2年前の今日、忘れられない災害が起こりました。
震災において亡くなられた多くの方々ご冥福をお祈りいたします。
今こそ先人の智慧と生きるヒントを学ばなければならないと思います。
lこれからも先人の「人となり」を真摯に学んでいきたいと思います。
明日3月12日より県立美術館分館・4階において
国際文化交流会≪選抜臨書展≫が開催される。
臨書(りんしょ)とは、
古典(古人のすぐれた筆跡)を見て書くこと、また書いた作品の事をいう。
臨書の方法には、便宜的に
形臨(けいりん)・点画、字形、用筆などを主として学こと。(写実的・客観的)つまり形をそっくりに真似て書くこと。
意臨(いりん)・古典の筆意や性情を主として学ぶこと。(写実的・主観的臨書)つまり古人の気持ちになって真似る事。
この応用で、
背臨(はいりん)・「倣書」といって、学んだ古典の特質を念頭にして作り上げること。内容、筆質などを自分のものにして書作すること。
この私たちが行っている「臨書展」は、書(文字)の変遷の様子がわかりやすいように、古代文字より近現代に至るまで、時代順に並べて展示するので、
書道を習ったことがない人も文字の変遷(流行)や発達がわかりやすいので、興味深い展覧会になっていると思う。
書の流れは単純には説明が出来ないが、大まかにはこのような流れになると思う。
中国の古代文字(金文・甲骨)
→篆書・隷書(碑文・木簡・竹簡)→
紙や筆の発達により(楷書・行書・草書)
日本には、古墳時代の文字(金文)が発見され、時代を経て仏教の経典ともに書(楷書・行書・草書・篆書・隷書)が伝わりいろいろと変化して現在に至る。
文字全体を考えると、書道の変遷と庶民に伝わった文字(活字)の流れは影響し合いながら印刷技術と発達や江戸文字(クリックください)などの発達、活字フォントなど・・・学ことは多い。
今回の臨書展では多くの方に、文字の歴史(何千年も前から至る時間)を少しでも感じてほしい。
漢字文化圏は、昔は中国、韓国、ベトナム、台湾、日本などだったが現在は中国が簡体字(クリック下さい)を使い、韓国はハングル文字(クリック下さい)であるため漢字を使っているのは日本と台湾のみ、
台湾に行ったら漢字が通じるので筆談で会話が出来ホッとするが中国では、残念ながら漢字はなかなか通じない。
漢字はそのつくりや字源より意味を推測することが出来るので興味深い。これからも大事に学んで伝えていきたいと思っている。
今日がその搬入、私は明日の午前中と最終日は会場に居る予定にしています。お時間がある方はぜひお越しください。
会場でお待ち申し上げます。
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