「成功について」のいちばんの難関は「成功」と「成功主義」の違い。
「成功=幸福ではない」という論点はわかりやすいが、「成功=幸福」と考えるひとは多い。
そこで三木清は「成功主義(その到達)=幸福ではない」という具合に論を転換していくが、これが微妙すぎて(つまり、「成功と成功主義は違う」というニュアンスの違いが、18歳の日本語学習者には微妙すぎて)、かなりてこずったが、なんとか理解してもらえたような気がする。
日本の高校生に説明し、理解してもらう(自分のことばで言い直せるようにする)のも、難しいかもしれない。
同時に作文指導もしているのだが、これは、ほぼ完璧。「な」の脱字はあったが、こういうミスは高校生だけではなく、おとなでもやること。作家でもやる。
紹介できないのが残念。