チエの目日記

石川県の能登島えの目町からお届けしております。

マイおつけ碗

2008-01-02 21:19:52 | 能登のごっつぉ
10月末に能登島えのめであった、『おつけ祭り』
(おつけ=みそ汁)
この辺では漁場という事もあり魚のみそ汁が主流。
昔から魚のみそ汁の事を、”べん汁”ともよんでいたそうです。
”べん”とは精進の反対。魚や肉等を使った料理の事を指しますが、昔はこの辺には肉系のものがほとんどなかったので、べん=魚という認識のような感じです。

そして、魚のおつけを食べる茶碗を”べん皿”とよんでいたそうです。
普通のおつけ椀より平べったくて浅いです。
漆器ではなく、陶器だったとか。

”おつけ祭り”に行った時に、能登島の独歩炎さんが”マイおつけ椀を作ろう!”というコーナーをやっていて、電動ろくろと絵つけ体験が出来るようになっていました。
旦那がろくろ体験を、そして私が絵つけ体験を行いました。
写真は旦那が作ったおつけ椀。なかなかの出来栄え!と思いきや、どこまで先生が手伝ってくれたのかしら...



おつけ祭りから1ヶ月位してから、完成したお茶碗がやって来ました。
おつけ椀以外にも、いろいろな用途で使えて重宝です。

ある日、となりのおばあちゃんが、
『ねえちゃん、ちーちゃい鯛やけどみそ汁にでもして食べまっし』
といって、鯛をくれました。
お言葉通り、みそ汁にして、おつけ椀で頂きました。
(この鯛のみそ汁、鯛から驚く程出汁が出て美味しかったです。)

能登島の文化と、風習、人情、そして食に恵まれたご馳走でありました。

昨年の話ですが...

2008-01-02 21:02:41 | 独り言
ブログの更新を怠り、年を越してしまい、ネタも去年のものになってしまいました...

気を取り直して、昨年ネタを3つ程連発して。

年末、隣の家のおばあちゃんが”しめ飾り”の材料となる、”ウラジロ”という草を取っていて、それを”しめ飾り”作っている場所へ持っていくというので、一緒に付いてくことにしました。
おばあちゃんを乗せて軽トラでとある場所へ。

  

そこでは、数人の方々が手仕事でしめ飾りを作っていました。
右側の写真が完成系。買った人が最後にてっぺんにみかんを指して飾ります。

ウラジロはもちろんのこと、しめ縄についている海藻(ホンダワラ)も、海から採ってきて乾燥して切りそろえたもの。
縄だって藁から作ってこしらえているようです。
本当に手間ひまかかる『しめ飾り』作りです。

こういう光景をみると、数十年後にこの伝統は受け継がれるのだろうかという不安が襲います。
昔からのこういった風習や伝統を大切にしていきたいと切に思いました。
お金だけで解決出来ない事はたくさんあるし、失いかけているものが本当にたくさんあるのではないかと気がつかされました。

今年はそういった事にも少しでも意識しながら日々暮らしていきたいと思っています。

さて、このブログを書くにあたって、驚いた事が一つ。
『しめ縄』と入力しようと思ったら、変換が『七五三縄』となりました。
もちろん『注連縄』と書くのですが、『七五三縄』とも書くようです。
七五三→しめ
初めて知りました。

そして、七五三についていろいろと調べていたのですが、簡単にいうと七五三の11月15日は何事をするにも吉であるとされていた、つまりめでたい事なのですね。(やや、強引なまとめ方ですが...)
そして、いわゆる『しめ縄』の下に足れている部分は、実は3本、5本、7本となっているのだそうです。なるほど。

奥深い。
知れば知る程面白くなりそうです。

年越し

2008-01-01 01:30:52 | 独り言
あけましておめでとうございます。
2008年のはじまりはじまり。
今年はどんな年になるでしょうか。楽しみですねぇ。

さて、今年の年越しは能登島で迎えました。
11時半を過ぎたところで、ゴーンと、隣のお寺の鐘の音が聞こえ始めて来ました。
お寺に行くと鐘をつくことが出来るという事で、私たちも出掛けて来ました。(徒歩1分弱ですが...)

お寺には、近所の子供たちと大人が7、8人程。
交代で鐘をついていました。

このお寺さんの鐘楼はとっても古く、茅葺き屋根で2階建てです。
鐘楼は2階部分にあって、はしごを登って2F部分にあがります。

1、2、3と、勢いを付けて棒を弾き、思いっきり鐘に打ちます。
ゴーンといい音がでると、これがなかなか気持ちいいのです。
大晦日に鐘をつくのは初めての体験でした。

2007年は、能登カフェを閉店してしまうことになり、支えてくれていた方々、楽しみにしてくれていた方々にご迷惑とご心配をおかけしていまいました。
しばらくは、能登カフェを再オープンする予定はたっておりませんが、別の新しい仕事を進めているところです。

2008年も楽しい事満載の1年にしたいと思っております。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。