Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

この年末に「いまなぜ青山二郎なのか」

2010-12-28 | Blues
 昔、電車の中吊りに「今なぜ○○なのか」というタイトルがやたらと目についた時期があります。直訳調と申しますか、不思議な語感に漠然と流行りなのかと感じていました。
それから大分たって白洲正子著「いまなぜ青山二郎なのか」を読んで、久しぶりにその表現と出会ったような気がします。この作品は平成二年に発表されていますが、その中吊りで頻繁に見た時期と重なっているのかどうもはっきりしません。



登場人物は皆さんそれぞれに屈折していて中々理解し難いですが、一人の女性を巡る文士たちの話や骨董が人から人へ経巡る話など、読むたびに興味の尽きないものです。
白洲さんの本では、以前書いた「遊鬼」の次に何度も読んでいるかも知れません。

そう言えば先日、一枚のコートが人から人へと渡って何年か振りに最初の持ち主が目にしたという話を聞き、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督「運命の饗宴」と青山二郎の骨董の話との二つを思い出していました。

今週は服の並びが変則的になっています。


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