書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

阿蘇の「etu」で張り子展

2009-05-05 12:37:49 | 季節物
連休中から10日ぐらいまで阿蘇の「etu」で張り子展が開催されている。

張り子といえば私は「張り子のトラ」しか浮かばなかったが、今回「etu」さんに並んだ張り子は飛騨高山の作家さんが作られた(鯛、滝をのぼる鯉、かつお、ぶり、金魚などそして、干支の丑。)縁起の良い物たち。

姿かたちはとても愛らしく、勢いとかわいらしさと同時に感じる素晴らしいものばかりだった。(きっと作家さんのお人柄だろう)

私が大きな鯛の作品をみたとき

「この鯛は、大だいどっこいの鯛に似てるよ」とetuのみきちゃんに・・・。
「おおだいどっこいてなに?」とみきちゃん。

私の記憶によると・・・。
お正月に初詣に行くと、藤崎八幡宮や熊本城で、縁起を担ぐ為に砂糖菓子の鯛を大声で威勢にいい売り言葉で売っていた。
商売繁盛の熊手や羽子板のような意味合いだったと思う。
大きい鯛が売れるとその周りに居る人たちもその鯛を買った人と一緒に一本じめで拍手した。
そんな感じの記憶だった。
その大鯛は砂糖を型にいれ膨らませ、赤やピンクで彩色してあった。

今回ここの張り子の鯛もふっくらして愛らしく、私の記憶の底に眠っていた「大だい」を思い出させてくれた。
と同時に、祖父母と一緒に初詣に行っていた幼い自分にも会えた気がした。

たくさんの張り子は、昔着物の洗い張り用に使われていた板や、野菜箱にセンスよく並べられていて、昭和のレトロな感じの普段の「etu」の空間がいっそう華やかになっていた。

張り子の作家さんの「平野明」さんの作品が見事に演出されて素晴らしい。
張り子展の様子は(器季家倶楽部で)。



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