外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

増える留学希望者

2015年04月06日 | 日記
4月6日(月) 晴れ

清明節休み最終日、今日はほぼ部屋におりました。
早朝、昼、夕方と外には出たのですが、手袋が要る寒さでしたね。
夕方は気温計が7度を示し、携帯の天気概況が5度でした。

さて、先週末と今週末に4年生が「留学の相談をしたい」と私の部屋に来ました。
私の記憶違いで無ければ、国内で大学院試験を受験予定だった学生達です。
うち一人は大学院試験を諦め、先日シチズンの面接を受けた学生でした。

昨年の暮れ頃だったか、受験を早々に諦め就活を始めた学生も複数人いたのですが
日本留学に進路を切り替える学生が増えたのはここ最近のことですね。

国内の大学院進学を諦める理由、冬休みに広大の留学生から聞いて驚愕しました。
試験科目の中に文系理系に関わらず『政治』があるのだそうです。
そしてどんなに他の科目の点数が良くても、『政治』の点数が基準点に達して
いなければ、即不合格なのだそうで。

昨日植物園に行った英語科の学生によると、『政治』の成績が悪いと『反政府』
だと見なされるのだそうです。反政府つまりは反当局ですね。

相談に来たのは合計4人なのですが、うち二人は会話がままならないので
中国人ながら日本人外教の扱いになっている教師の強い勧めで神戸の日本語学校を
選ぶ予定とのことでした。
あとの二人は会話はほぼ大丈夫なので日本語学校を選ぶよりは、まず自ら国立大の
教授を探して研究生(聴講生)として留学した方が費用も安く済むと勧めました。
そして彼女らの相談役に広大で知り合った留学生を紹介しておきました。

先日この学校で講演をしてくれた留学生は早めに教授を探すことを勧めていました。
4年生の春からでは遅いと。

現3年生は7月のN1受験が最大の目標となっていますが、今一度留学希望者と
大学院進学希望者には早めの対策を促さなければならないですね。
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歴史認識

2015年04月06日 | 日記
4月5日(日) 曇り

昨日カレーに招待した英語科の学生、市内にある植物園に行ったことがあるか?
と尋ねてきたので、「ないから案内して」と一緒に花見に行きました。

植物園というので屋内かと思いきや一般の公園と変わりなく、ただ広大なだけでした。
公園との違いは木の種類を示すボードがあったくらいでしょうか。

湖でボートを楽しむ家族連れが多く、この季節に安く遊ぶにはいいですね。

午前中に散歩を終え、昼には学校の近くで昼食を共にしたのですが、話の流れが
政治の方に流れていき、戦争についての考え方に・・・。

実はつい先日2年生の体育に参加した時も、ある英語科の学生から歴史認識について
挑戦を受けました。その時は尖閣問題でしたが、尖閣を中国が領有権を主張し始めた
経緯を説明し、中国以外の見解を見聞したことがあるか?と尋ねたら黙りました。

そして今日は、「今でも多くの中国人が戦争の被害について日本を憎んでいる。
日本人は原爆を落とされてアメリカを憎んでいないのか?」と質問されたので
あくまでも個人的な見解ですが、「憎んでない」と回答しました。
「何故?」との問いに
「戦争とはそういうもの。アメリカを憎むのではなく、戦争を憎んでいる」と。

昨年も安倍さんの靖国参拝で中国が「軍国主義の復活」と激しい批判をしたことを
取り上げて
日本国内にも賛否両論はあるが、靖国にはA級戦犯だけではなく、一般の国民も
いるし、数は一般国民の方が圧倒的に多い、と話すと
「そんな話は知らなかった。誤解していた」と表情が変わりました。

彼女の情報量がどのくらいかは分からないのですが、CCTVのニュースを見た限りでは
単純に反日感情を煽る報道しかしていないのですよね。
情報規制があり、ニュースに関しては当局の広告と言っても過言ではありませんから
過信は禁物であることを話しておきました。

前の学校ではあまり政治問題に関する挑戦を受けた覚えは無いのですが、大学入試で
それなりに高い点数を取ってきていて知識も備えている所以でしょうかね。
この学生の大学入試の点数は、北京市内に戸籍を持つ学生であれば北京大学に入学
できた点数だそうです。
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