銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】大井町 (品川)東京浴場

2016-11-19 06:26:40 | 銭湯レポート
〜これぞ東京の浴場〜

「東京浴場」という浴場は品川区でも2軒あって、
こちらは大井町駅から徒歩10分くらいの東京浴場さんです。

この銭湯、素晴しかったです。


〜全景からため息〜
都内の銭湯によくあってもどかしくなるのは、
全景が見えない事が結構多いと言う事。
都内の地価は高いし、生活に密接な銭湯だし、仕方ないのです。
しかし・・・品川区でこんなに堂々と銭湯の全景が観れるとは!

しかもちゃんと格天井が外から見え、もっと言うと天井の絵が1つ見えるのです。

あと鶴の絵も見えますね。

「銭湯あるよ。ここにあるよ。」と、全景が語っていますよね。


〜カウンター式だけど全ては残っている〜
カウンターの奥様はとってもやさしい物腰。そこからして品性というものを感じます。
そして中に入ると、脱衣所。
格天井の絵がすごく繊細に、優しく迫ってきます。

少し間隔を置いて、この三つの絵が見えるのです。主張しすぎないけど、ものすごく美しい天井。
これは序章にすぎないのですが、カウンター式でペンキ絵じゃないけど、
こんなに古(いにしえ)を感じ入れる銭湯は無いですね。


〜中庭と金魚と〜
東京浴場さんの素敵ポイントは中庭。
男湯と女湯の境目にあります。

だから女湯は1つの独立した空間感があってちょっと不思議。
昔見学させて頂いた文京区乙女湯(廃業されております)さんを思い出します。

唯一薬湯のある部分(奥だけ)は、男湯と高めの天井がありここから音が聞こえてきます。

また中庭のキワには水槽があり、
洗い場から金魚がスイスイ泳ぐ様子が見れます。



〜タイルは全部素敵〜
タイルに痺れる場合、シンプルな浴場の場合が多いです。
でもこれだけ見せ場が有るのに!タイルが素晴しい。
まず浴槽面のタイル。白ベースに舟とカモメが半立体でくっきり彫り込まれています。
触っても大丈夫で、浴槽からきれいなその彫り込みを撫でてみたり。


また全てのタイルが「ぼかし」が入っていてきれい。
言葉にできないけど、釉薬によるグラデーションではなくぼかなのです。
色がきれいですよ。他の浴場でも青タイルの「ぼかし」等はあるけれど、すごくきれいなぼかしで目立ちました。
そのぼかしが統一されているから、尚更なのかもしれません。
浴槽際も、洗い場の道具置きスペースも、洗面所もこのぼかし入ったタイルです。

加えて浴槽に入っているオリエンタルな模様も良いですよ。

あとさり気なく外壁も凝ったタイルです。


東京浴場さんに来たら、タイルのことをもっと知りたくなりました。
こんな細部まで楽しませていただけるなんて素晴らしい。


〜浴槽からの眺め〜
東京浴場さんはペンキ絵ではなく、写真プリントです。大きな写真シートが貼られています。
富士山です。

桜が上に見え、富士山の麓には民家や建物が見えます。ちょっと現実的。

お湯はとっても柔らかく気持ちよかったです。

***最近は昔程銭湯で地元のお客様に話しかける事は少なくて、
(もちろん挨拶はするのですが)ちょっと己との時間だったのですが
ここで久しぶりに奥様に話しかけていただきました。
赤の他人と、ゆるく会話しながら入るのは久しぶりです。私含む三名と、寒くなってきたこと、お料理のことなどおしゃべり。。楽しかったです。

そんな訳で最高な思い出ができて、
またまた訪問したくなる銭湯でした。



やすこ。

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