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今度は詩集が届いたよ

郵便受けに、
大きな封筒がはいっていて、いつもの

律儀な文字が書いてあった。
詩人の友達からだよー。

けっこう、重いから本かなと
思ったら、詩集だった。

思潮社の新人奨励賞とったから
出版してもらったらしい。

「干/潟へ」という題名の
美しく、繊細な語彙で綴られた詩句でできている。

たとえば、

劈開し/さらに劈開してゆく/
川面の篠波/


のような詩句。

ただ川の水が流れて波が立つのを
こんなふうに歌うんだからねえ。

まったく、
ため息がでるほどの繊細。

そして、なぜ波が波を裁ち開いていくことに
気付かなかったのかと

自分の水を見過ごしていることのうかつさに
また気付くことになってしまうのだなあ。
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