「きぼう」日本実験棟の完成について
きぼうは国際宇宙ステーションの一部を構成する日本保有の実験棟であり,1980年代の構想から幾多の計画変更を経てきています.きぼうのためのJAXAの年間予算は300億円程度ということですが,これから10年ほどの運用がさしあたって予定されており,今後も毎年300億円程度が必要になるようです.国際宇宙ステーションは当初はNASA主導で政治的なアピールのためという色彩が強かったこともあり,ソビエト連邦の崩壊やアメリカの財政悪化やコロンビア事故のあおりをうけて,規模全体が縮小されたり,予算負担がよくわかんなくなったりしたりしているようです.「きぼう」を作っているのは三菱重工業や石川島播磨(IHI)だったりするんですが,となるとJAXAっつうのはなにをやってんでしょうかね.
玄田有史編著.2006. 希望学 (中公新書ラクレ) 価格:¥ 735(税込) |