日経平均3万9000円台、資源高で非鉄金属や商社に買い-電機も高い
田村康剛、佐野日出之
2024年5月20日 7:59 JST
更新日時 2024年5月20日 11:28 JST
20日の東京株式相場は大幅に上昇。日経平均株価は一時、4月15日以来となる3万9000円台に乗せた。銅や原油価格の上昇を受けて鉱業や石油・石炭製品、非鉄金属といった素材関連株に買いが入り、商社株も高い。電機や輸送用機器株なども高く相場を押し上げている。
東証株価指数(TOPIX)は前週末比1.2%高の2778.84-午前11時2分時点
日経平均は1.4%高の3万9348円79銭
資源高を受けて、住友金属鉱山など素材株の上げが目立つ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は時間外取引で堅調。17日には前日比1%高の1バレル=80.06ドルと続伸していた。ロンドン金属取引所(LME)の銅は過去最高値を更新し、金価格も最高値を付けた。
市場関係者の見方
楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリスト
米国株が高値を更新しエヌビディアの決算を今週に控える中で、日経平均は出遅れ幅を埋めにいく動きが出ているのだろう
ただ、国内企業は慎重なガイダンスが相次ぎ、買い材料は乏しい
米株高の背景には経済のソフトランディング(軟着陸)やインフレ収束、利下げ期待がある
中国株の戻りが強くなり、中国から日本への資金シフトという話も怪しくなっている
インサイト
東証33業種中32業種が上昇、上昇率トップは石油・石炭製品、下落は海運
MSCIアジア太平洋指数は0.5%高
TOPIXは年初来で17%上昇、MSCIアジア太平洋指数は7.9%上昇
TOPIXの12カ月先予想PERは15.6倍
背景
金価格が最高値更新、米利下げ観測で需要増加
LME銅が過去最高値更新、一時1万848ドルに上昇
中国不動産業界、バブル終わりキャリア暗転-かつての勝ち組に挫折感
ドル・円相場は1ドル=155円台後半で推移、前営業日の日本株終値時点は155円80銭
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