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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

千人のオフィーリア(メモ15)

2016-11-13 08:49:41 | オフィーリア2016
千人のオフィーリア(メモ15)

オフィーリアをのぞきこむオフィーリア、
オフィーリアをのぞきこむオフィーリアを見上げるオフィーリア、
橋の上、橋の下、鏡の前、鏡の中、
見られるオフィーリアは見るオフィリーの何でできている?
見るオフィーリアは見られるオフィーリアの何でできている?

九番目の爪。ベッドで聞いた雨音。瓶。のち、西の風。
角を曲がるまで。男がおんなにしたことのすべて。嘘。
日食。五月の木漏れ日は三日月の形。ラフランスの味。
何か言った? 取り上げられなかった赤子。の膝の裏。
砕かれて。な忘れそ。作り話。ぺちゃくちゃ。青い水。
すれ違った女は私より美しい。敷石。枯れ葉の穴から。
知らないわ。つぼみ。ペルシャのズボンを履いたゆめ。
おのまとぺ。まるで、あれみたい。もう一度。な匂い。
悪い道。蝋。消えない香水。去勢されたくすくす笑い。

はるかな高み、銀河を流れていく五百九十二人目のオフィーリアよ、
私だけに教えて。オフィーリアの何でできている?




*

詩集「改行」(2016年09月25日発行)、残部僅少。
1000円(送料込み/料金後払い)。
yachisyuso@gmail.com
までご連絡ください。

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