~三角屋根の綺麗な空間~
大学芋のご縁で青森におじゃまし、もちろん銭湯へ。
青森は県民数に対する銭湯比率が全国1。
つまり、銭湯が欲されている場所 という事なのですねー。
本州の最北ですから、納得。
~入り口からすぐ脱衣所~
この「女湯」のドアを空ければ すぐに下足場&脱衣所です。
関東圏以外ではその様な構造が多い気がします。
東京は下足場はあくまでも外で、脱衣の手前という事は少ないですよね。
だから挨拶して下足してからお代を払うまでの間があって、ちょっと楽しい。
~三角屋根の開放感と安堵感~
長寿湯さんは珍しい、三角屋根です。
傾斜がとても急で天井が高いので開放感もあるし、
一方で凸形の湯気抜きが無機質に思えるくらい 三角天井っていいですね。
スキー場のロッジとか。大きなログハウスみたいな感じ。
(私の実家も三角屋根だったので、そこからの贔屓があるかもです笑)
上部に昔は窓がついていたのでしょうが、今は塞がっておりました。
また、天井は黒ずみやすいハズですが、綺麗にされていました。
~丸タイルの触り心地も安堵感~
浴槽のタイルは丸いタイルを敷き詰めたもの。
薬湯は緑色タイル。普通の浴槽&深湯は水色タイル。
私はこの丸タイルが四角タイルよりも好きです。
触感が好きなのです。足裏に当たる心地が丸だから、優しいのですよね。
お湯はそこそこ熱かったです。でも、雪ではなく雨が降っていたから、ちょうどよいのかもと思いじーっとあたたまりました。天井をぼーっと眺めながら。
~綺麗な神棚~
銭湯でお客様に見える場所に神棚があるのは初めて見たかもしれない。
良く、テレビとか、古時計が置かれている、男湯・女湯の境目・・
つまり番台さんが一番真正面に見えるのは神棚なのです。
それもとっても綺麗にされている。電気もついている。
私の実家も無宗教ですが、新しく家を建てた際は神棚を設置しました。
最近はちゃんとご挨拶できていないけど。
こうして浴室以外にも大切にされている場所があると、
丁寧に営業されている事が伝わってきます。やっぱり、丁寧な銭湯を嫌いな人なんていないですよね。
***キャリーケースを引きながらおじゃましたのですが、店主さんはあくまでも深堀しない。
(大体は「どこから来たの?」って言われる事が多いのですが、あくまでも あたたかく迎え入れてくださるというスタンス)
で、牛乳を購入した際に、思い切ってお話してみたらとても丁寧にお話をしてくださりました。
店主さんが「創業は万博の前年ですごく賑わったけど、いまはね、青森も最近は減ってきてね。。」とさびしそうに仰っていました。私もなんだか、さびしくなりました。
青森にある銭湯の1つしか知らない私がうまく言えませんが、
どうか、皆さま、長寿湯さんに足を運んでみてください。
長寿湯と屋号をつけた想いが、ひっそりとでもしっかりと感じられる銭湯です。
*牛乳あり
*通常のドライヤーあり
*駐車場あり
やすこ。