ってな訳で、『パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズ・チェスト』。
本作の感想に入る前に、軽~く前作の印象を語りたいと思います。
ハッキリ言って『パイレーツ~』には、何にも期待してませんでした(笑)。
その理由は、まず製作・配給が天下のディズニーである事、そしてプロデューサーが、他ならぬジェリー・ブラッカイマーであった事が大きく影響してます。
ジェリー・ブラッカイマー、ハリウッドきってのスーパー・プロデューサー。
そして中身が空っぽの、おバカなアクション超大作の数々を送り出した偉人であります。
個人的には嫌いではないのですが、あの『パール・ハーバー』以降、手掛ける作品の方向性が変わりました。
辛辣なファンからの「ブラッカイマー=バカ映画」と言う評価を、自ら明らかに路線変更に打って出ました。
その第一弾と言っても良いのが、この『パイレーツ~』だった訳です。
これに偶然手を貸す事になったのが、人気スターであるジョニー・デップでした。
デップは鬼才ティム・バートンとのコンビでも判るように、ブラッカイマーが手掛ける様な典型的ハリウッド産アクション超大作に出演するのを拒絶し続けた人でした。
今まで沢山アクション超大作のオファーを蹴り続け、個性的な監督の作品に出演し続けてました。
ブラッカイマーからのオファーも、当然断るかと思いきや…受けてしまったんですね~。
本人曰わく「作品が『パイレーツ~』だった事」、そして何より「海賊の役を演ってみたかった」と、これまた素直な理由に、デップと言う俳優の“らしさ”を感じました。
そして完成した『パイレーツ~』。
舐めてかかっていた僕はビックリしました! もう単純に「面白い」としか言えない作品だったからでした!!
時は疑似クンフーとワイヤーで雁字搦めになってました、そこに純粋な「冒険活劇」路線の本作は、観る者にとって新鮮でした。
予想通り、作品はメガ・ヒットを記録し、早々とシリーズが決定しました。
ところが第二弾となる『デッドマンズ~』が完成するまで、思いのほか時間が掛かってしまったと言う印象を受けました。
まず何より超売れっ子であったデップだけでなく、本作をキッカケに大ブレイクしたオーランド“レゴラス王子”ブルーム、そしてキーラ“アミダラの影武者”ナイトレイの、スケジュール調整が非常に困難になったのは予想出来ます。
あとブラッカイマー自身、本作のストーリー作りに非常に慎重になっていた筈です。
それ故に、早い段階から「2と3作目は同時に撮影する」と発表したのも、これらの要因が重なった結果だと思われる。
さて、そんな経緯を経て完成した待望の『デッドマンズ・チェスト』。
今回も子供から大人まで楽しめる、冒険活劇映画の傑作でした!!
何かと過去に謎と因縁を持つジャック・スパロウ船長の、今回の敵となるのが“深海の悪霊”と呼ばれるディヴィ・ジョーンズと「さまえよる幽霊船」であります。
この敵役であるディヴィ・ジョーンズと海の悪霊が、本作において秀逸で観る者に強烈なインパクトを与えます。
これがまんま、あのラヴクラフトの「クトゥール神話」に出てくる邪神や怪物を彷彿とさせます。
この辺りはシリーズの脚本を手掛ける、テッド・エリオット&テリー・ロッシオの名コンビが、確信犯的に仕込んだマニアックな“遊び”だと思われる。
もうドリフのコント状態のドタバタ・ギャグの連打と華麗なアクションを効果的にはさみ、作品にそれとなく毒を加える、ブラックかつ鬼畜な笑いは相変わらずなのも嬉しいです。
それにジャックとウィル、そしてエリザベスの微妙な三角関係(?)も、物語の展開に華を添えます。
※以下、モロにネタバレ。
本作では様々な謎とその伏線が、これでもかって位に観る者に提示されます。
何か謎めいたウィルの父の死とジャックとの関連、そしてジャックとディヴィ・ジョーンズとの「血の契約」の真意とは? そして裏で暗躍する東インド貿易会社のベケット卿の狙いは?!
円満そうに見えたウィルとエリザベスの関係も、終盤後に影を落としそうな事態となり、ラストには怪物クラーケンとの一騎打ちとなりジャックは生死不明のまま、アッと驚く人物の復活によりエンディングを迎えます。
もう別の意味で「金返せ!」否、「早く完結編を観たい」と思うのは間違いなしです(笑)。
でも、コレってまんま『スター・ウォーズ』トリロジーだよね。
つまり本作は『SW』における『帝国の逆襲』であり、そう思うと次回作の展開が読めてくるかも?!
次回作の悪役は、何とチョウ・ユンファ!!
完結編で見事に失速した、某『マ○リックス』の様にならないとは思いますが、今から次回作の完成が楽しみではあります。
P・S:本作を観る前に、1作目をしっかりと復習した方が、絶対に更に楽しめます。
本作の感想に入る前に、軽~く前作の印象を語りたいと思います。
ハッキリ言って『パイレーツ~』には、何にも期待してませんでした(笑)。
その理由は、まず製作・配給が天下のディズニーである事、そしてプロデューサーが、他ならぬジェリー・ブラッカイマーであった事が大きく影響してます。
ジェリー・ブラッカイマー、ハリウッドきってのスーパー・プロデューサー。
そして中身が空っぽの、おバカなアクション超大作の数々を送り出した偉人であります。
個人的には嫌いではないのですが、あの『パール・ハーバー』以降、手掛ける作品の方向性が変わりました。
辛辣なファンからの「ブラッカイマー=バカ映画」と言う評価を、自ら明らかに路線変更に打って出ました。
その第一弾と言っても良いのが、この『パイレーツ~』だった訳です。
これに偶然手を貸す事になったのが、人気スターであるジョニー・デップでした。
デップは鬼才ティム・バートンとのコンビでも判るように、ブラッカイマーが手掛ける様な典型的ハリウッド産アクション超大作に出演するのを拒絶し続けた人でした。
今まで沢山アクション超大作のオファーを蹴り続け、個性的な監督の作品に出演し続けてました。
ブラッカイマーからのオファーも、当然断るかと思いきや…受けてしまったんですね~。
本人曰わく「作品が『パイレーツ~』だった事」、そして何より「海賊の役を演ってみたかった」と、これまた素直な理由に、デップと言う俳優の“らしさ”を感じました。
そして完成した『パイレーツ~』。
舐めてかかっていた僕はビックリしました! もう単純に「面白い」としか言えない作品だったからでした!!
時は疑似クンフーとワイヤーで雁字搦めになってました、そこに純粋な「冒険活劇」路線の本作は、観る者にとって新鮮でした。
予想通り、作品はメガ・ヒットを記録し、早々とシリーズが決定しました。
ところが第二弾となる『デッドマンズ~』が完成するまで、思いのほか時間が掛かってしまったと言う印象を受けました。
まず何より超売れっ子であったデップだけでなく、本作をキッカケに大ブレイクしたオーランド“レゴラス王子”ブルーム、そしてキーラ“アミダラの影武者”ナイトレイの、スケジュール調整が非常に困難になったのは予想出来ます。
あとブラッカイマー自身、本作のストーリー作りに非常に慎重になっていた筈です。
それ故に、早い段階から「2と3作目は同時に撮影する」と発表したのも、これらの要因が重なった結果だと思われる。
さて、そんな経緯を経て完成した待望の『デッドマンズ・チェスト』。
今回も子供から大人まで楽しめる、冒険活劇映画の傑作でした!!
何かと過去に謎と因縁を持つジャック・スパロウ船長の、今回の敵となるのが“深海の悪霊”と呼ばれるディヴィ・ジョーンズと「さまえよる幽霊船」であります。
この敵役であるディヴィ・ジョーンズと海の悪霊が、本作において秀逸で観る者に強烈なインパクトを与えます。
これがまんま、あのラヴクラフトの「クトゥール神話」に出てくる邪神や怪物を彷彿とさせます。
この辺りはシリーズの脚本を手掛ける、テッド・エリオット&テリー・ロッシオの名コンビが、確信犯的に仕込んだマニアックな“遊び”だと思われる。
もうドリフのコント状態のドタバタ・ギャグの連打と華麗なアクションを効果的にはさみ、作品にそれとなく毒を加える、ブラックかつ鬼畜な笑いは相変わらずなのも嬉しいです。
それにジャックとウィル、そしてエリザベスの微妙な三角関係(?)も、物語の展開に華を添えます。
※以下、モロにネタバレ。
本作では様々な謎とその伏線が、これでもかって位に観る者に提示されます。
何か謎めいたウィルの父の死とジャックとの関連、そしてジャックとディヴィ・ジョーンズとの「血の契約」の真意とは? そして裏で暗躍する東インド貿易会社のベケット卿の狙いは?!
円満そうに見えたウィルとエリザベスの関係も、終盤後に影を落としそうな事態となり、ラストには怪物クラーケンとの一騎打ちとなりジャックは生死不明のまま、アッと驚く人物の復活によりエンディングを迎えます。
もう別の意味で「金返せ!」否、「早く完結編を観たい」と思うのは間違いなしです(笑)。
でも、コレってまんま『スター・ウォーズ』トリロジーだよね。
つまり本作は『SW』における『帝国の逆襲』であり、そう思うと次回作の展開が読めてくるかも?!
次回作の悪役は、何とチョウ・ユンファ!!
完結編で見事に失速した、某『マ○リックス』の様にならないとは思いますが、今から次回作の完成が楽しみではあります。
P・S:本作を観る前に、1作目をしっかりと復習した方が、絶対に更に楽しめます。