映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

アリス・クリードの失踪

2011年10月07日 | 映画

<ストーリー> 映画.comより抜粋

富豪の父親をもつ20代の女性アリス・クリードは、2人組の男に誘拐され密室にとらわれる。
男たちは多額の身代金を要求しようと企むが、次第に3人の関係がねじれていき、完ぺきだったはずの計画がほころびはじめる。
誘拐された1人の女と犯人の2人の男が、密室を舞台に繰り広げるサスペンス。






登場人物は3人と聞いていたけど、まぁ他は目立たない役なのだろう…と思っていたら、本当に3人しか出てこなくて驚きでした
買い物シーンで他のお客がちょこっと写っていたくらい?
他の人物の設定はあるにはあるのですが、それは声すら出てこないという徹底ぶり。
あくまで“3人の話”という監督のこだわりが見てとれます。

この作品はほとんど密室の中の話なのだけど、少しずつわかってくる新しいことと徐々に変わっていく状況に目が釘付けに…。
些細なことから3人の関係にズレが生じて、お互いに疑念を持ちながらも自分にとっての最善の行動は何なのかを探るよう。
単なる誘拐犯と人質ではなく、一人一人の立場が重要になってくるところがとてもおもしろいです。

密室で3人というとてもシンプルな状況ゆえに、大事になってくるのはやはり脚本と演出
人によっては予測できる部分も多少はあると思いますが、それでも張りつめた緊張感を保ちつつ、転々とする展開にドキドキさせられると思います
地味な作品だけど、冴えた脚本にぐいぐい引き込まれてラストまで一気でした。
(ちなみに冒頭からしばらくは台詞一切ありません。けれど、テンポのいい場面運びで素晴らしかったです











余談なのですが…それにしてもこの3人というのは、人としてろくでもない奴らばかりなのだろう
アリスは富豪の娘とはいえ親から勘当されていたらしく(何があったのかわからないけど、あとの二人は言わずもがな。
誰がどうなろうがそれはきっと自業自得だろうし、まったく共感できない3人というところがミソでした。(あくまで人としてね)

そして全然描かれていないけど、身代金の受け渡しどうやったの~?とすごく気になりました。確実にスムーズに…誘拐ではこれが一番難しいところのはずだけど、ここはすんなりといったよう。
きっと頭のいいヴィックが考えたことだからうまくいったのでしょうね。
(しかし、もし、ここが詳しく描かれていたら実際にマネする者が出ないとも限らない…なんて考えてしまったよ

あと、マーティン・コムストン…どこかで見たことあるような?ないような?と思って調べてみると…
「SWEET SIXTEEN」の主役の男の子でした!(そっか~!納得)
成長したなぁ~と思うと同時に、顔は全然変わってなくてそのまま大人になった感じでした。

ちょっとオマケで10年前の頃の画像→ 




監督・脚本:J・ブレイクソン
原題:The Disappearance of Alice Creed
製作国:2009年イギリス映画
上映時間:101分


<キャスト>

ジェマ・アータートン
マーティン・コムストン
エディ・マーサン

コメント
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