センター試験も終わり、自己採点による結果を予備校に送付。
今は全受験生の出願動向を考慮しながら国立大学への出願時期となっています。
さて、センター試験が終わった翌日に日本史担当の先生が職員室で大声で騒いでいました。
「お~い」と。
それは授業で教えていない箇所が出たということ。
具体的には「美空ひばり」が出題されたことに対しての不満です。
日本史が得意な生徒が満点をとれない可能性があることに対しての不満。
生徒は「美空ひばり」を知らないと。
具体的な日本史の問題は以下の通りです。
1930年代のマス・メディアに関して述べた次の文X・Yについてその正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選べ。
X 日本でもトーキー映画が制作・上映されるようになった
Y ラジオから流れる美空ひばりの歌謡曲が人気を博した
答えはXが○、Yが×です。
果たしてトーキー映画を知っている高校生っているのでしょうか?
殆どの生徒は「美空ひばり」を知らないのではないでしょうか?
私も日本史担当者と同意見です。
これは良問とは言えない気がします。
この問題は殆どの受験生は知らなくてもいいことであり、大学入学後にメディア論で学べば良いことなのではないかと強く思います。
次に「SMAP」の問題について触れておきたいと思います。
幾分年をとったアイドルグループ「SMAP」の解散問題です。
私もフジテレビの「スマスマ」での生謝罪を見ました。
キムタクがグループの中央に立ち、前向きであることを強調したあの会見です。
さて私の感想ですが、
「SMAP」の彼らは誰に謝っているのだろうかという疑問を持ちました。
名目上では、解散するのではないかという報道がありファンに迷惑をかけたことによる謝罪のようですが・・。
あれは明らかにテレビを通じて、
テレビやラジオ曲などのマスコミへの謝罪や、
広告代理店、スポンサーなどへの謝罪、
そしてジャニーズ事務所の社長や副社長への謝罪であり
ファンへの詫びではないことを感じました。
あれは、まさに「公開処刑」でした。
具体的に教育現場に置き換えて考えてみると対応のまずさがわかると思います。
・クラス内で問題行動を起こした生徒がいる。
・クラス内や全校生徒の前での謝罪を条件に退学処分にしないという学校からの提案。
・彼らが納得していないにもかかわらず無理矢理に教壇に立たせて、その他の生徒にしぶしぶ謝らせる。
これらは前向きな対応ではありません。絶対に。
だって、これらは体罰、そのものだからです。
事務所への反逆者を公共の電波を利用して謝罪をさせる異常さ。
または公共の電波を使用して生で謝るイベント実施が可能なマスコミや大手芸能事務所のある意味の「怖さ」を感じずにはいられません。
ひとつひとつの花は違っても、それを販売する花屋はどこも同じであることを露呈した事件であるようにも思われます。