日高ドライブ

今日は、HPの更新予定の日だったけど、
でかけた。

日高市まで、ね。
家をみにいってきたの。

最近、ちゃんと生きてから死のうというように
方針が固まってきたので、

じゃ、家を買って
拠点をつくって、

そこで、表現者として活動しやすいように
なればいいじゃん、って思ったわけよ。

で、夏には都幾川、
今回は日高市と、

埼玉県の左から奥へとかけて
土地の様子を見にいってんだけど、さ。

今日のは、
分譲地の物件が売りにでてて

値段も手頃だし、
土地も広いので

あとは、
どんな環境なのかなと

視察にいった、が。
黄泉の国のようだった(笑)。

なんつーかなー、
あまりに静かで、

あまりにこぎれいな高齢者の方ばかりで
オレはなんだかつらくなってきた。

なんだか、
泣きそうになってきたんだ。

変だよな、
変なんだよ。

でも、ホントなんだ。
山の頂上を平たくして、

広い一戸建てが連なっているというのに
幸せが感じられないんだ。

ここにいると、
オレは死ぬと、そう思った。

元気だから、
ここが嫌いなのか。では、

余命半年となったときに、
オレはここに住むだろうか、

いや、やはりオレはここには住まない。
オレにはもっとバクテリアみたいなものが

必要なんだ。
殺菌されすぎると、オレは死ぬ(笑)。

分譲地のある山から下りて
県道を、見知らぬ市民のクルマと

すれちがいながら走り始めたとき、
オレは生き返った。

しばらく走ったら眠たくなって、
コンビニのひろーい駐車場に停めて

座席をとっぱらって広くなったカーゴ部分で
ねころがった。

目が覚めたら、
暗くなっていた。

まだ夕方だった。
混み始めた闇をクルマのテールランプが

照らしていた。
美しかった。