日々是愉快♪

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江夏の意見に賛同する。

2008年02月18日 | 野球
今年からプロ野球のみ新ルールが導入される。
アマは当てはまらない。

「点差が大きく開いた場面で選手が盗塁した場合、盗塁を記録しない。
 守備側が守備行為を示さない場合は野選扱いとなる。」

「点差が開いた終盤の無死または一死で塁上に走者がいる場合、打者が試みた
 セーフティバントが送りバントとなっても犠打と認めない(初めからバントの構えを
 した場合は除く)」

上記二点だ。

江夏はズバリ言う。
「大差がつくと認められない記録が存在するのであれば、大差がついた時点で
 試合を打ち切ればよいではないか!」と。

確かにそうなのだ。
大体この場合の“大差”とは一体全体何点差を指すのか?
何回以降の点差を指すのか?

あまりにも曖昧すぎるのだ。

となると、プロも我々草野球の大会や、高校野球のようにコールドを設けるしかない。
3回10点差とか5回7点差とか明確な基準を設定しなければ、しっかりとした記録に
ならないだろう。

例えば、足の速い選手にとって盗塁はなければならないものだ。
快速ルーキーがいたとする。
終盤の大差の試合で監督がそのルーキーを代走として送り、プロ初盗塁を決める。
こういう試みは、そういう試合展開だから出来る。
そしてそのルーキーは自信を持つ。
その初盗塁が自信になって、福本豊のような選手になれるかも知れないのだ。

例えば、0-10の最終回。
打者が焼け石に水のソロアーチを放った。
1-10になった。
この記録はどうなるのだ?
当然ホームラン1本になるだろう。

本塁打と盗塁や犠打と何の違いがあるのだろうか?

贔屓のチームが大差で負けていたとする。
けれど贔屓の選手の盗塁が見たい、最後まで食らいつく戦いを観たいとファンは思う。
今回の改正はそういうファンの気持ちを考えないものだ。

メジャーでは、大差での盗塁などは“侮辱行為”として球を当てられる。
けれどそれはあくまでもメジャー。
日本は日本のスタイルでやればいいと思う。
すべてをメジャーのスタイルにする必要などさらさらないのだ。

そもそも0-10で負けていても、ひとつの盗塁をキッカケに大逆転をするかも知れない。
そうなったらその盗塁はどうなるのだ?

なんで今になってそういう改正をしたのか良く分からない。
日本のプロ野球界は他にもっとやることがいっぱいあるだろう。
そもそも例のパウエル二重契約問題はどうなっているのだ?
これも曖昧なままで過ぎていってしまうのではないか?
二度とこんなことが起こらないようにちゃんとしなければダメだ。

12球団がしっかりと歩み寄っていかなければいけないと思う。
単なる勝利主義、儲け主義でなく、将来の明確なビジョンを持ち、それに向かってプロ野球
全体が進んでいかないと、今回のような変なことがまた次々に出てくるだろう。

江夏のようにすぐさま反応し、訴えてくれるOBは貴重だ。