百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

ダラス・デュー31年・ダグラス・レイン

2008年04月18日 | スコッチ・シングルモルト

 本日のお酒。ダラスデュー、スペイサイドのモルト。すでに閉鎖されている蒸留所のため、今後ストックは少なく、長期熟成品ばかりで価格も上昇して来るでしょう。いやそれ以前に、知名度も人気も高くないため、商品販売自体が限られてくるかもしれません。
 このボトリングは、1968年12月蒸留、2000年5月のボトリング。253本のボトリングで度数50%です。まあ、当時としてもかなりの長熟品ではありました。しかし価格自体は、現在を考えればちょっとビックリするくらいリーズナブルだったと思います。多分、現在同じくらいの年数の商品の半分以下、というところでしょう。
 香りは、古典的なスペイサイドでスイート、穏やかに、しかしはっきりピーティー。ココアのような香りとレモンピール。味わいは出来の悪い硫黄臭を感じさせず、甘味とナッティー。フィニッシュはあっさり途切れる。
 やはり60年代のモルトは、端正かつ丁寧な作りだな、と感じさせます。元々の酒質は軽いもののようですが、熟成の妙味、年数の積み重ねが不思議な厚みをもたらしてます。好みは分かれるところかもしれませんが、ライトでいてどこか厚ぼったい、昨今の都会的なシャープさとは一線を画した、やや牧歌的な古き良きシングルモルト、というとこでしょうか。アンバランスさが「奇妙な魅力」を生み出しています。
 さて、明日はテイスティング会。たっぷり利いて(飲んで)こよっと。