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トップの責任と行動『クルスク原子力潜水艦』⭐️5

2019-05-26 07:51:51 | 映画から見える世の中の動き

@2000年、ロシアプーチン大統領時代の原子力潜水艦の不慮の事故・ノンフィクション映画。「不沈の最新式原子力潜水艦」として始動したが艦内での爆発炎上事故で全員が帰らぬ人となり、その家族、特に遺児は71人に上った悲惨な事故であった。最後の場面では孤児となった一人が父の形見の時計をもらって思ったこととは。問題なのは他国からの救助支援申し出があったにも関わらず、自国の力だけで救助すると言うトップの意地(軍事秘密保持)で尊い命が奪われたことである。また、当時の大統領プーチンの行動も批判されると言う人道的責任は国境を超え助け合うべきだが・・余裕がない事態・事故になった時、企業のトップであれば咄嗟の時、どのような責任行動が必要だろうか。そんな意思決定する立場の人に見せたい映画だ。

『クルスクロシア原子力潜水艦』Kursk 2019

クルスクは、ロシア海軍の949AАнтей巡航ミサイル原子力潜水艦。ソヴィエト社会主義共和国連邦崩壊後初めて完成した艦艇の一隻で、ロシア海軍北方艦隊に配備されたが、2000812日にバレンツ海で事故により沈没、118名全乗組員の生命とともに失われ映画化された作品。事故となった火災爆発は、クルスク潜水艦の魚雷の発射失敗で爆発炎上、108mの深海に沈む。クルスクは「沈めない」ロシアの最新式原子力潜水艦だった。乗組員の中には、妊娠中の妻(Lea Seydoux)と子供の父、将校のMikhail KalekovMatthias Schoenaerts)を含め、最初の爆発で生き延びた乗組員が狭いコンパートメントに移り救助を待った。だが、残念なことに、ロシアは、フランス、ノルウェー、イギリスが救助支援を申し出るが、ロシア官僚の意地から支援を拒否。最後までロシアの手で救助しようと試みたが失敗。そこでイギリスに頼んだが時すでに遅し、全員が水死体で発見される。事故後、将校の1人息子に生前父親が大事にしていた時計が手渡される。この事故で71人が孤児となった。当時のロシア大統領プーチンはこの悲劇について直ちに知らされていたが、状況は制御できており救助が今にも始まると海軍から説明を受けていた。彼は黒海で休暇を終えるまで5日間待機、大衆とメディアは海辺の保養地に留まるというプーチンの決断を酷評した。