@伝統的な日本文化「折り紙」(英文でもORIGAMI)、「折紙工学」は日本発で世界に発信している。身近なところでは宇宙で使われている折りたたみのソーラーパネル、医療機器でのカテーテル内に収容するステントグラフト、ティッシュボックス・牛乳容器(廃棄するときの折方)など「折りたたみ」技術は今世界も注目している。参考になるのは昆虫から植物。やはり自然からの人間社会への恵はまだまだある。多層・積層を3Dプリンターを利用し立体的な製造物も組み立て工程を無くし一気に製造・生産発展する可能性はある。素材も廃材のプラスティックからと環境にも良くなる。「たかが折り紙、されど折り紙」注目したい日本の匠・産業になるか。(この書の図面が記載できないのが残念)
『折り紙の科学』萩原一郎・奈良知恵
- 一枚の紙を折りたたむ事で、様々な表現ができる折り紙。芸術性の高い近代折り紙、そして産業分野への応用まで、折り紙は多くの可能性を秘めている。科学技術への分野に広がっており、特に産業分野、宇宙工学や建築工学での折り紙研究範囲が広がり始めている
- 「折り紙の誕生」
- 飛鳥時代、高麗から紙漉きと墨の製法が伝達。江戸時代から庶民に紙が入りやすくなり発展。
- 「近代の折り紙」
- コンピュータプログラムによる図面から「折り紙設計」技術が発展、「TREEMAKER」などのソフトで複雑な折り紙設計図が可能となった。また2007年の公開された「ORIGAMIZER」では複雑な多面体形状も可能になった。CADによる製造物にも利用され金属製法、3Dプリンターにも利活用され始めている。さらに折り紙プリンターも登場し、積層型3Dプリンターでは今後期待されている。「折紙工学」は2002年日本初。この分野での注目分野はソーラーセル、ビル・列車、エネルギー、飲料容器、カーテン、衣服など、例として「ハニカム」(蜂の巣)形状の航空機への利用。
- 「昆虫・植物に学ぶ」
- 「羽隠」と言う昆虫は羽を体の中に仕舞い込む仕組み
- 「テントウムシ」同様
- 「パイナップル」螺旋折りたたみ
- 「折り紙の基本」
- 山折・谷折り・中割り折り・被せ折り・段折り・潰し折り