行者菜で元気いっぱい! 風味は行者ニンニク 網走で収穫始まる
05/23 07:30
【網走】道内では網走市内でのみ栽培している野菜「行者菜(ぎょうじゃな)」の露地物の収穫が20日、始まった。今年は生産農家6戸で耕作面積は計0・12ヘクタール。初日は約20キロを出荷した。
行者菜は、行者ニンニクとニラを交配させてできた野菜で、強い香りが特徴。見た目はニラに近く、味と香りは行者ニンニクに近いとされている。日本食品分析センターによると、ニラよりもビタミンなどが豊富で、滋養強壮効果が期待されている。
市内では2009年に生産者らでつくる「オホーツク網走行者菜研究会」が発足。年々収穫量が増えており、昨年は約3・5トンを生産した。生産者によると、今年は4月下旬に好天が続いたため生育が早く、香りも強いという。
金沢尚秀会長(62)は「油との相性が良く、どの料理にも使える」と太鼓判。行者菜は市内の農協直売所のほか、市内外のスーパーでも扱っている