Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Age ain't nothing but a number.

2010-12-14 | Blues
 先日、初対面の面白そうな方から「たまにブログ見てます」と言われたあと、屈託なく「もっと年齢のいった人かと思った」とのこと。
波平君の口癖のように「げっ、マジかよ」とスムーズに言っていれば、もっと若く見えたかも知れません。
いずれにしても今日のネタを提供していただき、ありがとうございました。



CMで、何だか目がしょぼしょぼするのは自分がショボイからか、というのがあります。
私も、何故もっと年齢が上に思われていたか考えてみるに、
①笑うツボがおっさんぽい
②文章がおっさんぽい
③着眼点が.....
④.............
きりがありません、おっさんOKです。

少しまえの番組に、日本のおばさんは若く見られると喜ぶが、海外の人はどうなんだろうと試したのがありました。
VTRに登場して、年齢より若く見えますねと初対面の日本人に言われた御婦人方は、そうとう怒ってましたね。仕込んでないとしたら、侮辱されたのと同様の反応を示していました。

以前ちらちら書いたように、日本では加齢とともに備わる成熟という価値観を置き去りにして来たからでしょうか。

画像のロバート・Jr・ロックウッドは、もちろんどこを取ってもそれぞれの年代で素晴らしい演奏を聴かせます。チェスでのサニー・ボーイやL・ウォルターのバッキングからソロでの録音の数々。
この盤と明日のはマイナーで、好みの分れる内容かも知れませんが、今ではまとめてCD化されています。

今日のタイトルは、前々回の100 Proof Aged in Soulの一曲から。

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Feets don't fail me now.

2010-12-13 | Soul
 土曜日からラッキー・カラーがゴールドだというので、目に来るんじゃないかと敬遠していたタイを合わせてみました。



横浜関内の馬車道にある信濃屋さんに、百足近くの靴を今度の木曜日まで展示しているとのことで週末に伺いました。

好きでこつこつ集められた方がいらして、今ではなかなか一遍に見る事の出来ない靴を多数見せていただきました。
そこから、どういう服を合わせたら最高に映えるだろうか、とイマジネーションを刺激してくれるような本物をご覧になれます。

興味のある方はもちろん、お知り合いに勉強熱心な靴関係の仕事の方がいらっしゃったら、ぜひ教えてあげてください。
細部にわたるバランスなど、見ただけでは簡単に真似のできないカッコ良さですが、アイテムによらず良い物をたくさん見てこそです。
以前、製靴会社のマーケティングに応募した事もありましたが、現行のトレンドに飽き足らず疑問をいだいているメーカーの方なら、きっと心に灯がともるでしょう。

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Faisan coq

2010-12-11 | Soul
 今日のタイのモチーフはキジでしょうか。雉、山うずら、猪、兎、鹿、鴨と冬に食されるものが色々あります。
肩すかしですが、とりあえず軽めで手近な鴨なんばんから行っときましょうか。



画像にあるのは以前使った100Proof Aged in SoulのLPの裏面です。鳥にひっかけたらこんなのになってしまいました。

それで思い出しましたが、モグラをご覧になった事ありますか。
何年か前、朝出かけようとドアを開けると、出入りの茶トラの猫が何かくわえて嬉しそうな顔をしています。
それが初めて見るモグラでした。モグラも驚きましたが、家の辺りにいた事にもびっくりです。

水から上がった魚みたいに、土から全身をあらわしたモグラはちょっと見傷はありませんでしたが、目が××てな感じで既に絶命していました。
上記のように何でも食べますが、さすがにモグラはいけないので南無~と土に帰しました。

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Boz

2010-12-10 | Rock
 今日のLPはボズ・スキャッグスのSilk Degreesです。以前若い頃ロック青年だった人に聞くと、プロモーション映像がレコード会社の人以外あまり見る機会のない時代、伝手があって色々見たなかで一番カッコ良かったのがボズ・スキャッグスだったそうです。まだこの時代より前のことですね。
因みにその人が無人島に持って行くとしたら、ジミ・ヘンドリックスとオーティス・レディングだと語っていました。



湘南新宿ライン上りに乗って、川崎を過ぎた辺りでしょうかススキだ群生している所があります。
時間によっては日を浴びて輝き、ちょっと幻想的な感じにも見えました。
寒気がやって来て、ちょっと似合わない景色になっているかも知れません。

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BGM

2010-12-09 | Soul
 最近無理して画像撮影時のBGMを、いろいろ変えてみます。
それまではだいたい同じようなものを繰り返し流していました。
先日あまり一般的ではありませんが、Gene Clarkの White Lightという曲が入っているCDを流していたらズルズルになってしまいました。テンポがけっこう影響するみたいです。



画像のテディ・ペンダーグラスは今年初めに亡くなっていますが、快調だったこの時期のヒット曲を網羅したCDも、撮影時たまに流します。
ご存知のように雰囲気はまったりした男女のBGMだったりするので、画像の感じとはあまり関係ありません。
女性ファンを叫喚させるほどだったという絶大な人気の勢いで、心地良いフィリー・サウンドにのって充実した歌を聴かせます。

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JL

2010-12-08 | Others
 前にも書いた事がありますが、よく言い間違えてしまう人っています。
昨晩のニュースを聞いた人が「あのリキ・ウィークスの代表ロンドンで出頭したらしいよ」なんて聞くと、裸で黒いタイツの人が「この一週間暴れてもいいですかー」なんて律義に言っている図がうかんで来ます。



JLといっても伊語読みでジョン・ロッビじゃなくて、今日はジョン・レノンですね。
中学の頃、同じようにビートルズを聴いていた同級生が高校に行くとレッド・ツェッペリンとかの方に行って、私はジョンがカバーしたラリー・ウィリアムス等を遡って、次第にブラック・ミュージックにはまって行きました。

今聴くジョン・レノンの音楽は、会社名じゃなくユニヴァーサル・ミュージックというような響きを持っているように聴こえます。

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世界一の甘えん坊

2010-12-07 | Jazz
 サンダンジュウと聞いて、思わず撃たれるのかと勘違いするところでしたが、正月に向けて「高級おせち」が人気だそうです。



十二月にしては十℃台後半と暖かい日が続いていました。
さすがに今週はこれから下がってくるそうで、ぜひ寒くなり過ぎる前に出掛けたいと思います。
早目のご連絡お待ちしてます。

薬品会社のCMで91歳のおばあちゃんが出てくるのがあります。
「夢があります。外国にも行ってみたい、ピアスもつけてみたい」と言ってます。
それを聞いて世界最高齢になった時の、泉重千代さんというおじいちゃんの話を思い出しました。
どんな女性がタイプですか?と聞かれた重千代さんは、
「うーん、ボクは甘えん坊だから年上の人がいいなぁ」という有名な一言ですね。







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境遇

2010-12-06 | Soul
 何か今日のLPジャケットは写りのせいでしょうか、東南アジアのコンテストでこんな感じの人がいそうです。



朝ゴミ捨てに行くと、近所の猫・カニ蔵が顔をケガして帰って来ました。
甘やかされて育ったせいか日頃サザエさん宅からアジを失敬したり、メスを追いかけ廻したりしているので何処かでケンカでもしてきたみたいです。

近所の駄犬モモも同じく小さいうちに躾が出来ていなかったらしく、たまに無駄吠えするものの、たいへん愛想のよいヤツです。主人が帰るころに声をかけると、忠犬としては他人と仲良くしているのを見られるのを不都合と考えるのか、困った顔して普段のようには寄って来ません。
短毛なのに暖かくしてもらえず、冬も外で震えながら一日中日の当たる場所を求めていても、素直さに陰りなしです。

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初めの一歩

2010-12-04 | Jazz
 “私は何ごとによらず注意深い人は好きではない。趣味とか、お金を若い人たちにかけることを怖れるような人々がどちらかといえば嫌いだ。1910年代にピカソの絵を買ったり、1785年にルイ16世の椅子を買ったりするのがほんとうに目のきく、賞賛に値する行為なのである。同じように料理人の仕事も、若いうちにこの人は、と思う料理人にいれあげる情熱が真の美食の道につながると信じて疑わない”とナオミ・バリーという人がいっていたと辻静雄さんが紹介しています。



そんな他者に対する関わり方全般の話で思い出しましたが.....

今週の硬い話続きついでに、ちょっと伝わり難いかもしれない抽象的な話。
着こなしの良さで知られるようなイタリア人に会うと、ほんの短い時間で相手のテイストを嗅ぎ分けて、趣味が合いそうかちょっと難しそうか、お互いに判定しているようなところがあります。
靴の趣味、シャツの選択、ラペルその他とノットのバランス、全体、ときりがありませんが視線が忙しく這いまわります。
もっとレベルが上がると、その日相手がさほどのカッコに見えなくても部分的なテイストから相手のレベルを推量するような感じもあります。
チョンマゲのある時代なら「推参な!」と言われそうです。

利害関係を抜きに、相手を認めて親愛の情を示したり、その着こなしの良さを称えるのも解かってこそなので、まず解からないことには始まらないかも知れません。

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続き

2010-12-03 | Blues
 何だか先週末からカタカナ名前の人にバトンが繋がって、固い話が続いていました。
昨夜の激しい風雨に蹴散らされたように、ようやく収まりそうです。



いただき物のバルベラについての記事に、その着こなしの要点を
“His faultless style, he says, has just one rule: simplicity.”
と表現してありました。
しかし、平均的日本人のイメージする「簡素」や「飾らない」という意味とはだいぶ趣を異にするので、額面通り受け取っても参考になり難いかも知れません。下の広告文をご覧ください。

年齢的にもっと若いそれなりの着こなしの人達にも会ってきましたが、意外に旧弊な感覚や流行に囚われているのでしょうか画一的な感じに見えます。
年長のバルベラの方が圧倒的に色遣いも上手く退屈なルールを自在に超えて、マチュアと感覚的な若々しさが共存する印象がありました。
その辺りにも何かあるかも知れません。



若い頃、乗馬の障害競技をやっていた事に由来するのか、バルベラの昔の広告。


上の絵に似たイメージのthe Duke of Windsorの写真。

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Luciano Barbera

2010-12-02 | Others
 ある日遠慮深い若井さんが「バルベラ・カップの招待状が来たことがあります」とおしえてくれました。そんな若井さんも、初対面でルチァーノ・バルベラに着こなしを見つめられるという洗礼を受け、その時間があまりに長く感じて困ったと言います。



ご存知のようにアラン・フラッサーの四冊目「Dressing the Man」に、ウェル・ドレッサーとして写真がもっとも多く使われている一人です。

テイストが良いだけでなく雄弁でもあり、lucianobarbera.itでStyle Tipsをご覧になると、各アイテムについて色々な例え話を引きながらユーモアをまじえて解説しています。
昨日の話題Sprezzaturaについても、初めて教えてくれたのがルチァーノ・バルベラでしたが、噺家さんのごとく臨機応変なのか例え話は全く別のものでした。

なかでもバルベラに関する一番好きな話は、また聞きなのですが、取引先の方が近くまで行くと馬に乗って迎えにきていたという話です。本当かどうかはどちらでも構いません、いかにもありそうな話で思い出すたび楽しくなります。



Mr.Barbera who let me know about Sprezzatura. 上は66歳、下は60歳の時。



Picture by G.Harai(below)
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Sprezzatura

2010-12-01 | Rock
  以前Esquire誌にThe Best Dressed Men in the Worldという記事がありました。そのひとりに挙げられたジャンニ・アニェッリについて「Sprezzaturaの体現者」というキャプションがついています。
Sprezzaturaというイタリア語の説明は、“the Italian art of appearing not to care about one's appearance”となっていました。

イタリアでは着こなし以外にも連綿と続く美意識のようですが、簡単な辞書では「故意の見落とし;無頓着」となっています。
もうちょっと昔から日本で馴染みのある言葉なら、nonchalanceあたりが部分的に近いでしょうか。



ファッション関連の活字でみる範囲では、ここ数年の間にアメリカでもSprezzaturaという概念が認知されたかのように使われています。でも、曲解じゃないかなというのも少なくありません。
彼らはよく「無精とは違うんですよ」と注釈を付けていますが、着崩しているというより、ほとんど着崩れて見えるのでSprezzaturaからは遥か遠くに見えます。
昨日の画像にあるとおりアニェッリのリラックスして見える装いも、カジュアルに慣れた眼には無頓着というより、むしろきちんとした人に見えるでしょう。

しかし昔の写真には、そのクラスでは敬遠される光沢のあるスーツ姿など、必ずしも参考になるものばかりではありません。アニェッリの着こなしを上手く捉えた写真は、残念ながらそれほど多くないようです。

もしご覧でなかったら「ひと日記 白井さん」を検索になって、横浜信濃屋の白井さんの着こなしからその要諦を感得できる方なら、ウェル・ドレッサーの方々に通底する何かに触れることが出来るかも知れません。



アニェッリ夫妻。
下段は1954年4月号のハーパーズ・バザー。左ページに掲載された写真はリチャード・アヴェドンが撮った奥さんのマレッラさんで、後年アヴェドンの写真集のカバーともなりよく知られた一枚です。
ASSOULINEから出ている「Allure」の女性版にも、古今のエレガントな女性の一人として取り上げられています。



先日のアレクセイ・ブロドヴィッチが携わったハーパーズ・バザーの紙面。
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