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遺すものを書き綴ること『かれが最後に書いた本』

2024-08-19 07:47:00 | 人生を「生かす」には
今はこの世にはいない多くの作家、芸術家達との出会いから記憶に残る言葉を日記のように綴った小説。その中から気になる言葉と自分なりの注釈を入れてみた:
・「人間って、どっか負けの部分があった方が素敵だ」「素のままに生きる」(人生の幸せを掴む心がけかもしれない)
・「どうしてもモノを知っている人間はモノを知らない人間に対して優しくない」(人は賢くなると誰もが理解できるレベルの言葉を忘れがちになる、人に教える事の難しさ)
・「日の当たる所を歩んで来た者は逆境に弱い」(政治家等の2世3世の逆境に対する無責任な国事と国策)
・「何でもない事を見逃さない」(仕事・地位・年齢と人は同じものでも見方、考え方、行動が違うことを悟る事)
『かれが最後に書いた本』津野海太朗
多くの作家等からの印象に残る言葉、文章などを記憶に辿った日記
「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに」の原本は「美しくない方もーー」とあり樹木希林が編集
「人間って、どっか負けの部分があった方が素敵だ」「素のままに生きる」
「何が美しいのか、こうする事が正しいのか、生きる甲斐とは何なのか」つべこべ言わない
「立場上いつも正しい事を口にしなければならない。でも自分が白く顔を塗った人間になったような気がして、そのうち鬱病になった。」(大きな組織での活動は否応にも従うことになる)
「人間はどうしようもない諸々の欲望や愛や悪意や嫉妬や悲しみを大量に抱え込みがち」
「どうしてもモノを知っている人間はモノを知らない人間に対して優しくない」
「みんな居なくなると記憶力によって貯め込まれた多くのシーンが一斉にフラッシバックする」(老いの回想)
「自分が人間として蘇るのは何が何でも書く事」(小説家として最後に遺すものは本)
「日の当たる所を歩んで来た者は逆境に弱い」
「一昔前の人達は何を考え、どんな物を遺してきたのか、知る興味を持って貰いたい」(歴史を辿る楽しさ)
「歳と共に自ずとゆっくりした物の思考、見方、行動が出てくるもの」(年齢に応じた動作が見方をも変える)
「戦後は民主的文化人として知られたドイツ文学者たちが、戦中はナチスドイツに入れあげて、せっせと仕事をした」(人は変わるもの)
「自分の中にもう一人の自分を飼う事」(本に描くのはもう一人の自分)
「世の中には難しい言い方でしか言えないものがある」
「日々の何でもない事に潜む人生の滋味を平明な言葉で表現し、読む人に感銘を与える」
「何でもない事を見逃さない」
「人は一人で死ぬのではない。同じ時代を一緒に行きたい友達と共に消えてゆくのだ」



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