深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

カバラと「生命の木」 31

2022-10-10 12:54:51 | 心身宇宙論

「カバラと『生命の木』」の第31回も第9セフィラ、イエソドについての続き。

第30回で述べたように、月と地球は1つのエーテル体ダブルを共有し、動植物の生理作用に重要な役割を持っている。そんなエーテル的活動を刺激するのが、月の光である。1つのエーテル体ダブルを共有する月と地球は、満月の時にエーテル的活動が最も活発になる。逆に新月では、あらゆるエーテル的活動が最も低下して無秩序な力が生じやすくなる。

一部の敏感な人たちはこうした宇宙の潮流の趨勢に気づいているが、それほど敏感ではない人々も一般に認識されている以上に、そうした潮流の影響を受けている(心身の活力が低下している病気の時は特に)。

ネツァクとホドの奇妙な二重性については先に述べているが、我々はイエソドにおいて再びこの二重の象徴に出合う。イエソドは本質的に月の天球であり、そのため月の女神、ダイアナの支配下にある。ギリシア神話ではダイアナは永遠の処女、純血の女神だが、エフェソスにある女神像では、ダイアナは無数の乳房を持った豊穣の女神として表されている。またイシスも額の三日月が示すように月の女神だが、多くの民族の間で三日月は母性の象徴と見なされている。そしてカバラでは、ミクロコスモスとしてイエソドには生殖器が配当される。この処女と母という矛盾した二重性を持つのが、イエソドの特徴である。

それでは、ある時は処女神であり、またある時は豊穣の女神であるようなイエソド=月の二重性は何を表しているのか? それが月のリズムとも結びついた、女性の性の周期的な変化である。

また、イエソドの天球がエーテル的ならば、なぜそこに生殖器が配当されているか? 生殖器はエーテル的と言うより物質的なものではないのか? この問いに対する答えは、性の精妙な局面に関する知識の中にあるが、それは深く秘さたものであるので、ここで立ち入ることはできない。ただ、性の肉体的な反応はごく小さな部分を占めるだけで、比較的重要な側面は全てエーテル的なものである、ということだけが開示されている。

最後に動画でイエソドについてのまとめと補足など。


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