石川県能登地方などに大津波警報、推定Ｍ7.6の地震発生－気象庁
伊藤小巻
2024年1月1日 16:33 JST 更新日時 2024年1月1日 17:21 JSTブルームバーグ
気象庁は１日午後４時すぎに、石川県能登地方に最大５メートルの大津波警報、新潟県や山形県などに津波注意報を発表した。また、石川県輪島市では午後４時21分に1.2メートル以上の津波を観測した。富山市で午後４時35分に80センチの津波を観測した。
これより前に石川県能登地方を震源地とする推定マグニチュード7.6の地震が発生し、同地方などに震度５弱以上の揺れを観測した。その後も津波警報や大津波警報が日本海沿岸に繰り返し発令されている。
北陸電力によると七尾大田火力発電所１号機、２号機とも地震で停止している。日本卸電力取引所（ＪＥＰＸ）の発電情報公開システムによると、石炭を燃料とする２機の出力は計120万キロワット。北陸電力によると、管内で計３万6290戸が停電中という。
このほか鉄道や空の便にも影響が広がっている。ＪＲ東日本によると地震の影響で、秋田新幹線全線、東北新幹線の東京～新青森駅間で、北陸新幹線の東京～金沢駅間で、上越新幹線の東京～新潟駅間で運転を見合わている。再開の目処は立っていない。
日本航空(ＪＡＬ)のウェブサイトによると、地震の影響により、グループ国内線運航便に影響が発生している。ＡＮＡホールディングスでも、遅延・欠航・出発地への引き返しや他空港へ向かうなど運航への影響が発生しており、庄内・新潟・能登・富山・小松空港については、現在、施設の安全を確認している。
ＪＡＬなどが出資する格安航空会社（ＬＣＣ）のジェットスター・ジャパンは、石川県の能登地方を震源地とする地震を受け、予定していた２日から７日までのストライキを全面解除すると発表した。
気象庁は午後６時10分に記者会見する。岸田文雄首相は、災害対策室を立ち上げ、津浪や避難に関する情報を伝える、被害の状況や実態を把握する、地方自治体と連携して災害対応に当たる－との指示を出した。記者団には「現在は悪されている情報の報告を受けたい」と話した。
ＮＨＫによると、新潟県や富山県などでは早いところではすでに津浪が到達した地域がある一方、福岡県や佐賀県には午後６時以降どこに到達する危険があるとしている。
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