「土日ってなにしてるの?」と聞かれると,「いや,あの,これといってなにもしてないんですが……いやいや暑くなってきましたしね,ぐったりしているといつのまにか夕方になっちゃいますよねえっへっへ」というおよそ生産性とは程遠い生活を送っていて,平日の生産性もとくにこのところ順調に長期低落傾向にある当方としては困ったものなのですが,えーとまあなんていうか,競争社会にあってこんなのでいいんでしょうか.
といっても,ぜんぜんなにもしてないというわけではなくて,しばらく前からちょっとずつ読んでいた『毛沢東の私生活(上)(下)』をようやく読み終えました.なんでいまさらこの本なんだ,という気がしないでもないのですが,なんとなく積んであったもので.あっはっは.「マオ―誰も知らなかった毛沢東」と雰囲気が似てるっちゃ似てるんですが,「マオ」よりも毛沢東に好意的かなあと思います.ぜいたくで身勝手な生活を描いていることには変わりないです.ぼくは「文化大革命」がなんのことなのか全く知らなかったくらいなんで,よい勉強になりました.たぶん.
文革のあたりを読みつつ新聞を見てみると,行革担当大臣が「改革心得」を配っている,という記事を見つけました.心得ということで5原則が示してあるらしいのですけど,それは「民間の発想」「旧来の役所意識の排除」「若手重視」「徹底した議論」「国民の目線」なんだそうです.まんなかの3つって文革に似てるよなあ,とおもったり.なにごとも極端はよくないってことですな.
毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫) 価格:¥ 820(税込) 発売日:1996-12 |