だからちがうんだってば.

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地方が元気になる 自治体経営を変える改善運動

2015-06-19 10:42:40 | 授業ネタ

トヨタの大野耐一らが確立した生産方式の要素として有名なカイゼン活動を自治体に導入した事例報告と推進のためのポイントを指摘した本で,ともすれば「やらされ感」の強くなる改善や改革の進め方について論じています.たぶん,公的部門の事業部局にいる人が読むとふむふむってなものなのでしょうが,実際に働いたことのない身としては,うんまあそうなのであろうなあ,というところです.

だいたい役所というところはちゃんとやっていても褒められないわりに,失敗するとずいぶんとけなされるという割に合わない仕事をしていて,また自治体のばあいには中央政府の法律や規制でやらなければならないことや方法が決まっていることもあり,さらに顧客(住民)の反応が売上のような可視化されやすい指標にならず,売り込みのような攻めの姿勢も取りにくく,選挙で首長が準備期間なく後退することもあり,そうするとどうにも改善活動に身が入りにくいというのは,致し方のないところではあります.幹部が褒めるというのはわりと効果があるんでしょうが,そういったなかで改善活動みたいなものを進めていくのには個別具体的な事情が重要なのであろうなあと思われました.


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