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路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

新聞記者は、麻痺してしまっているのか?

2022-08-05 22:26:39 | 日々の泡立ち。
今日、新聞を見ていたら、
「首相の1日」というコーナーが
目にとまった。

基本、あまり興味のないネタなのだけれど、
ちょっと見ていたら、「おかしいな」と思った。

首相の給与は、4000万円。
執務室で暇をぶっこいて、大あくびしている
というのでは困るけれど、
「こんな日程で、何ができるのか?」。

分刻みの日程で、沢山の人に会ったり、
会合に出たりする。
それは、結構だが、こんなスケジュールでは、
1つひとつの会合の準備など、
まとまもにできるはずはない。

よく有名な識者に取材をお願いした時に、
「その企画の方向性には、大変、
興味があるのだけれど、今、業務がかさんで
いるので、少し時期を遅らせていただける
のであればお受けします」と
言われることがある。

これは、1つひとつの仕事に
紳士に向き合う姿勢として、
当然のことだ。

きっと、この日程では、
そんな姿勢で仕事にのぞむことは
できないだろう。

ならば、記者は、なぜ、
「それで、責任ある仕事にならないのでは?」
と指摘しないのか。

まず、この日程を見ただけで、
「何をしているのだ」と
思うはずだし、
これを読者が見たら、
どう思うかと考えて、
批判性のある記事を添えなければ
と普通は考える。

かつて、田中角栄氏の金脈問題を週刊誌の
記者が書いた時、新聞社の記者達は、
その多くのことを知っていたと言ったそうだ。

なぜ、それを書かない。
おかしいと思うことを書かない新聞記者。
それとも、おかしいとさえ思わない
麻痺した状態なのか?

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信


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