銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【日々銭湯】目黒不動尊と不動湯の厄払い

2017-01-29 06:26:54 | 銭湯レポート
〜厄払いのゴールデンコース〜


私、今年は厄年なのです。
という事もあって、厄払いに行って参りました。

お祓い場所は、目黒不動龍泉寺さん。
銭湯と並んで私の大好きな「サツマイモ」にゆかりのある青木昆陽先生が眠るお寺です。

そしてその厄払い後に、不動湯さんに行きました。
不動湯さんの過去レポートはこちら


「禊」という事で考えると、銭湯に先に行くべきなのですが、
目黒不動尊さんの厄払いは13時、15時の回があり(都度要確認)、
不動湯さんは15時から開店なので順番は止む無しという事で。
とは言いましても、湯上がりも お不動様に挨拶をして帰る事は位置的に可能なので
(不動駅に戻る場合は、不動尊のキワか 境内を通って行く事になります。)
是非参拝の際は立寄りをオススメします。

目黒不動尊のまさにお膝元というか背後に構える銭湯なので、
祈祷でお祓いされた身体が本当にきれいに仕上がり、ご利益が有る様な気分に。

改めてですが お湯はやわらかいし、
女湯は険しい富山の館山、男湯の富士山も歩いていると頂きが観えます。
それに前回も書きましたが、浴室の天井に菱形のあしらいがあるのは、
つい先ほどまでいたお寺の祈祷場所の天井の高さと通ずるものがあって
なんだか未だに何かを祈っている様な不思議な気持ちです。

本当に不動湯さんは、不動尊お参りの続きに最適なんだなと思います。


脱衣所で常連さんが不動尊の境内のお花の話をしていました。
「梅じゃないし、こぶしじゃないし・・・」
そうそう私も気になったのですが、結局わからずのままでした。

この寒い中可憐に咲く白い花の木が観れるのもありがたい。
梅の様に花びらがくっきりとしていて、例えが下手ですがポップコーンの様なふっくら具合でした。


<銭湯OLやすこ的 厄払いプラン>
① 目黒不動龍泉寺さんで厄払い 15:00-16:00(2,000円〜)
② 青木昆陽先生の史跡参拝 16:00-16:10
③ 不動湯さん入浴 16:15-17:15(460円)
④ 不動通商店街の海老民さんでお蕎麦17:30-(うなぎ屋さんも有名ですが、海老民さんも美味)


もちろん、普通の参拝や観光の方も是非訪れてみてください!


やすこ。

【東京銭湯】上野 寿湯

2017-01-28 15:26:06 | 銭湯レポート
〜ホスピタリティと一捻りある浴槽がクセになる銭湯〜


〜入口は寿湯の顔〜
暖簾をくぐる前から感動させられる、寿湯さん。
まず、唐破風の堂々たる構え。
会社帰りに入浴する者が実は暗いとなかなか拝めていない破風だが、
ここではちゃんとライトアップされているから「ああ、銭湯きたなぁ」としみじみ噛み締めます。


また、屋根だけじゃなくて、
寿湯ならではのホスピタリティあふれるグッズがこちら!

右にあるのは、雨の時自転車の椅子を拭くタオル。(確かに、湯上りに雨で 自転車の椅子が濡れていたら悲しい)
また上のポスターには、充電器があると書かれている。
帰り際には、自転車の空気ポンプ?も発見。
なんと親切なんだろう。
ずらりととめられた自転車を見て納得しつつも、お客様の声に応えるこの入口が早速素晴らしいと思います。


〜ぬかりない浴槽たち。変わり薬湯〜
以前訪れた際は、ビール湯だった薬湯浴槽。薬湯浴槽なのに、そこそこ広くあたたかめ。薬湯は日替わりで、いつなにをやるかホームページ上にも記載がありみているだけで楽しいです。
個人的には、薬湯は事前にチェックはしないで行きます。行ってのお楽しみも素敵ではありませんか。

隣は、寝風呂2機、ボディマッサージ1機、ジェットマッサージ1機、
とずらずらとエステな浴槽が並ぶ。
ちなみに寿湯さんは泡が浴槽下からプツプツ出てくるサイズ感の設備が多い気がする。おっきい泡も好きだけど、プツプツ泡はちょっとくすぐったく心地よい。

そのプツプツ泡を一番体感しやすいのが、水風呂。

久しぶりに来て、いきなりくすぐったくてびっくりしました笑。


〜ペンキ絵を眺め、かわら板を読んでから上がる〜
お気に入りな方も多い、店主さんのかわら板新聞。タイムリーな話題を楽しく書いているポスターはちゃんとパウチ加工されて、薬湯浴槽に面した壁面にあります。薬湯入りながら、ペンキ絵を眺め、新聞を読むと浴槽での時間はあっというまです。

中島さんのペンキ絵は、女湯から観ると水面広がる珍しい構図です。松原などとはまた違う開放感を感じられますよ。

合わせてみる瓦版新聞は、すごくこの浴場に親しみがわくし、お客様同士の会話のタネにもなりますね。今回は年明けらしく、主なお題は箱根駅伝の話でした。



〜ついついゆっくり、露天風呂〜
もうこれだけでも満足って気持ちなのですが、露天風呂があります。
久しぶりに行ったのですが、寿湯さんの常連さんはいつも気さくな方ばかりです。
この日は、お酒は何がすきか、おつまは何が良いか、、、というお話で若い女性一方、奥様一方と盛り上がりました。

ご近所さんが羨ましくなる、そんな空間です。やっぱり、店主さんの想いはお客様にそのまま引き継がれて毎日がまわっているのだなと思う浴場です。


*リンスインシャンプー、ボディソープ備え付け
*サウナあり
*ケロリン桶あり


やすこ。

【大阪銭湯】大阪寺田町 源ヶ橋温泉

2017-01-21 22:26:04 | 銭湯レポート
〜大胆な発想を超える繊細なつくりで飽きない、自由の女神銭湯〜


大阪の寺田橋駅から徒歩8分くらいにある、源ヶ橋温泉。
登録有形文化財の銭湯です。

大阪の銭湯の噂は色々聞くけれど、やっぱりここは訪れておきたいという銭湯。
ここの造形がすごすぎる事は、多くの媒体で紹介されているので、
行った時の驚きは想像できる範囲かなと・・失礼な事を思っていたのですが。どっこい。
生で観ると身震いする程です。すごすぎる。
訪れてよかったと心から思える浴場でした。


〜名物・自由の女神〜
入り口の「自由の女神」は”ニューヨーク”と”入浴”を掛けたものというのは有名なお話。
合わせてシャチホコも鎮座しています。

確かこれ(自由の女神)、「銭湯検定」のテキストに載っていて知った気がします笑。
この大胆な発想は、大阪の銭湯の華やかさの象徴として紹介されますが・・・
像としてもちゃんと美しい繊細なつくりです。

特に源ヶ橋温泉は、商店街から横道に入った場所にあるのですが、
商店街から視界を遮るものは無い状態で
こういう奥まった源ヶ橋温泉の姿が見えるのです。。
で、夜はこうしてライトアップしているのでとってもかっこいいです。


〜脱衣所から脱帽〜
脱衣所からして休む暇もなく、凝った装飾が。
まず格天井も洋風で白く、そこにうるさくないシャンデリア。

ここで既に歴史ある洋館の様子です。

更にお庭が、まるで一枚の絵画をはめ込んだかという位の完成度で
夜は美しくライトアップされています。

そそくさと服を脱いでいた手が止まる程、完成された前庭です。
庭園を構えていてもライトアップしていない銭湯もたまにありますが、
こうして魅せる意識が有るって素晴しい。。葉や岩それぞれが、ライトでより生き生きした印象でした。

そしていざ浴室に入ろうとすると、
入り口も荘厳すぎて素っ裸で入って大丈夫かと恐れ多くなるくらいの細かな装飾です。

囲いが単純なアーチや図形ではないし、またフレーム内の模様もここにはかききれない位細かいです。


〜石畳の風格〜
大きな石畳が敷き詰められた脱衣所は、
浴槽自体の格をぐんと上げている気がします。
そして浴槽も石で重厚感が半端ないです。タイルとはまた違った、統一感です。

お湯は熱すぎず、ぬるくもなく。
これだけの細やかな細工を観ると熱湯かと思ったのですが(勝手)、
ちゃんと温度の事も気配りされているのだなと関心しました。
(ちなみに奥にあるオパールと電気は近所のお子様でも入れてました)

また関西の浴槽は関東よりも深く、
また座れる様に2段(関東でよくある熱湯の浴槽みたいな)なもの、
かつそのサイズが大きいものが多いですね。
浴槽内での移動もちまちましてなくて、ちょっと軽く歩く感じなのも好きです。
それは源ヶ橋温泉も同様でした。


〜オパール原石の浴槽〜
石畳だけでも十分すごい中、原石を浴槽につかうって贅沢ですよね。
しかし、ただ単純にいい石の浴槽というのでは無い。

まず宝石っぽいツブがちらちら観えているのが驚きです(原石だからそりゃそうか)。
自分が幼い頃だったら、いつかこの宝石を採取しようと
爪でこすったり眺めたり・・・しそうです。
なんだか夢のある浴槽。

そして、視覚的にすごいだけじゃなくて「触覚的」にもすごいこの浴槽。
浴槽でむき出しになっているのは原石の断面ではなく そのままのゴツゴツした状態。
しかし浴槽に使うために、ちゃんと角を削って肌触りが良い様に加工してある。
なので、この浴槽は”すごく気持ちよい”のです。
背中や足裏を原石に付けて、ちょっとしたマッサージ効果ですね。


***当然ながら自転車で通っているお客様も沢山来ていました。
日常の中にこの銭湯があったらどんな気分なんだろう。
ちょっと想像が着かないくらい刺激的でした笑。

そして店主さんはとっても気さく。
これだけの造形をお持ちでも、とっても謙虚で優しい方でした。
やっぱり遠方からのお客様も多いみたいで、そんな熱い思いを受け止めるお人柄。
また、常連さんもこの銭湯がその様な環境である事を一緒に誇りに思って入浴している・・そんな心地よい印象を受ける銭湯でした。

※かわいい手描きイラストの葉書も購入しましたよ。


やすこ。

【日々銭湯】文京区 アッポーセントー ふくの湯

2017-01-15 06:26:31 | 日々銭湯レポート
〜アッポーセントー!(りんご湯)〜


もともと年始のうちにふくの湯さんに行きたく、そのきっかけになったのが「アッポーセントー」。
【本駒込ふくの湯さんの過去レポート】

ご存知流行のPPAPをパロディして、
大黒湯の店主さんが「アッポー+セントー=アッポーセントー!」と
りんご湯をPRしたものです。


私の銭湯のお友達が ツイートしてかなりのRT数になったとか!
時流を捉えるってやっぱり大事ですね。そして発信するという事も。
それも、銭湯が・・という意外性も 楽しいです。

当日は 閉店も近い遅い時間に駆け込む。。
男湯女湯が交互のふくの湯さんですが、
その日は丸山絵師の壁画が有る右手の浴室でした(私はなぜかこっちが多い)。


〜アッポーはお湯の流れを観るよい機会〜
アッポーはネットに入れられる事もおおいですが、
ふくの湯さんでは裸のままでした。
アッポーがジェットに押されて、行ったり来たりしている動きは面白いです。
お湯の動きがわかります。。

壷湯のアッポーは、少しくりぬきがあって「けしからーん。誰が穴あけたの??」って思いましたが、とってもきれいな穴・・・どうやらお店が明けた穴みたいです。
果汁が出てよいのかもです!?
菖蒲湯もそうですが、各浴場のスタンスが垣間みれて楽しいな。
こういうイベント湯、あんまり気にせずでしたが、また機会を目がけて入りに行きたいです。

ちなみに上野の寿湯さんも、看板のイラストでアッポーセントーをPR。かわいい。

やっぱり言いたくなりますよね♩
もっとアッポーセントーが流行るといいな。


やすこ。

【日々銭湯】東京銭湯 自由が丘 みどり湯

2017-01-14 05:26:47 | 日々銭湯レポート
〜自由が丘らしい銭湯に〜

以前まだ壁面がペンキ絵ではない頃にお邪魔した、自由が丘のみどり湯さん。
今は、隣の新しくできたギャラリーと合わせて経営しているそうで、
十四三さんハンコ展と合わせて訪問しました。


浴室内の様子は前回と変わらず。
過去のみどり湯さんレポート


〜薄靄から現れるペンキ絵〜
お客様も多いせいか、スチーム気味の浴室。
脱衣所から景観として遮る物はないのですが、
脱衣所からストレートにペンキ絵は見えない状態です。
(前の写真プリントの時もそうだったのかもしれませんが、気付かなかったです)
なので浴槽に近づくにつれて どん どどーんと黄富士が姿を現します。
その姿(シチュエーションも含めて)はとても幻想的。
やっぱり中島さんのペンキ絵は、富士山は荘厳です。。んーこれじゃ全く伝わらないのが悔しい。。

そして写真シートの上に描いているからか?発色がいつもと違うマットな感じです。
すごく落ち着いた質感も、かこつければ自由が丘らしいなんて。


〜カウンターには手ぬぐいのお飾り〜
カウンターの背景には、手ぬぐいが2つ飾ってありました。
1つは、私が持つ銭湯手ぬぐいと揃いでちょっと嬉しい(こっさ様で購入)!
隣にギャラリーを開設するだけあって、こうして細かいアートが素敵ですね。


***ギャラリーの併設と、ペンキ絵の展開で
よりイキイキしてみえるみどり湯さん。
これからもどんな展示がるか、楽しみです。


やすこ。