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「我慢は美徳」は時代遅れ『サイボーグ時代』

2019-05-23 07:51:27 | 最新技術(IT)で変わる事

@「できない事」は他の人から手伝ってもらう、あるいはロボットの支援で、「我慢」はしない。「できない事」には努力し、「困った事」を少なくする。一見矛盾しているようだが現実的なのだ。IT/AIの世界が人(できないこと、面倒なこと、困っていること)の環境を助け、使う人は仕込まれたデータに基づく「選択肢がない環境」に慣れ始めている。だからこそ「自分の選択肢を考え、実行」しなければならない時代になっている、と言う。 さらに「サイボーグ」分身(遠隔操作ロボット)をどこまで人は認める(仕事において、本人の出席なしの会議、学校での学生の出席有無など)のか今後の世界は「生身が動かなくとも分身ロボット・マシン」が世界を網羅する時代になる。 忘れてならないのは昔の「我慢は美徳」ではなく、我慢を隠すのではなく、できるまで工夫して頼れるものに頼り、前に進むことに変わり始めていることだ。

『サイボーグ時代』吉藤オリー

  • リアルとネットが融合する世界で、やりたいことを実現する人生の戦略・今最も注目を集めるロボット界の若き天才が描く世界とテクノロジーを使いこなす新たな生き方働き方。
  • 「サイボーグ時代」とはテクノロジーを日常生活に上手く取り入れることで、今までできなかったこと、これまでの「当たり前」を更新し続ける時代。テクノロジーがその人の能力となり、生活、人生と滑らかに融合することである。テクノロジーで「できる」を拡張させる。
  • 「人が不安を覚える根本的な原因とは何か」人は高齢化や病気、怪我などで、今まで「できた」ことができなくなっていくと、絶望的にも近い悲しみや将来への不安を覚える。しかし、「できない」と思っていたことが「できる」に変わった瞬間、未来に対して希望を持つことができる。引きこもりも同じ状態である。
  • 「ありがとう」は言いすぎると負債になる。(介護)人が孤独にならず人生を生きるには、他者から必要とされ、あるいは喜んでもらえて「ありがとう」を言ってもらえる機会を作っておくことが大切
  • 「年功序列が逆転する社会」年長者が年下に教えを請うのがスタンダードになる社会。特にテクノロジー分野で若者に聞く教え。
  • 「減点評価はもうやめよう」減点方式の社会では人は自然と「欠点をなくそう」「失敗を避けよう」と考える。
  • 「好きなことだけに専念できる社会」苦手なことに我慢して取り組む事をやめ、自分の得意な事に専念する。できな部分はアウトソーシングすればいい。「我慢は美徳」は時代遅れ。「勘違いと行動は美徳」
  • 「村社会2.0」とは小さなコミュニティーで居場所を探す。複数のコミュニティーに所属し、「学ぶ」より「担う」を考える。ルールの背景を考え、アップグレードさせる。
  • 「なりたい」から「やりたい」事を目指す、目的ではなく手段
  • 「できないことの可視化」隠すのではなくできない事を見せる。できない事に対し1、努力する2、手伝ってもらう3、自分で工夫する。
  • 「できない事」をゼロにするのではなく「困る事」をゼロにする
  • 人は「誰かのため」なら積極的になる
  • 「選択をしなくてもいい環境」に育った、だからどんな選択肢があるのかを知っておく事。多様性時代
  • 「普通」を取り戻そうとしても。「普通」は常に変化する。去年の普通と来年の普通は全然違う。普通を目指す限り、普通には追いつけない。
  • 「昔は良かった」という人はその時が楽しかっただけで今を楽しんでいないだけだ。