セミナーでやっている「カバラと『生命の木』」の内容のダイジェスト、今回はその第8回。
ここまでに「生命の木」の構造について詳しく考察したので、改めてその全体構造を俯瞰すると、おおよそこうなっている、というのをセミナーの中で述べたので、その動画を載せておく。なお、第7回の記事はこれとは違う切り口で「生命の木」の構造を論じている。
動画の中では第9セフィラ、イエソドについてほとんど言及していないので、ここで補足しておくと…
イエソド(基礎)とは、物質界がその上に築かれる原型(モデル)であるアストラル界であり、この世界の永続性を保証し、その基礎をもたらす永遠不滅の世界の諸力の満ち引きの行き着くところ、変化の持続性を表す。『光輝の書(ゾハール)』にはイエソドについて
全てのものはその基礎、生まれ出たる場所へと帰らねばならない。全ての髄、種、エネルギーがこの場所に集う。なぜなら、存在する潜在力は全てここを通ってきたがゆえに。
と記述されているという。
ちなみにヨガの体系でプラーナと呼ばれるものは、このイエソドに対応する。ということは東洋医学(中医学)における気もまた、イエソドに属するものと考えられる。つまり鍼灸を含めた広い意味の「エネルギー医学」と称されるものは全て、「生命の木」の中ではイエソド・レベルのことをしている(に過ぎない)ということだ。
またイスラエル・リガルディは『石榴(ザクロ)の園』の中で
作家によっては、イエソドの領域である「アストラル・ライト(星幽光)」をアニマ・ムンディ「世界の魂」とする者もいる。精神分析医ユングは、私が見るところ、決してカバラ的概念から異なることのない「集合的無意識」という非常によく似た概念を持っている。
と書いているので、そうした意識や潜在意識に関する事柄もまたイエソド・レベルのものだと考えられるである。
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