銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】西小岩 吉野湯

2017-10-22 05:26:11 | 銭湯レポート
〜上を向いて入ろう〜
江戸川区西小岩3-36-20にある、吉野湯さん。一目惚れ、をしました。

まず入口の植木からして、良い緊張感を感じます。個人的な思いですが、入口に草花をおいている銭湯は良い銭湯しかないと思っています。もちろん置いていなくても良い銭湯はある訳ですが。


〜広がる空!湖!〜
ペンキ絵は、丸山絵師。
センターにどどんと富士山!

天井がアーチであることを存分に活かされた富士山の魅せ方に、うっとりです。
それに浜ではなく、湖なのも、この壁面の広がりにぴったりですね。
うーん、とにかくワイド!


〜アーチ型の天井にアーチ型の湯気抜き〜
もはや日本語が間違っていそうですが、、とにかく吉野湯さんは天井が特徴的です。
まずアーチ型だからその時点で、天井は広く感じるもの。
そこに更にアーチの形を壊すことなく、くり抜きをしたような湯気抜き。
これがすごく美しい。

夜に入りましたが、それでも空間の広さを感じる一因に。
おそらく日中は日差しが美しいことが、手にとるようにわかります。
浴室手前の壁面には、たまに江戸川界隈で見るデッカいサーチライトが付いていますが、点灯はしていません。でも、それがかえって雰囲気があって良いと私は思いました。そう、底なしに明るいのが魅力な銭湯もあれば、ちょっとムーディーなくらいが魅力の銭湯もありますよね。今回は後者で。


〜お湯やわらか。岩盤泉は天井やペンキ絵を眺めながら〜
軟水ではないのですが、お湯が柔らかめだなと思いました。webだとガスと書いてあるから、地下水の泉質なのかな。やっぱり熱湯が気持ちよいです。

で、熱湯も良いのですが、岩盤泉という鉱石を貼った座るスポットが確か7箇所くらいあり、そのヘリでペンキ絵と天井を眺めるのがベストポジションです。

熱湯と岩盤泉、交互に楽しんでたら、うっかり座風呂を忘れそうですが。水枕も冷たかったし、最強です。


〜庭園をとくと堪能〜
やっぱり最後は庭園。ちゃんと蚊取り線香を焚いて、窓を開け放しているのです。
その先には贅沢にスペースを取った庭園が。

外側からみても庭園はこれくらいのボリューム。わかりますかね?



***最後に女将さんに「天井の湯気抜き素敵ですね!!」と言うと、ちゃんと共感してくださりました。ご自身の造形の良さを認識してらっしゃる銭湯は、実はかなり少ないです。そんな中これだけ庭園を手入れし、銭湯の魅力を理解されているとは!!やっぱり尚更讃えたくなる銭湯でした。




やすこ。

【参加銭湯イベント】デリシャスウィートスショー・@天然黒湯天然温泉ヌーランドさがみ湯

2017-10-21 06:26:44 | 参加イベント
〜お風呂上がりに観たい、最強のエンターテイメント@〜
10月14日。天然黒湯天然温泉ヌーランドさがみ湯さん。

こちらで湯上りに「デリシャスウィートス 」さんの「銭湯おっぺけ演芸ショー」を観てきました!

「デリシャスウィートス 」さん。
ずっと銭湯友達のSさんから噂は聞いていたけど・・。もうもう期待を上回る楽しさです。
デリシャさんはTWITTERのプロフィールには「日本の雑芸レヴュー団* 女横丁痺れ腰による生演奏で女たちが唄う躍る寸劇」って書いてあります。
唱ったり、踊ったり、手品があったり、中には参加型のドキドキものも・・・って言葉ではシンプルに表現できないショーでした。
それにショーを引き立てるのは、それぞれの出演者さんの織りなすショーそのものもあるけど、
装飾や手作り小物や衣装・・そういう細かい工夫もにも個人的には感動してました。
米米CLUBが好きで育った私は、勝手ながら通ずるものがあるなって思ったりしました。

そんな全体をプロデュースしているのは、チャーマアハイヂさん。
キュート!!

是非この楽しいショー、特にお風呂上がりに観れるチャンスがあったら逃しちゃ損損!
全国からオファーがあるそうなので、是非いい湯の仕上げにデリシャを。

グッズとリーフレット。

【デリシャスウィートス 】http://derisya.net

身体もポカポカ。お腹いっぱい。

近々ヌーランドさんのレポートも書きたいと思います♩

やすこ。

【東京銭湯】中野坂上 クラブ湯

2017-10-14 06:26:40 | 銭湯レポート
〜3つの温度を堪能できる、ピッカピカ銭湯〜

中野坂上駅から徒歩5分くらい、
東京都中野区本町2丁目にあるクラブ湯さん。カタカナの名前からとちょっとギャップがある?中は格天井の脱衣所に、浴室は湯気抜きのあるレトロ銭湯です。



〜3つの温度が絶妙なレイアウトな浴槽〜
浴槽は3つで、低温の浴槽の形が他の浴槽とよく共存していて美しいです。
低温浴槽の奥には、格子から溢れるお湯、そしてスイッチ式ジェットと、常に稼働しているジェットがあります。


〜珍しい、野尻湖のペンキ絵は丸山絵師様〜
ペンキ絵は丸山絵師さんの筆。
ベストポジションはぬるめ浴槽。
ぬるめ浴槽の隅に行くと、青い山、また山間の赤い屋根の家がとても印象に残る綺麗な景色がのぞめます。筆では「野尻湖」の文字。

また、男湯の富士山が女湯からも、ちょっとだけ頂が見えますので、見えたらラッキーな気分に。
とはいえ、富士山が見えなくても、景観にさびしさを感じない野尻湖の湖面と山のグラデーションが息を呑むほど美しいからですね。


〜脱衣所の囲い具合が徹底。番台式の初心者さんも落ち着いて入れそう〜
クラブ湯さんは番台式ですが、女湯は囲いが徹底してあります。ちょっと寂しい気もしますが、カウンターに行けば店主さんは色々お話をしてくださりますよ。
なので、設計だけではなく店主さんのお人柄を鑑みても、番台式に慣れていない方も、戸惑わずに利用ができる筈。


***店主さんの心意気に胸あたたまる。ここも人柄銭湯。店主さんは、元々はサラリーマンで営業をしていたそう。パソコンやら資料やらで大荷物の私に「仕事帰り?営業?」と気さくに話しかけてくださりました。また近所のオススメ居酒屋も教えてくださり、珍しく風呂上がりに1人居酒屋を計画。たまたま定休日で、近所の中華料理屋さんにしましたが やっぱりお風呂の後にご飯に立ち寄るのもいいものですね。


*番台式(女湯は囲いがガッチリあるため、番台式に慣れない方もおススメ)
*牛乳あり

ちなみに屋号の由来は「クラブ石鹸」というブランドが以前はあり、「クラブ湯」という屋号が生まれたとのでは??とのお話をお友達から聞いていたのですが、
なんと!別のお友達Kさんから「昔は新宿にクラブ(社交場)も経営していたから」という、店主さんから直接聞いたソースを入手しました笑。ということで訂正。

気になるカタカナ銭湯。。やはり歴史深いものですね。



やすこ。

【イベント報告】銭湯ナイト2017のお礼

2017-10-08 06:26:19 | メディア・イベント出演
銭湯ナイト2017・ありがとうございました♩

〜感謝感謝〜
今年から出席するだけではなく、運営&スピーカーに入らせて頂いた「銭湯ナイト」。
諸先輩、ペンキ絵師様、出演者様、出席者様、とにかく皆様のお陰で、無事終了となりました。
お越し頂きました皆様、告知をしてくださった皆様、ありがとうございました。

今回は運営として貢献できたと思える事は、残念ながらほとんどなく。
(銭湯ナイトは表に立たない方でも、それはそれは沢山の調整や準備があるのです。)
次回は運営や告知ももっとがんばりたいと思います。

初めての銭湯ナイトが開催された頃、まだ銭湯のイベントは他にはほとんど無かったそうです。
今では浴場組合さんの「銭湯サポーターズフォーラム」はじめ、
様々な銭湯イベントが10月になると開催されています。
イベントの数だけでシンプルには計れませんが、銭湯が 世の中で関心が高まっている事がわかります。
そしてそんな中、イベントごとに目的や特色は違う事も銭湯好きとしては感じます。
イベントの数だけ、同じ熱い思いと、違う目的。
だからこそ、スタート期から ざっくばらんでちょっとマニアックな内容で続けてきた銭湯ナイト・・だからこそのお話をお届けできる様、私も微力ながらがんばってゆきたいと思います。

そういえば今回スタートした企画は「銭湯クイズ」でした。
皆様の正解率の高さに、このイベントのすごさをばしばし感じました。
こうしてイベント内容自体も進化できると、素敵ですね。


〜北海道の銭湯〜
ちなみに、今回の私のスピーチのテーマは「北海道銭湯あるある」。
当初はお勧めの銭湯をじっくり語ろうと思っていたのですが、
良い銭湯がありすぎて・・・。

まずは札幌小樽の銭湯でみる、北国の銭湯ならではの傾向(あくまで私の仮説)をスピーチさせて頂きました。
終わった後「札幌小樽の銭湯に改めて行ってみようかな」という方もいて、とても嬉しかったです。
また横には下北沢つかささんがいらっしゃり(私よりも北海道の銭湯行っているぞ!)、
ちょいちょい突っ込んでくださって おかげさまで楽しく魅力をお伝えできたのでは・・と思っております。
正直札幌小樽の銭湯でもまだまだ説明し足りないです。
なので今回説明しきれなかった部分を心に留めつつも、次回は違った北国銭湯の魅力を紹介したいと思います。

最後にこのイベントにお越し下さった方だけではなく、
関わってくださった皆様にも御礼申し上げます。



やすこ。

【ステファニー出版】銭湯は、小さな美術館

2017-10-07 06:26:18 | 銭湯情報
〜銭湯って、わざわざ外にお風呂入りに行く必要ある?って思う人こそ手に取るべし〜


銭湯大使ステファニーさんが、遂に本を出版しました!!
「銭湯は、小さな美術館」

友だちとして感極まるところはありつつ、この本の素敵なとこを冷静に紹介しつみたいと思います。

まず、この本はどんな人に向けられているか。
もちろん、私みたいな銭湯好きはもちろんですが、銭湯マニアがメインではありません。

もちろん、文章が丁寧に書かれているのでそれを読み込む事も楽しいですが、
本は写真が多いので、パラパラとめくりながら銭湯の様々なシズルを楽しむ事もできます。

「銭湯=ペンキ絵と立派な破風」という漠然としたイメージしかない人こそ、
このページを観るだけで 様々な誤解が解け、銭湯に行きたくなるのではないでしょうか。

「銭湯は、小さな美術館」。
彼女の意識の本質がまさにタイトルになっています。

また、後半には「銭湯養生訓」の著者でヒートショックプロテイン入浴法等の第一人者神藤様による入浴方法に関するご紹介ページもございます。
アート的な面に触れつつ、しっかりと身体を強化するという 二段構えの構成で銭湯の楽しみ方はパーフェクトになりますね。

是非是非、銭湯に踏み込むきっかけがない人も手に取って頂きたい1冊です。

最後にステファニーからサインを貰い、自慢したいけどちょっと照れちゃうからチラ見せする写真です。サインひとつにも彼女の人柄が現れています^ ^



やすこ。