
ヨットに乗っている面々には「釈迦に説法」なんだが、このblogには山派のアウトドア方面からもアクセスがあるので、ちょっと説明。蘊蓄を書くつもりはないけどネ。
「あの人は素晴らしいシーマンシップを持っている人だ!」と云った場合「海の男」とか「人情に長けている」とか「スポーツマンシップ」の海版の同意語or「船乗り魂」とかと思っている人が多々ある。
まあ、それはそれでOKなんだけど、本当はちょっと違うことを判って欲しい。
甲子園の高校野球で「我々わぁ~スポーツマンシップにのっとりぃ~」とか云う時期になってきたけど、シーマンシップとは訳が違う。
シーマンシップとは「航海術」のコトを云う。海で必要な知識や技術のことを云う。
ヨットの場合、ハーバーでモヤイを解いて、海へ出て、波と風を観て、セールを選んでコンパスGPSを見て目的地へ艇を向ける。それなりのタック、ジャイブ、補機を組み合わせて安全に到着。安全な場所を選んで、底掛かりをしないようにアンカーを降ろして、休憩。休憩している時でもウォッチは欠かせない。観天望気をしてアンカーアップの時刻を決める。荒天が予想されれば、そのように準備し、不安無く荒れた海を帆走する。或いは出港しない。そのような技術のコトをいうのだ。
そんなコトをシーマンシップと云うのだけど、この甲子園の時期になると、スポーツマンシップと同意語と勘違いする人が多いので書いてみました。