外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

あるテキストの編纂者

2013年10月24日 | 日記
10月24日(木) 晴れ

木曜日の授業、祝日や運動会の関係で隔週になっておりまして、一学期もそろそろ折り返し
になるというのに、なかなか先に進みません。
本来ならテキスト上で第6課までは進まなければならないところですが、まだ3課。
その理由にテキストから脱線するのが大好きな私の性分もあるのですが。。
一週間に一度100分の授業で10ページ前後も進むというのは所詮無理があります。

今日は試しに、学生にはまず聞き取れない速度でテキストを読みましたら、皆グッタリ
しておりました。
会話のテキストなら学生に読ませるのですが、日本文化概観という科目の中で日本史や
宗教の部分なので地名や人名などが分かる学生が皆無に近いのです。フリガナ付きでも
読むのに一苦労なのです。
しかもかなり大雑把に記述されているので、私が読みながら必要な言葉だけマークさせ
させることにしました。

事実と異なる記述もあるため、新任の男性教師に話してみましたら、なんとその教科書の
編纂に関わっている名前が全てその男性教師の大学時代の恩師なのだとか。
さすがにバツが悪くなり、日本語はとても上手なのは認めるのですが、記述の内容が
違っているものがあることを話すと、たぶん随分昔の資料を使っているはずだと。
それを改訂していないのだろうと。

私からすれば、改訂も何も、編纂者の中に日本人が一人もいないのが問題だと思うのですね。
読んでいてしっくりこない表現があっても、校正する人材がいない。

この男性教師は中国では有数の大学院の修士を修了されているので、彼の恩師ともなれば
それこそもっと学歴の高い方々かと推測できます。
プライドの高さが邪魔をしているのか、とも思えました。

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