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「センター試験応援」

2010-01-19 10:26:18 | Weblog
センター試験が、1月16日、17日の両日に実施された。
今年、私は高校3年生の担任として「センター試験応援」という仕事を仰せつかった。
「センター試験応援」とは、
センター試験会場正門前で会場にやってくる本校受験生徒を激励する係りなのだ。
生徒激励に加えて、受験生を会場まで同伴される保護者の皆さんに「ご挨拶」することも目的の一つである。
私の担当は女子の受験会場ということもあり、
引率される母親の数も予想以上数であった。

このような受験激励は、本校だけが行なっているわけではない。
現地では千代○、跡○などとは挨拶を交わさせていただいた。
学校名入りの小さな横断幕を拡げて受験生を迎えいれる学校も目立っていた。

当日は寒波の影響もあり、とにかく寒かった。
天気予報でも、そのように報じられていたので万全の防寒対策を施して、
会場校の正門前で7時半から11時まで立ち続けた。
凍えるような寒さの中、自然に鼻水が出てくるまで体が冷えてしまった。
足の感覚もなくなりそうだった。
冬空、そして寒風がふいている中
スキー場のリフト待ちを3時間半しているように考えていただければ
どれだけ、辛い待ち時間であったか理解していただけるのではないだろうか。
学校関係以外には東進ハイスクールなどの予備校関係者も生徒を激励していた。
少々離れた場所には、
アパート斡旋を目的に不動者業者も正門に整列。
彼らは合格関連粗品を加えた物件情報紙を受験生に手渡していた。
さらに警察官が正門までの歩道を行ったり来たりしながら、巡回していた。
彼らのパトカーに加えて、ワンボックスタイプの警察車両が一台。
正門前に横付けされていて緊迫感を漂わせていた。
同じ学校に通学している生徒でも受験会場が男女で異なっている為に、
試験会場を間違えた受験生送迎用のパトカーなのかもしれないと韓国の受験事情と同様のことを想像してしまった。

大学受験に対しての高校のこのような早朝からの激励は、
大学受験に限ったことでもない。
中学受験においては殆どの保護者が複数(両親、祖父母・・)で来校される。
学校としても来校される保護者等には、温かな待合室と温かな飲み物を提供している学校もあるし、
待ち時間に退屈しないように雑誌の用意や映画の上映、
また毎時間ごとに終了する試験問題を掲示するなどの「おもてなし」も多くの学校で実施されている。
高校受験には、中学校の教員が激励の為に正門に並ぶことはないが数多くの学習塾の方々が激励に駆けつけてもいる。

学校の過剰な対応は、「過保護」であり、余計なお世話であると見られるかもしれない。
反面、これらの行為は、学校、特に私学の「面倒見の良さ」を表していると見る向きもあるかもしれない。
皆さんは、私が上に記した内容についてどのように考えますか?

偏屈な私が寒い中、激励をしている理由はただ一つ。
それは、緊張と不安で受験会場に向かう本校生と目が合ったときに
彼らに安堵感が感じられるからである。

* 日本のマスコミは何を考えているのだろうか?
連日の小沢問題で最近まで話題に上がっていた米軍基地問題は既に忘れ去られてしまっている。

「マスメディアはここぞとばかりに新たな生贄探しに狂奔し、それによって刺激された世論は更にサディスティックとなって次の標的を求め、メディアはこれに応えるために血眼になる。魔女狩りの時代の復活だ。」
『ドキュメンタリーは嘘をつく』森達也

JAL問題で、リベート問題が取り上げられていた。
一万円の航空券を旅行代理店が販売すると旅行代理店には8000円、残りの2000円は航空会社が受け取るそうだ。
JALだけではく、そのような商慣習はすごく日本的だ。
大学病院の入院病室受付にも「心付け」不要についての記載が書かれている。
運輸業界でも、修学旅行等でバスをチャーターした場合は「心付け」が必ず必要だ。
建築業会にもそのような風習は、バックマージンとして存在している。
そのような日本独特の社会的な風習についても再考が必要なことをマスコミが問題視することこそ必要があるのではないだろうか?
コメント
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