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種食べるカボチャ「ストライプペポ」

2013年12月07日 | 文化

 

種食べるカボチャ「ストライプペポ」 和寒に加工工場

(12/07 16:00)

ストライプペポの実から種を取り出す作業員

ストライプペポの実から種を取り出す作業員

 【和寒】日本一のカボチャ産地である町内で6日、カボチャの種を加工する工場の落成式が行われた。種は菓子用などに需要が高い一方、作業に手間が掛かるため国産はほぼゼロに近い。今後、町と民間、生産者が連携して生産体制を整え、特産品に育てていく考えだ。

 カボチャ生産者の平崎徹さん(25)が今年9月、町内に農産物加工会社「和寒シーズ」を設立。工場は一部2階建て延べ約510平方メートルで、町から3千万円の補助を受け、木工所の工場だった町内東丘の建物を約4200万円かけて改修した。

 町内ではここ数年、実ではなく種を収穫する「ストライプペポ」と呼ぶ品種のカボチャ栽培が本格化している。このカボチャは種に殻がないのが特長。実を半分に割り、機械や手作業で取り出した種を約24時間かけて乾燥させ、薄皮を機械でむき、真空包装して出荷する。町内で収穫した分は全量この工場で加工する。

 落成式には約60人が出席。安全祈願の後、工場内で種を取り出す作業を見学した。種が入ったケーキや、種と実の間にある「わた」で作ったお茶も振る舞われた。

 同社は首都圏や旭川の小売店に種を出荷するほか、炒(い)った種を「わっさむペポナッツ」の名で販売する考え。平崎さんは「日本一という付加価値は強み。種を量産し、和寒の地域ブランドに育てたい」と力を込める。上川総合振興局の早苗保穂産業振興部長は「味も良い。6次産業化の参考事例として全面的に支援したい」と期待を寄せた。(木村直人)

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