えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

チョモランマ

2015-12-27 | お気に入り
先日、映画エベレスト3Dを見ました。
私は割と山岳小説好きで、この手の原作本などゾクゾクする程好きなジャンルです。
サバイバルなど、極限の状態で生き抜く力や、その精神状態を垣間見ることが自分の人生に役立つと考える部分もあります。
単純に、こんなに過酷な環境を見せつけられると、今いる生活が随分と幸せに思えたりもしますし。

さて、タイトルは「チョモランマ」としていますが、多くの方はエヴェレストの別名とご存知でしょう。
この呼び名の方が、私はしっくりとくるので、そう呼びます。
さて、この映画の原作が実話をもとにしているどの本であるのか知らないのですが、私はジョン・クラカワー著の「空へ」を読んでおりました。
その他にも幾つかチョモランマ物を読んでおりましたので、これは外せないと劇場へ足を運びました。

実際に5千メートル越えでの撮影を行ったという映像は見事でありますし、配役も適当であると感じました。
やはり映画としてのエンターテイメント性を重視すれば落としどころであると感じるのですが、「辛さ」の度合いが何か足りないように思いました。
何の話でもそうですが、原作と映像では違うものです。
それは知っていても「本格もの」を謳ったものであるからして期待をしてしまうのです。

この1996年のチョモランマ大量遭難事故でなくとも、難易度の高い山や標高の高い山の実態は凄まじい。
大量のごみや不潔な環境を映せというわけではありません。
私が思うのは、映像として辛いだろうと気持ちを募らせる時間が短かったように思ったのです。
気になって、空へ(INTO THIN AIR)を読み返しましたが、辛く感じる部分のウェイトが少し別のところに向けられているのだと分かりました。
映画ではロブ・ホールと奥様の千切れる想いが一番重く、小説ではクラカワー氏が感情をできるだけ排除し記録として書き綴ったものであった為に各人の命の途絶えが重かったのかもしれません。

同じように、夢枕獏の神々の山嶺も実写化されました。
こちらフィクションではありますが、名作中の名作である為、要らぬ心配をしてしまいます。
見たい気持ちと、自分の中だけの世界を変えたくない思いと、果たしてどちらが勝つか。

タイトル画はK2
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