも周囲に4000m峰があるのだが、このほとんど雪のついていない岩山マッターホンだけが、妙に人気があるのは、その形と、村に近く、眺めが相当いいからである、やはり。
 マッターホンはやはりお子様ランチの山です。下界から頂上まで丸見えというのは、おしっこする場所もない。どこかまで、頂上まで登ったとしても、下から見上げた風景と実は同じだということです。登山はどこかに、下界からは見えない何かがあるから、そこまで登ってみたくなる。特に谷沿いに滑るということは、外から見える場所から隠れて、そこに行かないと分からない何かがある。そういうものが、この山にはない。しかも岩稜尾根だけを登り降りするだけの山だからなおさら。このハイキングで何故か満足できないのは、多分それが理由なんじゃないかと思われる。
 
06・8・10(木)モンテローザ 曇り ☆☆☆
ホテル900~サースフェー1000~シンプロン峠1100~フルカ峠標高2400m1300~インターラーケン1500~ミューレン1700~ラウターブルンネン1830

 サースフェー村標高1800mはツェルマットの山を越えた隣の村で、こちらはドム山4500mなどスイスの最高峰に囲まれている。村の中から圧倒的な氷河が目の前に迫っていて、知られたツェルマットよりも何だか気分がいい。高校生連中がスキー装備でゴンドラ上部に上がっていったが、3000mまでゴンドラで行って、そこから地下ケーブルで3500mまで行って滑るという、例によってとんでも環境が揃っていた。
 さらにその谷の奥にダム標高2000mがあって、そこの標識に「ツールド・モンテローザ」なんてものが紹介されている。10日間くらいの連続ハイキングで、モンテローザ山標高4500mをぐるりと一周するハイキングが整備されている。ハイキング道の整備は、国立公園の維持管理にしっかり組み込まれているみたいだ。モンテローザは氷河が盛り上がっただけの山に見えて、スキーでも登れそうな感じがする。マッターホン・モンテローザ間にテオデュル峠標高3300mがあって、そこで主稜を超えてハイキング道が通じているとなってるのだが、アイゼンで緩やかな氷河を横断するということみたいだ。経験がないからどのくらい簡単か難しいのか分からない。しかもその峠は、イタリア・カービニアからスイス・ツェルマットへの峠越えと言うわけだから、これで謎が解けたというわけだ。イタリア側からも簡単にマッターホンの稜線に出られるということである。その辺りやはりゴンドラがいくらでも往来していて、冬はスキー場ともなっている。
 さてそこから峠越えて、アイガー方面・ベルナーオーバーランドへ行くことにする。途中2000mを超える自動車の峠が5個くらいあるのだが、いくつか見ていく。
小学生の頃に、世界一長いシンプロントンネルと習ったのは、そのマッターホンの稜線超えの鉄道峠標高2000mらしいが、車だとそのトンネルはない。ここは高現状ののどからところだ。戻って分かれ道からフルカ峠2400mまで出るが、ここは付近の峠では最も高い。以前に衝立岩を車の道がトラバースしていると思っていたのはこの峠のことで、向こうのイタリア側が晴れていたのが羨ましくて、スイス側はどうも曇っている。
その対岸にあるグリムセル峠2100mを超えると、目的地に近づく。ここも氷河の岩盤に強引にジグを切っただけの崖っぷち峠だった。過去に通ったこともあったのだが、その崖っぷち地形だけ思い出した。そしてついにアイガー周辺(ユングフラウ周辺)の谷に入ってきた。中心地はインターラーケン。車で走っていると、1500mくらいの標高差は一瞬にして登り降りできて、楽チン過ぎる。この街道は俗に日本人街道とも呼ばれていて、田舎道なのに、アイガー~マッターホン間の峠道で、行きかうバスは皆日本人団体で、誰もいない静かな氷河急行の駅で休んでいたら、団体がバスから列車に乗り換えに来て、ビックリした。
こちらのユングフラウの谷は、スイスの山奥になって、天候も悪い。気温も、朝の村よりも5度くらい低い。スイスの真ん中に入ってきた。
 氷河急行(グレッシャー・エキスプレス)という鉄道が人気があるが、ユングの方には金峠急行(ゴールデン・パス)という急行が走っていた。インターラーケンという町から、グリンデルワルド方面に入っていく。分かれ道から支流のラウターブルンネンに入るのだが、しかしちょっと驚いた。
 川の両側に屏風岩が立ちはだかって、その中にどんどん入っていく。右に300m以上の岩壁で、ヨセミテ滝みたいのが宙を飛んでいて、その上に、ミューレンという村があるという、標高1600m。下のブルンネンは僅かに800m。本当だろうか。突き当たりのゴンドラに乗ってみる。チルトホーン2900mへ行くゴンドラなのだが、映像見ると雪が積もっていた。夕方から少し雨があって何だか寒かった。上は雪だったようだ。その途中のミューレンで降りてみる。
 そうです、横尾が1500mでその上に屏風岩。ラウターが800mで両岸に屏風岩だとすれば、標高はぴったりと合う。岩の形も質も実によく似ているわけです、いやまったく同じ。横尾に50軒のホテルがあって、鉄道が涸沢からトンネル入って、白出コルまで通じていれば、それはスイスのここ、ベルナーオーバーランドなのです、無理だけど。
 屏風岩の上にミューレンという村がありました。目の前に岩壁が迫っていて、こんなところに住んでいても落ち着かないと思うけど、彼らは大丈夫なんでしょう。そこにも50軒のホテルがありました。屏風の頭にホテルというわけです。その岩壁、地図良くみればユングフラウ4100mの下部岩壁だったのです。
 パンフにユングフラウ4100mからイタリアのコンコルディア小屋2800mまでユング氷河下山するガイドツアーがあると出ていたが、何だか氷河の登下降もおもしろそうだ。
 谷底の村ラウターブルンネンは、ウェンゲン、ミューレン地域で、何もグリンデルワルドだけがアイガーの麓じゃない。今日はここで宿泊。お天気は曇りから少し雨。

06・8・11(金)アイガー北壁 曇り ☆☆ 下降700m
ラウターブルンネン(登山電車)アイガー・グレッチャー1115~(アイガー・トレイル)アルピグレン1330=1420~登山電車で下山~ホテル1630

 ホテル標高700mから登山電車で2300mまで登る、1時間。上部残念ながらガスで、さらに上ユングフラウ展望台3400mまでいく大勢は気の毒。アイガー北壁の真下を歩くトレイルは現地のパンフにも紹介されていた有名なハイキングで、およそ2時間半をいく。スタートは気温8度。なんと小雪が舞っていて、肌寒い。
 この道、到着地点が1600mという下りだけの道なのだが、やはりほとんどの人は下から登ってくる。上から降りていくのはあんちょこ。道はのどかで歩きやすいハイキング道になっていた。放牧された牛のカウベルがガスの下のほうから聞こえてきたが、途中で目の前に牛も出てきた。アイガー北壁と牛。小川が流れているところに牛の糞が多い。高山植物も食べている牛。水飲みながら糞をする。
 穏やかに散歩して、2時間少しで下の駅に出た。昼飯くって、電車にまた乗る。途中ウェンゲンで散歩して、ホテルに到着。
 昨夜から止まっているこの二つ星ホテルは屋根裏部屋で、ふたりで8千円。今時安い部類になるのだが、こういうのもたまにはいい。無事ハイキング合宿の終了。
 
 ここはラウターブルンネン標高800mの谷と、グリンデルワルド標高1000mの谷が上流に向かって、クライネシャイデック標高2000mの草津のような穏やかな斜面がコルになっている。その向こうにアイガー、ユングフラウがある。車はすべて村で止められて、立山黒部アルペンルートのような登山電車とゴンドラが幾つも行きかう。登山電車は決して安くないし、乗り換えも面倒だ。本当にこんな観光施設が唯一無比なのかと、帰りの電車で居眠りしながら思い返す。
 今となっては登山電車の有効性というのは、すでにそこに50年近くも存在しているという既得権と、細い遊歩道だけで道の拡張がいらないということと、上部の観光施設や村への入場制限だけしか目的はないとしか思われない。
 従って不便なのは、ミューレンとかウェンゲンとかいう車道のないホテルに宿泊するには、重い荷物を自分で持ち上げて、ゴンドラや電車に乗らなければ予約したホテルには着けないという偏屈な関係になっている。車のトランクにたくさんの荷物があったのでは、駄目なのだ。そして何日も滞在するなら、スイスパスだとか、何とかチケットという数日有効な物を買わなければならないが、いずれにしても相当高い。1週間いれば、電車代が3万円以上にもなる。
 私には世界一の観光環境に胡坐かいて、ぼった食っているだけにしか思えないわけだ。草津みたいな高原など、車の道引けばそれでいい。入場制限したいなら、マイカー止めして、そこに指定バス走らせて、それこそアメリカ並みに無料シャトルにすれば、すべて解決する。バスよりも電車は何倍も維持費がかかっていると思われるのだ。今時ギアと歯車の電車など、ローレックスのねじ巻き時計がセイコーよりもカシオよりもいいといっている、偏屈人間だけである。端的にスイスはある意味偏屈だ。学ぶべき点は30%くらいはあったとしても、残りは批判の対象でしかない。間違えるととんでもないことになる。
 それと欧米にはウォシュレットは全く普及していなくて、遂に1週間で私はあそこが痛くなってきた。メンタム塗りつけたらひりひりする。野沢温泉の安い民宿でもウォシュレットの時代なのに、欧米のこの遅れぶりは何たることかと呆れる。日本から世界に普及した物は、ノーキョー、カラオケそしてウォシュレットである。
 
06・8・12(土)帰国 雨・晴れ
ホテル530~ジュネーブ1000=1210~アムステルダム~成田13日(日)午前中
 国瀬線のチケット手続きとか、手荷物チェックの煩わしさは、そろそろどうにかならないものかと思うのだが。どうして2時間も前に空港に到着しないと駄目なんでしょ。10分前でもOKとか、もう少しは進歩するべき物だと思いますが。
 それでもユーロ圏は、ポケットにライター持ったままでも国際線に乗れます。日本は、およそテロとはほど遠い国なのに、何だか国内線でも見得はって、ライターは没収されますね。アメリカ線はヒステリックに、素足にさせるし、入国に指紋と顔写真とりますよ。んなことまでされて、アメリカに行きたいのか君は、はい、いきたい。
 ホテルをさっさと早朝に出発して、200キロくらい走ってジュネーブ空港へ。昼の便に乗り込んで、途中一回乗り継ぎで成田へ。今日も朝の山は雨でした。スイスも山中はお天気安定しませんね。昼頃のジュネーブは雨も上がっています。
 何だか1週間事故もなく、いつものように慌しく過ぎました。ハイキング主流でしたから、車の走行も1000キロ程度でした。お疲れ様。
 ところで乗り換えアムステルダムは雨で、預けた荷物の乗せ代えも雨に十分さらされたようで、トランクの中まで濡れていたのにはびっくり。荷物詰め替え人夫の質も、相当ひどいものだ。KLMオランダ航空だよ。
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スイスハイキング前半

2006-08-13 14:23:43 | スキー・登山・自然
06・8・5 
成田1100(乗り換え18時間)~スイス・ジュネーブ2200
 国際線はいつもそうだが、成田~目的地というダイレクト便が一番高い。従ってどこかで乗り換えてから目的地というフライトになるのだが、オランダ・アムステルダムで4時間待ちの乗り換え。その間に街中に行ってみると、真夏週末の土曜日夕方だからか祭り音楽イベントやっていて、凄い賑わいだった。運河の海上交通というのは何もベニスだけじゃなくて、ここも運河の町。それでもまあ、ヨーロッパの都市はどこにいっても似たようなレンガ造りで、街中散歩だけで面白いと思える年齢じゃすでにない。
 それにしても眠い。時差-7時間というのは、深夜のはずなのにまだ夕方で、一日が長いということだ。

06・8・6(日)ドリュ西壁 晴れ・標高3000mからガス ☆☆☆
ジュネーブ900(レンタカー)~フランス・シャモニ1100=1300(ミディ・ロープウェー)プラン1330(モンタンベール・ハイキングコース)モンタンベール1700(登山電車)シャモニ1830

 昨夜はホテル探して着いたのが深夜。それでも朝8時に目が覚めて、部屋のリンゴだけ食って出発。どうも街中の道で迷って、結局フランス方面の標識に従って、とりあえずスイスから無人の国境越えて、そこで右へパリ方面、左へシャモニ方面だったことを理解。シャモニへはわずかに80キロ足らずだから高速に乗ればあっという間に着く。例によって速度制限130キロという標識には楽しい違和感がある。
 シャモニ20キロ手前でモンブラン4800mが見えてくる。ガスの中にわずかだけ。足元から標高差4000m。
 シャモニ街中に着いて昼飯。まあ上部はガスだが、ふもと程度は晴れているということで、午後から遅くなったがミディのロープウェーで上がることにした。ミディ標高3800mまでロープウェーは続いているのだが、ガスの中を上がっても仕方がないというわけで、途中駅プラン標高2300mで下りて、そこから平坦道のハイキングコースを歩くことにする。歩行3時間程度の予定だが。
 このあたり世界中からの観光客で込んでいるのは予測どおり。それでも待ち時間なしで乗れる。今回ハイキング連れ一人。10分ほどで、シャモニ標高1000mから2300mへ到達。レストランもあるし、ハイキング客がかなり多い。若いカップルのハイカーなんて、日本じゃ全然見かけないけど、やっぱりヨーロッパにはいくらでもいる。
 さてプランで下りると、そこは氷河の末端。上部はやはりガスっている。ここシャモニ針峰群の真下で、ミディ、プラン、ブラチエール、グレポンの麓をトラバースして東へ行く。道はしっかり整備されている。この辺りの標高がなだからなのが、シャモニの谷の特徴か。途中氷河モレーンの池に出て遠回りになったが、まだ上部雪が残っているところを進む。2時間半位して、いよいよ最後、モンタンベールの登山電車駅に出るところで、ガイドにあったように、上の道を少し登っていく。その尾根を回り込んだところで、メールドグラス氷河の向こうにいよいよガスの中に大ドリュが見えてきた。3700m。氷河岩壁に3つくらいの滝を落として、やはり豊富な氷河と雪をたたえている。ガスの晴れ間に正面はドリュの西壁である。十歳代の頃に、ドリュの北壁だとか、ボナッティ岩稜だとか、西壁のアメリカダイレクトだとか、そんなものに憧れていたのだが。
 そこから鉄道駅標高1900mへは、300mの下り。下りながら氷河に近づいていく。その氷河奥は、やはりガスが濃いのだが切れ間にグランド・ジョラス北壁4200mがわずかに見える。右はタキュル3500m。
 駅に着くと夕方5時。夕立がきたが濡れずに済んだ。大勢の下山客がいる。
 この鉄道、ギア式(アプト式)でゆっくり下っていくが、20分ほどでシャモニへ。ミディPまでは歩いてもわずかだった。本日シャモニ泊。夜は10時まで明るくゆっくり夕飯。


06・8・7(月)モンブラン ☆☆ 晴れ、ガス 登行700m
シャモニ830~イタリア・アプノバP930~フィレのコル1230(下山)~エレナ小屋1330=1400~アプノバ1530(車)~クルマイユール1600

 明け方3時頃ホテルベランダに出てみたが曇り。ガッカリしてまた熟睡したのだが6時に目覚めると快晴。おお、やった~。ベランダ側はモンブラン対岸のブレバン2800mが朝焼けになっている。そして外に出てみると、ここからモンブラン4800mの、薬師岳みたいな牛がくっきりと晴れ上がっているのです。手前にタキュル。真夏だというのに真っ白。
 しかしシャモニ後にして、モンブラントンネル抜けてイタリアに入ります。私1日でその町飽きてしまうのです。トンネル抜けて、クルマイユール手前で東に入ると、そこはフランス・イタリア国境稜線の南側の谷を入っていく。車で標高1800mのアプノバという村まで入れるわけで、ここからならロープウェー要らずに山に入れる。
 ツールド・モンブランという6日もかかるハイキングコースがあって、その最高点が目指すフィレのコル2500m。イタリア・スイス国境でもある。
 最奥の村に着くまでに、グランドジョラスの南側が良く見えます。日本で有名なのが北側のフランス側だけで、実は南側のイタリア側というのも充実しているわけですね。最終Pから9時半に出発。いるいるハイカーが大勢いるんですよ、今日も。
 1時間半でエレナの小屋標高2050mに出ます。そこがプレデバンド氷河の末端で、その頂上がモンデラン3800m。スイス・イタリア・フランスの三国境ですね。しかし嫌な予感していましたが、スイス側からガスがどんどん湧き出ている。そうです。フランス・イタリアは天気がいいんですが、海なしスイスというのは、悪天候。冷池から鹿島槍みたとき、長野側から濃いガスが沸いて、富山側というのは晴れている。快晴は陸地の放射冷却で冷たいガスがどんどん沸いてきて、海側で温められてガスになる。稜線上部ガスです。
 でもそこから500m登ってフィレのコル目指します。2時間後、ガス強風のなかコルに出たものの、瞬く間に引き返し。向こうガスガス。何人か登ってきた人は向こうスイスに下っていきます。
 下り1時間で、再びエレナ小屋。ビックリしました大混雑。日帰りの客は車から1時間でここまで来て、氷河見て引き返し。子供連れ、老人連れ、カップル。適当なハイキングだったのでしょうか。小屋はホテル風でした。
 そもそもヨーロッパアルプスの森林限界は1800mです。最終村ですでに木立わずかで、草原で牧場ですね。今朝のシャモニ気温4度。昼間のクルマイユール標高1300mで17度。呆れるばかりの快適気温なんですよ。この日ざっと300人くらいが、エレナの小屋まで片道1時間のハイキングしていました。上高地から明神の距離ですが、そこに展開する山の景色が羨ましいほど恵まれているということですね。細い道に車の往来が激しい。
 Pに戻って、30分でクルマイユール、ここはイタリア側のシャモニで、そこ宿泊。何だか疲れました。

日本・アメリカ・ヨーロッパ
ホテルフロア
 ヨーロッパのホテルは、フロントが0階なんだね。思い出したよ。1階というのは、1階階段リフト(と連中はいうのだ)を上がらないと着かないね。習慣の違いというのは面白いね。それと朝飯。忘れたけど宿泊料に朝飯が含まれているのはアメリカだったかヨーロッパだったか。田舎のホテルは、クルマイユールも、ターシュも朝飯込みだったね。日本も朝飯込みのビジネスホテルが流行っている。だいたいご飯・納豆・のり。もしくはパン・ジュース・玉子。朝飯なんてのは300円くらいなんだから、タダって時代になっている。それを千円10ドルというのは、もう田舎者ですよ、本当にね。
 にしても、欧米は予約なし旅行が当たり前になってきて、日本はどうしようもない最終ランナー、農協団体だね。最近は年寄り団体というけど。
 食い物根性なんて、団塊世代が最後でしょ。箱根でおいしい物食うなんて、見識分かりません。私達以降は普段からまともなもの食って育ったわけで、旅に出たときくらいまずい物食いたいですよ。それで充分。日本の旅館ホテル接待習慣も、まもなく消滅すると思います、はっきりとね。

森林限界
 ヨーロッパの森林限界は概算1800m。北アが2300mだとすると、500m低いことになる。つまり北アの3000m峰は、こちらでは2500m相当。ところが4800mを最高峰として3500mオーバーがいくらでもあるわけだから、やはり本場のアルプスは当たり前だが標高が高い。下の村から見上げるアルプスは、5月の北アのように見える。私の学生時代には日本の雪線は4000mくらいにあるといわれて、その標高以上が氷河地形となるわけで、するとこちらで雪線は3500mくらいということになろうか。
 通常5月から真夏までの3ヶ月で、雪はおよそ30mくらい溶けると思われる。一ノ倉沢などの5月は、その30mくらいの雪で埋まっていて、だから8月までにそれが全部溶ける。ところが真夏のアルプスでは、氷河の積雪はどうもそのくらいの感じがする。こちらもあと3ヶ月真夏が続けば氷河は全滅するだろうが、そんなことはない。それが自然現象ということになる。
 こちらには標高2000mくらいの村がかなりあって、昨日のアプノバは1800mだったが、ということは真夏の涸沢に車でいけるというわけだから、車降りた瞬間に涼しくて、草原で、そこから登山がスタートするわけだから、真夏でも暑いなんてことは全くなくて、そりゃ有難く羨ましい。
 しかし積雪がどのくらいあるかといえば、それは日本が勝っているとある意味思えるわけだ。シャモニからの登山電車は、モンタンベール駅が最高点で標高1900mなのだが、狭い軌道にアプト式で通年冬にはスキー客相手に運転している。スノーシェッド、トンネル、崖脇なんてのを通過して登っているのだが、飯山線や只見線よりも危なっかしいところを通過しているのに、良くぞ冬でも営業できると驚く。昨年冬は上越線の土合辺りでも1ヶ月の積雪普通期間があった。天神平で昨年は30mの降雪があったが、こっちは多分その3分の1くらいだと思うよね。ただ降った雪が冬の間には溶けるということがないから、積雪量そのものは大して変わらないと思うのだけれど。つまり新雪がどかどか降るのは、やっぱり上越富山にはかなわないのでしょう。降雪条件の湿った空気が運ばれてくるには、マイナス1度の気温があれば充分で、何もマイナス30度あるから、たくさん湿っているというのとは、因果関係はないんだねきっと。その意味では上越のどか雪というのは、やはり自然の世界遺産だと私には思える。
 ただ登山スキーの条件としては圧倒的にアルプスが勝っているのは仕方がない。何しろロープウェーが3800mまであるし、3500m程度までのロープウェーはちょっと地地図探せば、10箇所が足りないくらいにいくらでもある。そんなとこまで観光でいけたら、どこを登山するんだと普通は思うのだが。林道歩いたり、登った山がロープウェーの駅下だったら、アホらしいのと同じで、こちらの人間のハイキング感覚がわからないね。
 でも冬には、その3500m地点がスキースタートとなっている絵地図があって、そこから標高差2500mを簡単に滑れるわけだから、日本の森林伐採した500mのスキー場なんて、子供だましでブームが去ったら誰もそんなことやらずに簡単に飽きられてしまうのもまた分かるよね。日本で槍ヶ岳の肩までロープウェー引かれたらいったいどういうことになってしまうんでしょう。混乱するような餌は与えないようにしましょうというのは、自分の判断力欠如の日本人には、猫に小判ってことになりそうなんだけど。

洗面・温水
 ヨーロッパが日米に勝っている物の一つに、温水・石鹸がある。ゴンドラ頂上の寂れたトイレでも何故か洗面に温水がでる。石鹸もある。潔癖症だなあ。日本なんて、温水などはホテルしか出ないけど、鉄道駅でも温水がでた。手拭の紙タオルも置いてある。屋根裏部屋ホテルで、トイレ・シャワーは相部屋なのに、部屋の洗面に温水が出る。感動的でもある。水周りをしっかり作っているんだね。水だけというアメリカ合理主義に対抗していると思われる。日本のそれは貧しいだけ。
 コンビニは、ヨーロッパにはないといってもいい。駅・ゴンドラにキオスクがあるだけ。昼飯パンをかじりたいと思っても、なかなか売っていない。自動販売機もないから、コーラ飲むだけでも、あらかじめキオスクで用意していないと飲めない可能性もある。それは不便に感じる。
 ヨーロッパの独りよがりの通過は、スイスフランとイギリスポンドだけ。そのスイスはユーロの包囲網にあって、苦戦しているね。ユーロは150円なのに、フランは90円。その分安くなっている。スイスのレストランも、フラン料金の他に、ユーロ値段も出している。世界の通過はドル、ユーロの二極化で、円もどうにかしないと、落ちぶれる。

喫煙
 今ではヨーロッパは20年前の日本と同じくらい喫煙におおらかな感じがする。つまり禁煙対策は何も進歩していないといえるし、そんな対策は意味がないと放棄しているように思える。かつてアジア人は世界一の喫煙大国だったのだが、日本はアメリカに妙に感化されてきた感じだけが残る。
 そうなのだ、言われればおとなしい羊のように、何でもやるのが日本人だったのだと思い返す。伏流煙が体に悪いと感化されたのは後から取ってつけた理由で、そういうデマでも洗脳されれば信じる。じゃ、アメリカ人はこの20年間でどれだけ寿命が延びたんだ? 寿命と喫煙は全然関係がないのだ。それじゃ欧米のように、夏季休暇は4週間取らないと、人生が5年短くなるとか、夫婦で食事をしないと夫はまもなく死ぬとか、どうとでも理由つければ多分信じ込むと思われる。
 夏の欧米は夜の10時まで明るい。シャモニ観光地はその時間まで人出があって、店は営業している。不景気はない。理由はサマータイムになっているからだ。夏のその有利さは30年も前から常識になっているのに、日本人は「早起きしなくちゃならない」というデマを信じて実行しない。
 駐車場対策もそうだ。アメリカのようにどこでも駐車できる広い国と、ヨーロッパのように夜間は路上駐車がOKというこれもゴチャゴチャしているけど、一つのアイデアである。ところが日本は深夜でも5分路上に止めれば駐車違反となる。このヒステリックな対策は、多分不景気を相当助長すると思われる。
 日本では馬鹿の一つ覚えのようにロープウェーは自然破壊だといわれるが、シャモニだけでもここは西武のスキー場かと思うほどいくらでもロープウェーと登山鉄道がある。3800mまでロープウェーがあるなど、きちがい沙汰と思ってもいい。日本は新穂高ロープウェー以降は環境庁が許可せずに、それは自然破壊だと馬鹿なことを言い出して、これも真に受けた。ならば日本人はシャモニで世界に向かって「自然破壊」を叫んでみてくれ。天に唾するばか者だと笑われる。どこにも根拠がない話ばかりである。せめて根拠があるなら、西武の堤という下品な不動産屋の私腹肥やしに、国も一枚噛んで、お粗末なままごと程度のリフトばかり作って森林伐採し、不景気なって潰したという、無策の無意味で安直な観光商売助長しただけだ。これこそ喫煙の百万倍アホなことである。しかも世界遺産の話をすれば、ヨーロッパアルプスこそ最初の世界遺産である。
サマータイムの不採用も、駐車違反の悪法も、自然破壊の悪法も、上が決めれば理由は後付されて日本人は従う素直な国民なのだ。だったら本当の意味ある政策実行しようじゃないかと思うが、無理である。本当に日本は悪循環転げ落ちる。北朝鮮、靖国など、1日で答えが出る問題を10年かけてだらだらやられたんじゃ、職務怠慢をごまかしているだけだと本当に思うわけだ。小学校の夏休みの宿題を、大学になってまでまだ終わっていないと言っている様なもの。
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7月29日(土)猛暑アメリカ・夏休み

2006-07-29 15:47:18 | スキー・登山・自然
 カリフォルニアでは摂氏46度で100人が死んだそうだ。アメリカのニュースはどうしていつも規模が大きいのか不思議だと思うのだが、阪神震災で5千人死亡というのもあったのだから、アメリカ馬鹿にはできない。どこにでもありうることだ。
「カリフォルニアでは~」とニュースで言われても困る。あそこは日本よりも広い。砂漠から雪山まである。最もカリフォルニアらしいのは何かといえば、どうもその砂漠らしい。問題は地球温暖化・砂漠化の話になるが、まあ自然現象だからなるようしかならない。地球が砂漠化する前にどうせ私は死ぬ。
 砂漠の風景というのは、日本にはない。瓦礫の山と、延々とした瓦礫平地の砂漠地帯。しかも気温以上に直射日光が凄まじい。梅雨時の今はあんなカリフォルニアの青空は羨ましい。5月の連休の頃でも、どうしようもなく暑いのだから、今ではやはり100人死ぬくらいに暑い。
 46度というのは、華氏に直すと115度くらいになる。アメリカは今でも世界に逆らって、マイルだし、ガロンだし、華氏表示である。華氏の100度というのは、体温と同じ温度のことで、ラスベガスなどでは平気でホテルの気温表示が100度を越えるし、108度というのをやはり5月くらいに見たことがある。暑すぎて真夏にあそこに行くのはアホだ。砂漠はデザートと英語では言うのだが、「デ」にアクセントがあって、「ザ」をアクセントにしても通じるが田舎者英語だといわれる。私も砂漠は好きだ。
 さて、次男はこの春からなんと体育会のワンゲルに入って、どうも間もなく北アルプス大縦走に出発する。ザック100リットルは売ってないのかと前から言っていたのだが、いまどき大学ワンゲルは、こんな50キロもあるザック背負って、槍から日本海まで1ヶ月テント縦走するのだと。のん気というか楽しそうというか。彼らキャンプでワイワイできればどうでもいいらしくて、じゃ団地の前の公園で一ヶ月キャンプすればと思ったが、さすがに飽きるらしくてね。ま、青春してるってことみたいだ。
 長男は、オートバイ乗り回しサークル(そんなのあるか)で、盆の頃から3週間北海道乗り回しらしい。こっちは少々危なそうだが、まあ安全運転ってことだね。
 私も再来週から一週間はハイキングでかけます。大雨で梅雨はいつまで続くといわれたが、自然は実に規則的にやってくるわけで、この冬の大雪が今でも続いているわけもなく、梅雨も10月まで続くのかと期待したのだが、当たり前のようにさっさと7月で終わりました。異常気象だ、地球環境だというのは、千年早いわけで、太陽系が規則正しく存在していれば、雨だ雪だ土砂崩れだなんてのは、ママゴト騒ぎにしか過ぎないわけですよ。もっとも、有害物質の使用制限・禁止などは理由を問わず当然なことで、使用制限の理由に「地球環境」と言い出すその短絡的なもののいい方が、気に障るというわけなのです。

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7月27日(木)亀田は勝てる

2006-07-27 05:49:09 | スキー・登山・自然
警察に感謝、父を尊敬、ご苦労、お疲れ
 配達、集金、宅急便に「ご苦労様」と言うのに、抵抗感があった。私ってなんて上品だったんだろう。ご苦労とは、自分がオヤジになって初めて、小僧に向かって苦労をねぎらう言葉なのである。それくらいは知っていた。自分は青年だから、そんなこと口にできない。「お疲れさん」というのも、15年前くらいから、会社でも小僧が私に向かって口にする。過去私は「疲れてねえよ」と捨てセリフはいたことが、千回くらいはある。しかし今は、もう呆れて何も答えない。大体お疲れ様と言われてなんと答えるのが正しいのか。相手も同じように御疲れ様という。じゃそれなら「どうも」「どうも」と言い合うのと同じじゃないか。おかしいと思っていたことは本当におかしかった。たまに尊敬できる上司、いまどきそんな者は皆無になったが、それに言われたときには「有難うございます」と答えた。会社の小僧にもそう答えるのか?笑わせるな。ご苦労、お疲れ共に、上司が部下をねぎらう言葉だということだ。
 「父親を尊敬しています」というバカも最近増えた。親が子供を養育するのは義務であって、相手が義務行使しているのに、尊敬とは貴様は右翼か大政翼賛会か。学校でも最近はバカ教師がこういうことを教えるとかで、受験で志望校に入れたようなひ弱な学生が「両親を尊敬しています」だから少子化になる。尊敬の対象でなくちゃ親ができないとしたら、誰も親などやりたくない。あんなものは、飯を床に投げつけて、赤ん坊は手づかみでそれ食って、そして大人になる。尊敬の対象はどこにもない。子供ごときが笑わせたこと言い出すな。
 「警察官に感謝しています」と最近妙なこと言い出したのは、話題の豪憲の父親である。子供一人殺されて、警察の初動捜査を疑っていると、素人が生意気なこと言い出す反面、感謝しています。一体どっちだオメエ。だからオメエは鈴香との仲を疑われているんだよ。それに妻が一切出てこないしなあ。警察の捜査は、公務員の当然の仕事。まあ義務に近い。それ行使してだけなのに、せめて「警察捜査に世話になった」「あり難かった」程度が相当で、感謝とは何事だ。お前は警察組織指揮する大臣か。ボキャブラリーが少なくなって、まともな日本語が使えない。
 「税金支払い有難うございます」というのは、前にも書いたが役所の窓口だ。荒川区役所の出張所のことだよ。オメエだ。住民税を支払いにいくと、必ずこういう。ということは、支払った税金をオメエら、かっぱらってポケットに入れているんだろ?と思うね。有難うとはそういうときに使う言葉だ。納税というのは勤労者の義務であって、それを行使したときには、「ご苦労様」じゃねえのか。公務員おまえ自身も税金支払っているわけで、住民全員の共通義務で果たしてないのは、子供と無職という無害の連中だけである。口の利き方に気をつけろ。と同時に口から出る言葉は、実は貧相なボキャブラリーの中でも素直なものだと思っている。公務員は役所を「自分の家」だとおもい、自分の給料も税金から支払われると思うと「ありがとう」。つまりは、民間庶民にたかっている乞食なのだキミたちは。だろうな、その程度だと思うよ。
 公務を執行するというプライドは連中には皆無になった。本来そうであるなら「ご苦労」といえるはずである。いえないのは、乞食たかりで、ほとんど窓際仕事で給料もらって「申し訳ない」。そこに「有難う」の原型が潜んでいる。




 亀田は「あられ、おせんべい」ではない。ボクシングの不良サングラスの亀田という三兄弟がいる。その長男はまだ19歳だ。これが世界タイトルマッチをやるのだが、話題はファイトマネーが1億円だということだ。テレビでこのボクシングを中継するのだが、こんなの20年振りか。
 5年前のサッチーと女剣術士、今の細木数子。テレビはスターが欲しい。この亀田チンピラはそれに該当して、見事に大ヒットした。何故かと言われても、プロレスのタイガーマスクがどうしてあんなに人気が出たのか、20年前にタマゴッチというアホなおもちゃがどうして売れたのか分からないように、これも分からない。宇多田が急に売れてもう萎んで、同じことだ。
 んで、8月のその世界戦に勝って、大晦日にはプロレスの向こうを張ってこの防衛戦の年末格闘技をまさかドームでできるとは思わないが、そうなると彼には3億円のファイトマネーが入る。強いのか? と聞かれても、タイガーマスクが強かったのかと同じ答えで、弱くはないが、でも最強じゃない。いいんです、それで。石原裕次郎が歌がうまかったのか? 吉永小百合が女優として演技うまかったのか?
 どうして8月2日に世界戦に勝てるのかといえば、彼が1億円ファイトマネーもらえば、相手の貧困ベネズエラは、その10分の1もらえば、どういう試合でもやる。それだけのことだ。ファンが喜べはそれでいいだけの話になる。何しろこちらには、ゴールデンタイムのキー局2時間半の中継と、大晦日まで予定が組まれている。大晦日は1時間で1億円を越えるCM収入になる。すでにマネーゲームが始まっている。ベネズエラはミスユニバースと、サッカーでは少し強いが他は弱い。シナリオすでに出来上がっている。
 テレビがバカだというのは、こういう理由からだ。テレビというのは、すべてが「やらせ」だと思ってもいい。しかしボクシングというのは長いこと不景気なのだが、しかしK1は1階級しかないのに、ボクシングは17階級もある。2キロ太れば、減らせれば、隣の階級に簡単に移れる。こんなの八百長だとは思いませんかね。ミスユニバースは1階級しかないんだけどね。
 そういえば、あられ、おせんべいの方は、新潟の下田に本社があるせんべい屋だと思い出したが。夏には蛭がいる、メジロというアブが千匹寄ってくる。なぜなら、サケも登るような綺麗な川に、そういう虫がいる。水が綺麗で米もせんべいも美味しいのか。冬には豪雪になる。亀田の近くの低い山、新潟のやぶ山だと聞いたこともあるが、まだ行ったことはない。

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7月25日(火)山菜はまずいという話

2006-07-25 18:09:07 | スキー・登山・自然
 山菜は少しブームなのだという。春に新潟清水の民宿で泊まった時に、夕飯に10皿山菜が並んだときには驚いた。ワラビのてんぷら、味噌漬け、しょうゆ漬け、おしたし、ごまあえ、などが、タラの芽、ウド、ヤマゴボウ、キノコと種類を変えればあっという間に10種類になる。山奥で刺身を出されるより、大いに安心した。
 ところがこれに驚いてゲボとなって、入澤君にいうと、「それこそが、女の子の間でブームになっている」と、ホントかね。健康食品とかね。
 この春に、例のタラの芽をスーパーで買って食ったのだが、正直言われるほどうまくない。だったら、駒形どぜうでドジョウの鍋食ったほうがずっとうまい。
 先輩が言っていた。本当に山菜がうまいものなら、いくらでも品種改良して、秋田コマチよりも、コシヒカリよりもうまいものが大昔からあってもおかしくないよねと。牛がうまいからホルンスタインになったし、品種の改良は進んでいる。そういう時代に、野生の山菜ごときがうまいはずは「絶対にない」。おお説得力があるもんだと。
 世の中のすべてのうまいものを食い尽くしたものが、本当に「まずいものを食ってみたい」というなら話が分かるが、そんな者がどこにでもいるのかといえば、そうでもない。見栄を張るな。
 田舎の人にヤマゴボウの漬物をもらったが、まあ野沢菜、ごぼうあたりは、私は好きな部類だから、酒の肴においしいものだ。しかしそれ以上では断固としてない。

 
犯罪者は簡単に捕まえろ
 防犯ビデオで監視するというと、必ず反対するものがいる。秋田、青森、岩手ではまた昨日も犯罪が起きた。この三県は、すべての幹線道路、いや田舎の農道にでも、監視カメラを設置したほうがいい。信号機とセットで設置してくれ。あんなものは実は一台千円で設置できる。キミらが癒着しているから、一台百万円だとぼったくられる。
犯罪はすべて車にのってやってくる。監視カメラは、車と乗客とナンバーを控える。いまどきアメリカに観光にいっても、指紋と顔写真全員取られて、スッチーでさえもはだしになって、センサー受けている。人前で靴を脱ぐ、しかも女がそんなことするのは、昨日までは娼婦だけだった。スッチーは娼婦か。そこまでして犯罪防ぐのが日常化しているなら、岩手ごときでカメラ導入することに躊躇する理由はない。
 わが団地は、1年前からエレベータに防犯カメラが設置された。そのモニターが管理人質にこっち側向けて置いてあって、下がってくるエレベータに「誰が乗っている」「誰もいない」というのが、分かる。密室のエレベータが怖いというなら、これで怖くなくなった。但し、愛人を奥さんがいないときに自宅に連れ込む奴は、これに反対するのだろうが、この団地にそういうのはいない。いたとすると、それこそが怪しいといわれる。
 豪憲君の犯人の実家の5キロしか離れていない郵便局で、3週間前くらいに350万円が強盗された。鶴形という場所だ。事件の関連性はあると私は思っている。犯人の車を見たものは数人いるのだが、犯人を能代警察はとろくて捕まえられない。どうしてだ。
 あんな田舎に大して車は走っていない。幹線道路は1本だけといっていい。その信号機に、防犯カメラがあるならば、事件後から、すぐに巻戻して、通過した同型車を見つけ出せば、犯人探しは子供でもできる。田舎の犯罪に車を使わない奴は皆無である。しかし、そうなっていない。「ナンバーは記憶していましたか」と能代のアホは聞く。バカか、おかしいと思った車のすべてのナンバーをどうして住民が記憶しておく必要があるんだ。自分にできないことを警察は他人に聞くな。
 こうして、こんなど田舎の簡単強盗も、もしかして時効になってしまうの?ほんと?
 警察官など今の半数でいい。機械化するのだ。民間はもう10年前からオンラインしているのだ。犯罪オンラインなくして「見ましたか?」とは、江戸時代の捕り物帳じゃないんですよ。

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