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たけし、’08をメッタ斬り!~「東スポ」より

2008年01月02日 | Weblog
発売中の「東スポ」新年号の裏1面にビートたけしが各界をいろいろと
メッタ斬りしててとても興味深く読みました。

特に映画のところは「へぇ~」という感じでしたね。
というのは、たけしが最近某芸術大学1年生の作品を観たとのこと。
以下引用させて頂きます。
「いい悪いの問題じゃない、頭いっちゃってるぜ(笑)
 生徒はみんな既成の映画なんかヤダってやつばっかりなの。でも、
 既成の映画ヤダっていえるほど映画に詳しくないんだよね。
 絵で言えば抽象画を描くわけ。ペンキぶつけたり。
 でも何がなんだかわかんないんだよ。だから、一度お前の普通の絵を
 見せてくれって言いたくなる。
 実力あるのかどうかぜんぜんわからないね。」

僕も某芸術大学(たけしが観た大学とは別ですが)の出身で、学生時代
は自主映画に参加したりしてたわけで、昔と今じゃそこまで違ってるのか
と正直驚きでした。
たけしが「頭いっちゃってる」って言うぐらいだもんね、どんだけ“いっちゃて
る”のか、それらの作品を観てみたいよ。

僕なんか、たけしの作品が“いっちゃってる”って最初思ったりしてたぐらい
ですからね。
今の学生の作品をどう思うだろう?

かつて初めてATGのアバンギャルドな作品群を観て全く理解出来なくて
一緒に観に行った奴から「訳わからんところがいいんだよー」と言われ、
「なるほど、そういうものなのね」と理解して、何故かひとつ大人になった
気分になったものでした。

それでも僕の大好きな作品は「寅さん」でしたよ(笑)
黒澤、小津、溝口などの名匠作品観ても、あらゆるハリウッド作品観ても、
あらゆるジャンルを観ても、結局「寅さん」。
今の学生たちは「寅さん」を観るのかなー?
観てたとして感想を聞いてみたいなー。
ほとんどの俳優があの作品に出たがった理由分かるかなー?

たけしが言うように、抽象的な作品を作る前に、基本的なものを作れないと
やっぱダメだと思う。
マニアックな部分のみで支持されればいいけど、そうもイカンでしょう。
ビカソだって普通の絵は上手だったと思うけど・・・。

たけしは作り手だけでなく、観客側も斬ってます。
「日本人がダメなのは、女と映画見た後、メシ食ってその映画の話が出来
 ないことだね。泣けたよね、で終わり。
 ヨーロッパのやつは何で映画見るかっていうと、それらついて話が何時間
 でも話せるから見るわけ。」

たけしの映画に対する愛情を感じるコメントですよね。

確かに僕も学生の頃は最高年間365本観てたぐらいですから、今がいかに
観ていないってことになるんですけど、映画観た後は、アレコレ語り合ってま
した。
あの場面がどうとか、あのセリフが良かったとか、アングルがどうとか・・・。
深く話せる奴が周りにたくさんいたっていう環境でしたし。

たけしが言いたいのは、日本の芸術レベルが低いってことでしょう。
低くなっていっちゃってるってことに警鐘を鳴らしてると思う。

芸能界のことでは、小島よしおのことを「悪いけど人気続かない」ってバッサリ
斬ってますしね、アレは宴会での一発芸で地方営業回れないそうですよ。
地方営業は1時間あるからアレじゃもたないそうです。

つまり、ああいうのがウケちゃってるそのレベルに対してたけしは斬って斬って
斬りまくっているんです。

各界に対するたけしのお話、強く共感出来ます。
芸能界から世界に通用してる数少ない人ですからね。
たけしのような人がいなくなったらどうなんだろう?っていう危機感みたいなのを
同時に覚えました。



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