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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

その日記は、

2014-10-08 00:38:12 | 
その日記は、

その日記は、ひとつの夏がなかったかのように飛ばされていた。
晴れた日の金色の夕焼けに目を奪われて、
百日紅の白い色が比喩のように散ったことは
ほかの人にはほとんど気づかれなかった。

そして戻ってきたときには、
散歩道と芝生のあいだに花びらが落ちていて
花びらの縁はしなびて錆を浮かべていた。
その夏、私は一冊の詩集のために時間をつかってしまったが
覚えているのは私だけであると書いて
秋をはじめるのだった。
(言いたくなかったことのなかに真実があると私は書かなかった。


*



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「谷川俊太郎の『こころ』を読む」「リッツッス詩選集」「雨の降る映画を」三冊セットの場合は6000円
です。


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