やりがい論―「自分探し症候群」から抜け出すために田中 和彦大和書房このアイテムの詳細を見る |
書名 :やりがい論
著者名 :田中和彦
出版社 :大和書房
刊行年 :2007/10/20
日付 :2008/04/16
定価 :1,400円
入手法 :図書館
読書ペース/分:3.97P
評価:◎
今月 19冊目 今年 127冊目
【書抜き】
*最初から「なりたいもの」だった人など、この世にはひとりもいないのです。そして、「なりたいもの」になるためには、ある程度の時間が必要なのです。
*絶対的に「やりがいのある仕事」や「面白い仕事」があるわけではなく、同じ仕事に対して、「やりがいがあると感じられる」か、「面白いと思えるか」、なのです。
*「人や社会や世の中の役に立ち、求めれている」という喜びこそが、実は、働くものにとって、生きていく上での最大かつ究極の報酬だと私は思っています。
*大切なことは立ち止まってしまわないことです。ある程度の方向性が決まったら、まず進むことです。
*やるべきは、考えながらでも、前に進むことであり、動くことなのです。
*大まかな方向性さえ間違っていなければ、今取り組んでいる仕事は、きっとあなたの血となり肉となっているはずです。そしてその経験は、近い将来、本当にやりたい仕事に出会ったときに、強力な武器になるのです。
*「手を挙げる」ことが、実は「世界を変える」ことだった。
*いつでも辞められる存在になって、しかし、今いる場所で死にもの狂いで働く。
*徹底した模倣の先に、「自分らしい」スタイルが見えてくる。
*人生はいつでも逆転可能だ。逆転可能だから人生なのだ。
*「性格」は変わらない。しかし「行動」は今すぐ変えられる。
*変化を恐れない人、変化をプラス思考で捉える人、変化に挑戦する人、変化を受け入れられる人、変化をキャッチできる人などが、結果的に世界を広げていって、それなりのものを手にしている気がします。
*神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、自分に変えられることは変える勇気と、そして、その違いがわかるだけの知恵をお与えください。
*受注に目標を置くと、家計に余裕がない人や家族の介護でリフォームどころではない人にまで、無理矢理説得しがちだけど、訪問件数を目標にすると、本当にリフォームを喜んでくれる人に出会えるものなんですよ。
*どんな仕事もすべて血となり肉となっている。
*量というものがある時点から質というものに高まっていく瞬間があるのです。
*「量を経験すると、質に転換する」ことを体で覚えた人は、スランプに陥ったときや新しい何かにチャレンジするときに、必ず同じやり方をします。どうすればいいかがわかっているからです。
*「時間を守る」という「小さな約束」の積み重ねが、「信用」になる。
*焦らず、くさらず、前に進んでいってほしいと思います。何事も最初は基本です。バットの素振りやタマネギ刻みやアポ取り電話の中にも、きっと何かがあるのです。そこでしか得られない何かが。
*どんな道を辿っても、最後に山頂にたどり着けばいいのです。だから、今踏み出そうとしている「その一歩」を大切にしてください。
【コメント】
*就職漂流者、自分探し症候群の若者に、もっと大きな観点から仕事に取り組めるような考え方を示す。
*時分にとって大切なこと、やりがいとは何か、なぜ働くのか、という疑問に答えれくれる良書。
*最終的には、やりがいとは、人の心に火を灯す存在になれる喜びであり、その手段として仕事があるのだと思う。
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