銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【銭湯レポート】杉並区 杉並湯

2018-12-08 09:26:48 | 銭湯レポート
〜銭湯の楽しみ方伝道師がいる、気持ちいい銭湯〜


杉並区を代表するかのような名前、杉並湯さん。かじかむほど寒い日に訪れてみました。



〜あたたまるー!!〜
寒いからなのか、浴槽に入るときかなりじわーっと熱を感じました。

浴槽は小さな深湯浴槽と、
大きな浴槽に寝風呂とジェット2機。

寝風呂とジェットは隔てる柵などはなく、移動がしやすいつくり。大きな浴槽は突き出した設計なので、ちょっと向きを変えてペンキ絵眺めるなんてのも楽しみ方。
天井はそんなペンキ絵を眺めるにも気持ちいい、緩やかなアーチをえがいている。カーブってやっぱり良い。


たまたまこの日は、杉並区浴場組合の持ち回りお湯イベント。お湯はわざわざ我妻温泉から朝到着したお湯に浸かれました。そんなことで、杉並湯さんの地下水を堪能はできていないのです。でもやっぱりイベント湯、最高です。温泉でシットリつるつるになりました。



〜ヨットマシマシ〜
中島絵師のペンキ絵は、女湯は海海海と島々。もちろん背景には山脈。
なのになぜかリゾート気分を感じたのは、海に沢山のヨットが描かれているからでしょう。昔風の帆船ではなく、赤いラインの入ったヨットは、なかなか気持ちよさそうです。
実はペンキ絵下にあるタイルも、ヨットが描かれてありまして、多分中島さんはタイルに合わせたのかしら...と推測。



〜レイアウトの達人〜
杉並湯さんは建物のつくりがちょっとだけ入りくんでいます。
浴室はサウナの奥横にも洗い場があったり、真ん中にあるカランは風呂道具を置くスペースは狭めだけど横幅は広かったり、
なにより先ほど書いた 浴槽が突き出しているのが、浴室を広くかんじさせます。

※レイアウトは細かなところはわからず。ご容赦ください。

それぞれのスペースに凝縮されたレイアウト、じっくり見渡せばそれもまた楽しいものです。


〜入浴の素晴らしさを知る杉並湯〜
杉並湯さんの特徴として、銭湯の効果やヒートショックプロテイン効果などを説明したポスターや貼紙があること。

既存のポスターはもちろん、手作りの「初めて杉並湯お越しのお客様へ」というチラシがとても良いです。

血圧を急に上げないコツや、長湯に関する注意など、銭湯を正しくそして安全に楽しんで欲しい思いを丁寧にお伝えされています。これはなかなかあるようで、無いおもてなしです。私も自分の入浴法を振り返りました。


***素敵な建物以上に、ちゃんとお伝えすべきこと***

入浴法は、店主さんと会話するようでなかなかしない内容です。だからこそ、きちんとまとめてあり、お伝えしたいという気持ちが、嬉しい。お客様どちゃんと関わりたい、そんな素敵な志を感じずにはいられません。店主さんとゆっくり話してみたいです。。


*サウナ200円
*ケロリン桶あり
*ドリンク自販機脱衣所にあり




やすこ。

【北海道銭湯】千歳 末広湯

2018-02-18 20:26:34 | 銭湯レポート
〜旅の疲れも癒してくれる、機能的にも楽しい銭湯〜

北海道の玄関、新千歳空港から車で10分くらい、最寄りは千歳駅から徒歩5分くらいにある、末広湯さん。



〜ちょい熱めが北国にマッチ!〜
メインの浴槽はお湯はちょい熱めなので、銭湯が初めての方は右にある薬湯浴槽からのスタートがおススメです。
薬湯は宝寿泉(じっこう湯)です。この香りはいつ嗅いでも懐かしい。。

また、右側の浴槽は鉱石を入れた浴槽でありがたみが増します。

そんなオプション浴槽ではありますが、そもそも浴槽のお湯は全て地下水で、湯上りはお肌もすべすべします。(この地下水は、入口近くにある水飲み蛇口でも飲めます。贅沢。)

両側の浴槽は、岩からお湯が出てくる造りです。視覚的に贅沢ですね。



〜北国らしい凸天井にホッコリ〜
天井は青森でも沢山出逢った、部分的凸型湯気抜きです。
浴室の後ろ部分から凸になっていると、単純な三角屋根よりも雪が積もった時になだらかに落雪されそうです。
この屋根の秘密はもっと探りたいものです。

浴槽を楽しみながら、天井をボーっと眺めます。



〜ご当地サウナでポカポカ〜
銭湯好きと限らず、ご当地系は嬉しいもの。なんと末広湯さんはご当地サウナ。

横一列で3人〜4人座れるサウナは、「カルストーンサウナ」。このサウナは「発祥地:千歳市工業団地」と記載もありました。そう、千歳市は工業団地があるのです。他食品メーカーの工場なども多く、様々な技術が生み出された場所とも言えるかもしれませんね。

そんな千歳市生まれのサウナを、千歳市で入れるのは幸せです。

私はサウナにはあまり詳しくありませんが、壁は木製ではなくコンクリのような石でできていました。温かみはどうやら壁面にあるヒーティングから出ている模様。ヒーティングは道内だと部屋に付けている住宅もありますが、もちろんサウナ用かと思います。あまり熱すぎないので、ゆるゆる長く過ごせるのが良いところです。

地元の方が「垢がよく出るようになった!」とサウナのことを自慢げに話してくださりました。



〜脱衣所は和気あいあい。野菜販売もあり。〜
女湯の脱衣所には、野菜販売箱がありました。立派なごぼう、おじゃがが各120円とお買い得でした。ちゃっかり購入。


※写真はフロント前の休憩スペースのテーブルにて撮影。
時期にもよるそうですが、このような場があると会話が弾みますね。

また、脱衣所の中心は北海道ではよくあるプラスチックの脱衣籠を置く二段の棚がデンと構えられています。もちろんロッカーもありますが、みんな籠使いです。
改めて籠は便利ですね。混雑してきたら、籠ごと移動できるし。うまく融通きかせて、パパッと着替える身のこなしが気持ち良い脱衣所でした。


***空港にもスーパー銭湯はありますが、北海道の地元の空気を感じながら帰路に着くにはここがおススメです。
身軽になった身体で乗る飛行機は気持ち良いものです。


*番台式ですが、脱衣所は見えにくいので、初めての方も安心です。
*牛乳あり
*野菜販売時期によってあり



やすこ。

【東京銭湯】蒲田 ゆーシティ

2018-02-17 22:26:46 | 銭湯レポート
〜黒湯の露天風呂で仕上げた後は、2階でご飯〜


蒲田の銭湯はお座敷(入浴フロア以外で飲食できるスペース)がある銭湯が多いです。
お座敷というと、団体で行かないと楽しめない気がしてしまうが何のその。
その点のハードルはとても低く、誰が誰と行っても、楽しめる事間違いありません。
そんなお座敷銭湯の1つ、蒲田の「ゆーシティ」さんです!




〜2段構えの浴槽は何れも勢いよし〜
屋内の浴槽は2段仕立て。

中心に1段高い浴槽が有り、左右には 高い浴槽からお湯を受ける浴槽があります。
まず中心の浴槽は、浴槽内が円形でジェットバスが4機付いています。
皆でお湯を囲むスタイルです。

上段のお湯は気持ち熱めですが、
ゆっくりジェットを楽しめる程度の温度。

またこの上段浴槽からよく見えるのはビーチのタイル絵。

銭湯にはたまに南国を彷彿させるタイル絵がありますが、
今回は岸辺のヨットがとても心地良さそうなタイル絵。
タイルがツヤ消しのちぎり絵のようなタイル粒で、
この風合いのタイルはやっぱり優しい印象があって好きです。
南国も良いですが、身近な幸せを感じる瞬間は何よりの至福の時です。

向かって右の下段の浴槽は、ジャグジーですが、
上段から受けたお湯のザバザバとした勢いも相まって とっても躍動的な浴槽です。
また向かって左の下段の浴槽は、水枕つきの寝風呂です。
レイアウトはざっくりこのような感じです。

すでに屋内の浴室で豪華です。


〜濃い!黒湯の露天風呂〜
黒湯というだけでもありがたいですが、ここは外気を感じる岩風呂です。

濃い黒湯あるあるですが、お湯が黒いため 皆さんがどの様に座っているかわからず、
思いがけないところで人とぶつかってしまう・・・というのが今回も発生していました笑。
例えるとお湯は・・黒豆の煮汁の様に濃く、黒いです。

黒湯は何も説明書きが無い事が多いですが、
ゆーシティさんはちゃんと「地下120mからわき上がる・・」等黒湯の説明が有り、
より効能を感じる気分になりました。
そしてやっぱり肌がしっとりです。

また横には、スイッチ式の打たせ滝もあります!



〜濃い!地元の方のカラオケを聞きながら、お食事〜
湯上がりでサウナタオルを返却&牛乳を購入する最中、2階からは楽しげなカラオケの声が。
店主さんに「2階はカラオケしなくても入れますか?」と聞くと
笑って「大丈夫です!よかったらその牛乳を上で飲んでもいいですし。」と答えてくださりました。
なんとー!そんなオープンな場所ならば行ってみようじゃないか・・・という事で、
カラオケの声に惹かれる様に2階へ。
2階では確かにカラオケをする人、ご飯を食べる人、宴会している人、
もちろんお一人の方もいらっしゃいました。

とにかく、過ごし方は自由ーー!!

せっかくなのでご飯も頂く事にしました。
釜飯がお勧めの様だったので、使い切りの火を灯して頂き、
火が消えるまで待つ(なんだか懐かしい)釜飯を食べました。

カラオケは1回100円で、券売機でカラオケ券が販売されています。
歌は店員さんが入れてくださり、場合によっては券売機購入を代行してくださるホスピタリティも。
もちろん、間奏と唱い終わりは皆で拍手。
拍手する事で、歌う人と歌わない人がつながる感じがして妙に心地が良いものです。
料理メニューも豊富なので、次回はカラオケとセットで再チャレンジしたいものです。



***黒湯のパワーでか、身体がポカポカの湯上がりでした。また、黒湯に至るまでの屋内が充実していた事もありがたい事ですね。そして何より、セットで楽しめる2階の和気あいあいとした雰囲気が・・・湯上がりをより楽しく仕上げてくれました。




やすこ。

【東京銭湯】蒲田 寿湯

2018-02-11 23:26:12 | 銭湯レポート
〜センターの丸形浴槽で湯を味わい、天井を見上げる心地よいリズム銭湯〜
寿湯さんという屋号は関東では多い方ですが、今回は蒲田にある寿湯さん。
魅力は関東では少ない「まん丸な浴槽」はじめ、様々な魅力がございます。



〜センターに丸形浴槽〜
丸い浴槽はざっくり分けると「熱め」「ふつう」で仕切られており、
まるで「熱め」浴槽が1ピースのピザの様な形・・と思いました。

「ふつう」温度の中で歩行を進めると
少し浅めの「ジャグジー」エリア、「座ジェット」エリア、「電気風呂」エリア、
とまるでカリキュラムの様に楽しむ事ができます。
また、浴槽内は踏み外しにくい様、床のタイルは色合いや形状がちゃんと工夫されていて、その点を見るのもちょっとした楽しみです。
他にも、円形の浴槽にカーブ状に沿われた水枕も気持ちが良く、また冷え冷えでした。


お湯は柔らかく、敷地横に薪が積まれていた景色を思い出し、
尚更お湯をありがたく頂きます。

中心に浴槽の解説のスタンド看板があるのですが、
なんだかレイアウト変更したのか 看板に貼られたプレートと浴槽の内容が微妙にズレていました。
が、気にする人はいなさそうです笑。
(つまり浴槽をリニューアルした軌跡・・という事ですね)


〜円の浴槽と相性抜群な、高い高い湯気抜き〜
円の浴槽の魅力は、きっと知り合いで行くとゆるーい会話が弾むところでしょう。
横並びの浴槽だと、どうしても相手のペースに合わせて入浴してしまうし、
それによって入る浴槽が左右されてきます。
けど、円形だとエリアが変わっても 会話がしやすいからマイペースで入浴出来そう。
友達と行きたい浴槽です。

と言ってもこの日は賑やかに話す人はいなく、
お客様は沢山いらっしゃいましたが、皆粛々と円形のお湯を満喫していました。

そんな場合でも天井が高い凸湯気抜きだから、
目線のやりばに困る事もないです。
めいめいに天井を見上げたり、ぼーっとしている。
高い天井に相性バッチリの申し合わせた様な、浴槽でした。

また、洗い場が3辺なので、洗い場の照明が、
浴室全体の照明になっていて 暖色系の照明が絶妙にあったかい雰囲気を出していました。


〜無料サウナ〜
サウナはどうしても有料が多い関東で、なんと無料サウナ。
大きくはないけれども、私が行った際は サウナの主の様な人はいなく、
まんべんなく皆が楽しめている 使いやすい雰囲気です。

水風呂が恋しくなりますが、立ちシャワーの水が結構キンキンなので、
汗流しに立ちシャワーを使えば問題なしかと思います。


***全然前情報なく行ったので、とても良い銭湯でビックリしました。
銭湯激戦区蒲田で、愛され続けているポイントがすごくわかった気がします。


*お釜ドライヤー・普通ドライヤーあり
*牛乳あり
*無料サウナあり2段


やすこ。

【東京銭湯】荒川区 野崎浴場

2018-01-13 21:26:41 | 銭湯レポート
〜クリーミー泡風呂に包まれて、味わう懐かしい景色〜



〜クリーミー泡風呂〜
野崎浴場さんのジャグジーは格別です。
泡が尋常じゃなくクリーミーで、メレンゲにでもなるんじゃないかと思うくらいです。
過去にこの様なクリーミーな泡風呂の浴場さん、1軒入った事がありますが、
割と希少だと思っています。(店主さんは珍しくないと言うけれど)

市販である「バブルバス」のマシーンや「バスボム」を入れた時、
石鹸の泡立ちがあると思うのですが、
それに等しい泡立ちの泡が浴槽にぷかぷかと浮いてます。
私はシャボンのバブルバスで肌かぶれした事があるのですが(敏感肌なので)
これであればかぶれる心配はありません!

勝手に名前を付けると、クリーミー泡風呂。
温度も熱めだけど、熱すぎではないので オススメです。

他浴槽は 左から・・・

電気風呂、真ん中は大きなクリーミー泡風呂(中にジェットが2機)、右は深めの熱湯です。


〜大胆なペンキ絵に可憐な野草のタイル〜
ペンキ絵は中島絵師様の富士山です。
やっぱりセンター富士山は気持ちいいものです。
中島さんのサインはちなみに平成25年でひらがなでした。
結構状態がよく、レトロ銭湯の醍醐味がちゃんと味わえます。

そして個人的に感動したのは、ペンキ絵下の絵付けタイルです。
どうやら薄めに下絵が描かれているのですが、その上にアザミ等、
幼少期に摘んで帰った様な草花がとても繊細に描かれています。
なんだか胸が苦しくなるくらいの懐かしさでした。

泡風呂に浸かりながら、じーーーっと草花の絵、富士山を眺めます。
色々な懐かしさが混じる空間です。
特に花を摘みながら学校を帰宅した様な人は・・もうたまらんです。


***帰宅時に外観を改めて観ると、庭から立派な松がせり出しているのが見えます。

脱衣所は贅沢に休憩出来るテーブル&チェアがあった事は記憶しているけど、
庭園は見えた記憶が有りません。あああ、詰めが甘かったです。景色がきっと美しかったのかも。
また改めてじっくり来るつもりが、ちゃんと宿題が残されました。

レトロな銭湯でありながら、機能的には実力派な浴場さんです。
是非多くの方にオススメしたい銭湯です。

写真は野崎湯さんの煙突。

*レトロ銭湯ですがフロント式
*お釜ドライヤー2台
*ケロリン桶あり
*ベビーベッド(女湯)あり


やすこ。