大宮喜三郎の腹黒徒然草  下巻

     沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

角間温泉 岩屋館でのひととき

2024年08月25日 14時12分33秒 | 日記
 市内が35度を超える猛暑に包まれていたその日、私たちは息子夫婦とともに角間温泉の岩屋館を訪れた。
   
到着すると、そこはまるで別世界。温度計が示す25度という涼しさが、自然の力を感じさせる。エアコンがないのも、納得の快適さだった。
 この宿には、地上波のテレビが映らないし、自動販売機もない。それが逆に魅力となり、大人が静かに温泉を楽しむには最適な場所だと感じた。現代の喧騒から離れ、ただ温泉と自然に身を委ねる時間は、心の奥深くまで癒しをもたらす。
   
 しかし、この静寂とシンプルさは、子供連れや若者にはあまり受け入れられないかもしれない。今の時代、利便性や娯楽が求められることが多いが、この宿では、逆に「何もない」ことが最大の贅沢だと感じた。息子夫婦も同じ思いを抱いていたようで、彼らもまた、この秘湯の魅力に心を奪われていた。

 こうして、自然と一体になれる場所で過ごしたひとときは、忘れられない思い出となった。
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