@「説教」と言うと世間は聞く耳を持たないのが現世代。「時代が違う」で一言。 ここで面白いのは、「遅刻をさせない知恵」「地域に集客する知恵」となると聴きたくなる。「遅刻をさせない知恵」とは「10時集合」とは言わないで「9時58分集合」とすることや、「地域活性化の集客する知恵」など徳川吉宗は20〜30年後を見据えた桜の植樹を飛鳥山、御殿山に作ったことだ。今でこそ桜の名所として地域の活性化の目玉として利用されているが本人は当然空想の世界でしか見えなかったことだろう。 さて現代の政治家「次世代に負債を持ち込むな」(この書で言う〜したいと思います・既に出来ない事が分かっていながら)と言っている安倍内閣で国債がみるみる内に膨大な数値になっているが、安倍内閣がその処理をするわけでもない、さらに言うならば、消費税増税も次期政局への無責任内閣とも言うべきだろう。本当に日本の将来を考慮した、次世代の為の策なのか疑問を呈する。「〜します」(次世代に負債を持ち込まない)とは決して言っていないことに注目しておかなければならない。 政治家は口次第。「口からの言葉」で不祥事を起こす輩もいるが政治家は唯一言葉が全てなのだ。だから真剣に考え発言・提案・演説してほしい。
『大人の説教』山本一力
- 「考えるべきは、無理な倹約よりも手持ちの金をいかに楽しく大事に使うかではないか」「免許返納は他人に言われる前に自分で決める」暖かな人情の輪を描いて読者の胸を打つ人気作家が、今の世の中に心を込めて解く、まっとうな大人の服舞と日本人の美徳。シンプルな言葉と感謝の気持ちに元気が湧く。
- 「遣う楽しみ」
- 浪費は罪。倹約貯蓄は美徳。世間は金を遣う楽しみを説いてはくれない。知恵を使い遣う楽しみこそ、人は生きられる
- 「午前8寺26分」
- 丸い時刻で待ち合わせをする。すると遅れるものがない。
- 「相席」
- 京都のお店では客に相席をお願いしない。ゆとりの古い都。
- 「研く」
- 使いやすい道具はプロの腕。腕が道具を作る。プロの道具だけでは腕はよくならない。
- 「下支え宣伝」
- 売れ行きが鈍った時に支えるのが宣伝効果
- 「出番に備えよ」
- 人生には、誰しも出番がある。だから日頃それに備えておく事
- 「江戸ではなく、彫り方を」
- 井戸を掘ってくれるのが大事ではない。彫り方を教えてくれることが大事だ。
- 「金を惜しむな」
- プロと素人の技の差を知ることに金を惜しむな
- 「香ばしき重厚」
- 店長退任後の仕事、ドアマン。それは誰もが知り得るお客の顔
- 「面を取れ」
- 傾向と対策・礼儀を知らない世代へ「外に出て迎えるのが礼儀」
- 「さすが年長者」
- 「足るを知る」「身の丈をわきまえる」あるがままを受け入れることの大切さを教えている
- 「ピンクの象」
- 「ペンは剣よりも強し」
- 〜をしてはいけないという表現は口にした瞬間からすでに負けている
- 〜したいと思いますと言う限り、実現は難しい。〜しますが本来の言い方にならなければならない(政治家の言い方)
- 「惜しまず与えよ」「出し惜しみするな」
- 自分のものにするには時間と労力がかかる
- 喜怒哀楽を体で表現せよ
- 「教師とは」
- くるべく時代に備えて教育をする
- 「二人口」
- 親の務めは子を自立させること
- 「閉じる時の極意」
- 捨てるものを箱に入れて1週間待つ。
- その箱を再度見直し、必要だと思うものだけそこに入れておく
- 不必要だと思ったものは全て捨てる(処分する)
- 「第八代徳川方軍吉宗」
- 吉宗の桜植樹(数十年後の世界を見た世界)
- 飛鳥山と御殿山(花見客)
- 「縁」
- 凡人は縁に気付かず、中人は縁を生かせず、大人は袖すり合う縁も縁とする
- 「溜」
- 人間は「待つ」に苦痛を覚え始めた
- 短く、わかりやすく、素早く・・・「留」がない