「嵯峨信之全詩集/時刻表(1975)」を読む(3-28)(2017年05月28日)
55 *(星の持つている記憶を奪わないと)
二行の詩がつづく。
この作品は、何のことかわからない。
56 *(もはや其処しかない)
「狂う」と「安住」が結びつく。「頭」と「地」が結びつく。矛盾というが、反対のもの(対極のもの)が結びつき、バランスをとる。「逆接」ということができる。
その一方、「男」と「ぼく」という結びつきがある。「男」を他人と読めば、自分と自分ではないものだから「逆接」になるのだが、私はそうは読みたくはない。
「男」の性は「男」。「ぼく」の「性」は「男」。「男という性」を手がかりにして、「男」と「ぼく」は接続している。これは「逆接」ではなく「順接」ということになる。
「逆接」と「順接」のまんなかに「唯一」ということばがある。「接続」の「一点」(接点)。
何を書こうとしたのかわからない。「唯一」ということばが、印象に残る。
55 *(星の持つている記憶を奪わないと)
星の持つている記憶を奪わないと
ぼくのアリバイは成立しそうもない
二行の詩がつづく。
この作品は、何のことかわからない。
56 *(もはや其処しかない)
もはや其処しかない
狂つた男の頭の中がぼくの唯一の安住の地である
「狂う」と「安住」が結びつく。「頭」と「地」が結びつく。矛盾というが、反対のもの(対極のもの)が結びつき、バランスをとる。「逆接」ということができる。
その一方、「男」と「ぼく」という結びつきがある。「男」を他人と読めば、自分と自分ではないものだから「逆接」になるのだが、私はそうは読みたくはない。
「男」の性は「男」。「ぼく」の「性」は「男」。「男という性」を手がかりにして、「男」と「ぼく」は接続している。これは「逆接」ではなく「順接」ということになる。
「逆接」と「順接」のまんなかに「唯一」ということばがある。「接続」の「一点」(接点)。
何を書こうとしたのかわからない。「唯一」ということばが、印象に残る。
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