ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

「プロジェクトX」最終回

2006-01-02 15:22:46 | その他
年末に録画しておいたNHKの「プロジェクトX」最終回スペシャル番組を見た。
中島みゆきの「地上の星」という歌も初めて聴いた。

2000年の3月が初回の放送だったという。
今回は、最終回ということで、評判の高かったハイライトシーンを放送しつつ、番組の軌跡を振り返るという構成だった。紹介されたのは、2000年や2001年に放送されたものが多かったように思う。

初めて見て、それなりに感動はした。特に青函トンネルの工事責任者だった方がスタジオでトンネル完成時の思いを語り始めたときの異様な迫力には圧倒された。

ただ、厳しい見方をすれば、どれも「結果オーライ」を後から追っかけているように思える。
概して、何かを成し遂げたことを伝えるよりも、何がしか無念の思いを持った人たちのことを取り上げた回の方が深みがあった。(ここは田口トモロヲ風に詠嘆調で読んでいただきたいところだ。)

私がそういう感想を持ったのは、今回の番組の構成自体が、基本的に「自画自賛」のつくりであったからだろう。
最近放送された番組が紹介されていなかったのは、番組の初期の方が世の中に対してインパクトがあり、中期以降は番組の視点が固定化する傾向があったからではないだろうか。

基本的に、この番組は、高度成長期への挽歌という性質の番組だったのだろうと思う。

最終回だけ見てこういう風に臆断するものではないかも知れないが、そういう感想を持ったということは記しておこう。

やや話題は飛ぶけれど、個人的に「紅白歌合戦」というものをなかなか見る気になれないのも、同じような理由ではないかと思う。紅白の視聴率がどうした、ということが話題になるのが、個人的にはすごく嫌だ。
優等生がいつまでも優等生だと周りに思われていたい、とこだわっているようなつまらなさを感じてしまう、ということなのかも知れない。


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