内藤大助はいい奴だ。

内藤大助のことを知ったのはラジオだった。
ニッポン放送のテリー伊藤の番組で。

それまで内藤のことなど、これっぽっちも知らなかった。
けど、ラジオを聴いていくうちに、その人柄に魅かれていった。
彼の気さくな、朴訥とした雰囲気がリスナーであるこちら側まで伝わってきた。

テリー伊藤との軽妙な掛け合いも良かった。
テリーが「勝ったら唄ったら～？」と言えば、内藤は「いや～、それは亀田に
弟子入りします」とか、今の奥さんに対しては「ストーカーに近かった」とか
本当に飾らずに話す内藤に好感を持った。

それで内藤対亀田の試合に関心を持ち、同世代の内藤に何としてでも勝って
欲しかった。
実際の試合に関しては、もう話す必要もないでしょう。

亀田がああいう形になって、内藤が株を上げたけれど、内藤本人にまったく驕り
高ぶる姿はない。大人の対応を示している。

テリー伊藤のラジオ番組に今日もゲストで奥さんと一緒に出ていたんだけど、
試合をやる前に出た時と全然変わらない。
夫婦の仲の良さも伝わってきた。
今でも２人で「茶しに行こう」と言って２人きりで近所の喫茶店に行くそうだ。

彼の謙虚さとか、謙遜した態度というのは意識してやっているものじゃないから
余計に高感度アップになってるんだと思う。

人気者になってしまったからこれからは大変だと思う。
奥さんは喫茶店のパートを辞めることになったらしいけど、それはファイトマネーが
良かったから生活も向上していくわけで、ＣＭのギャラとかそういう面で、まずは
一時的にはいいと思う。

けど、生活環境が良くなったからといって、内藤は変わったらいけない。
あのキャラだからいいんだと思う。
調子に乗ったら絶対イカンのだけれど、素が三枚目っぽいから大丈夫かな。

本業のボクシング以外でしばらく騒がれるだろうけど、世界チャンピオンなんだから、
防衛ロードを走って、強い内藤を見せて欲しいです。


＊画像のポスターですが、２００５年のもので内藤が亀田に試合を申し込んでも
　相手にされなかったのをユニークに表現したもののようです。
　こういう遊び心が彼にはあるんですよね～。