日々是愉快♪

笑いながら愉快に生きていけたらいいなぁ~

「硫黄島からの手紙」

2007年01月14日 | 映画
昨日は芝居、今日は映画と、久し振りに学生時代のようなノリで劇場通い。
やっぱ劇場の空気っていいですね~。
特に今日はキャパ1000人クラスの映画館だったんで久々に大きく迫力のある
スクリーンを堪能しました。

クリント・イーストウッド監督作品で、硫黄島2部作のひとつ。
もうひとつは「父親たちの星条旗」で、こちらも現在公開中ですが、いかんせん、
「硫黄島からの手紙」の方が話題独占、興行成績も5週連続1位ということで、
「父親たちの星条旗」は忘れられている感じです。
そもそも都内でも、銀座と渋谷の計3館での上映だからなぁ・・・。

賛否両論の映画なのでは?

僕は「重いなぁ~、ヘビーだなぁ~」というのが観た直後の感想でした。
イーストウッド独特の映像の暗さ、洞窟シーンなんかと相まって、モノクロか?
と思わせたりするのと、戦争というテーマ、ましてや全滅していくというのが
観てて分かっているので精神的憂鬱、そんな全てが絡まって「重く」感じました。

・コレって日本サイドが描いたらどうなんの?
・アメリカ側から描いた作品だから意義があった。
・今までスポットの当てられなかった硫黄島という島を舞台に
 これだけのスケールで描いてくれたことが良かった。
・あの戦争に関しては、硫黄島だけがこうじゃなかったので、
 今更新鮮味を感じない。
・渡辺謙が「ラスト・サムライ」の役とダブッて見えた。

とまぁ、ザッと思ったことを並べてみてもいろいろあるわけですが、これは最初にも
言いました通り、見た人それぞれの意見、賛否両論ある映画じゃないでしょうか?

ただ、こういう戦争がつい最近にあったんだということを、あのような形で多くの
若者たちが命を落として行ったんだということはやっぱり忘れちゃいけないと
思います。月並みな言葉だけど・・・。

アカデミー賞の賞レースにも絡んでくると言われていますけれど、こういう作品が
賞を獲得するというのは、もうそろそろ止めにしてもらいたい。

大学時代、同級生のAさんと「テルマ&ルイーズ」という作品を観終わった後に、
2人して「こういう映画がアカデミー賞を獲るべきなんだよ~」と話したことを
思い出します。

歴史的事実にテーマをのせて、何かを訴える重い作品が必ず賞レースに絡むという
傾向、何とかして欲しいのが本音です。
いいじゃないですか、「007」が獲ったって。

日本が、また日本人がこうやって世界を相手にしているというのはいいことだと
思います。
いつの頃からか、こういうのが割りと自然になってきましたよね。
これからもっと日本の俳優たちも世界を相手に羽ばたくでしょう。
渡辺謙が確かアカデミーの会員?になったりして、更にその道を広げていってます。
松田優作とはタイプが違うけれど、彼がやりたかったことを体現してると思う。

今度はもうちょっと軽いノリの作品を観ることにしよっと♪