銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】日暮里 斉藤湯 改築前にお邪魔しました

2014-03-30 17:26:53 | 日々銭湯レポート
~斉藤湯さん、また来ます~

日暮里の斉藤湯さんが改築のため、一年間休業とのことで。

まだ三度しかおじゃましたことがなかったのですが、四度目の訪問をしました。

斉藤湯と言えば、、、斉藤湯にいらっしゃった世界最後の三助さんの引退の最終日の際も(今年ですよね)、行きたかったのですがね。その時に最初で最後の私が行くのはおこがましいと思いまして。

しかし、今回の改築前は、、、まだまだアウェイな私だけど、行っていいよね?と自分に問いかけておじゃましました。

また会えると言えども、
一年後ですし、
どんな変わり方をするかも想像できないつくり。
しみじみ眺めました。


*まだまだ新しい姿
カモに見えるタイル壁画、今日もぴかぴかなので、あまり古さなど感じませんでした。がしかし、凸の湯気抜きをよーく見上げて、実は年期が入っていたのだなぁと思いました。
丁寧にメンテナンスした故の印象ですよね。



*明るい番台前
実は斉藤湯さんの休憩場所でゆっくりしていったことがありませんでした。
それは常に人で賑わっていたこともあります。しかしそんな賑わいに飛び込めなかったのは、斉藤湯さんにはまだまだ私が知り得てない魅力があるとわかっていたからです。
まさに引退されてしまった三助さん、定期的に開催される寄席、ゆず湯などの変わり湯。なにかとイベントがきめ細かくある銭湯なのに、私は一コンテンツも体験しないままでした。
ですから、次こそは次こそはと思いながら、そそくさと牛乳を飲み干してきた訳です。もったいないことをしました。
そう思って番台前の天井を見上げたら、綺麗な格子の天井!

許可いただき撮らせていただきました。
こんなことまで気づかなかったなんて。やはり、もったいないことをしました。それはそれは、明るい番台だったのですから。雰囲気もね。


*来年への夢ふくらむ
こんな風に、あれこれやり残したように思わせる銭湯はなかなかないですよね。新しい斉藤湯はどんな銭湯になるのか、これだけコンテンツが沢山あり、人柄もあたたかい銭湯がどう変わるか、、、、気になります。

「一年後、また来ます!」とみんな笑顔で、でもちょっと寂しげに挨拶していました。
一年後は必ずおじゃましたいです。


やすこ。



【銭湯tv】スーパー銭湯特集をtvで見たの巻

2014-03-22 06:26:20 | メディア・イベント出演
~スーパー銭湯ってなんだろう~

先日、「今、この顔がスゴい!」というTBSの有吉さん&桜井翔さんの番組でスーパー銭湯が人気という特集があり、銭湯についてアレコレとかんがえました。

紹介されていたのは、お風呂の王様大井町店。
お風呂の王様は光が丘店が近所だった頃、よく行きました。銭湯より、スーパー銭湯に行く頻度が多かった時もありましたから。


*1人でスーパー銭湯
番組ではやしろ優さんが、1人スーパー銭湯デビューしていました。
1人スーパー銭湯デビューね、ほうほうと納得しましたがはたと気付きました。私は1人で、スーパー銭湯に行ったことがありません!銭湯はほとんど1人ですが笑、スーパーはやはり家族か女子友達と行きますよ。
なぜって、あの広さは、1人だと落ち着かない気がします。多分幼少期から祖母や母姉らいつもワイワイとスーパー銭湯に沢山行ったせいでしょうか。
スーパー銭湯は仲良しコミュニティで来て、それ以外は我関せずな空気が、銭湯より強いと解釈しています。だから、行くなら誰かと一緒にと思ってしまうのです。
やしろ優さんは、食堂で年配の方と一緒にご飯食べてましたが、すごい度胸&愛嬌!
同じ人でも、銭湯にいる場合、スーパー銭湯にいる場合と装いが違う気がしますし。銭湯にいる時の人の方が、心は普段着を脱いだ素っ裸みたいで話しかけやすいですから。


*お湯もいろいろある
お湯もいろいろあり、いちいち反応した内容をしたためてみます。
※高濃度炭酸泉
これはビル銭湯でも、たまにありますね。炭酸のきめ細やかさはたまらなく、肌を撫でながら入りたくなります。

※寝転び湯
浅いお湯の布団のようなつくり。これは銭湯にはないですね。裸で浅いところに横になるので、ある程度の広さがないとスペース的にも、視覚的にも難しいのでしょう。私も光が丘店で利用して、寝落ちして、見苦しい格好で目覚めたり、、、しました。懐かしい。

※不感温湯
体温くらいのぬるさのお湯らしいです。銭湯には絶対ないですね。ぬる湯って言われちゃいます。しかしモノは言い様です。半身浴が浸透した今ならば、この温度の方が楽な方も多いかもですね。どんな心地か、試してみたいです。

*岩盤浴
銭湯にはサウナあっても、岩盤浴はないです。岩盤浴も、私は行く度に寝落ちして危険な状態で目覚めます。しかし次の日の肌は素晴らしく元気になるものです。だから行けるならばたまに行きたいです。
こちらでは五種類の岩盤浴が700円。五種あるなら、プラスで払ってよいと思いますね。もはや手軽なエステ気分です。

*銭湯はスーパーであるべき?ないべき?
スーパー銭湯は、やはり岩盤浴やサウナのアラカルト具合は銭湯とは段違いです。それだけの対価を払うだけの価値は、あるはずです。
でもそのゴールとしては、エステ的効果だったり、超越した日常からの断絶だったり。やはり日常じゃないんだよなと思います。
お風呂の王様大井町店のお客様の七割が女性という比率も、
女性にとっては目的化しやすいエステ的目的や、非日常的癒し目的が顕在化したのではと思います。

そんなスーパー銭湯に仕事終わりに来るというインタビュー証言もあったし、少なからず日常化している人もいるんですよね。。

けれど、お風呂は毎日はいるもの。
その非日常が多い方が幸せになれるはずです。

その幸せの場を用途分けをするのもいいし、もしスーパー銭湯に行きたいけど時間がそこまでないと諦めている方がいたら言いたい。銭湯という手もあるよと。

銭湯行こうよ、と!
改めて思いました。
長々とすみませんでした。


やすこ。



【東京銭湯】新馬場 天神湯

2014-03-16 16:26:27 | 銭湯レポート
~黒湯の中の黒湯~

黒湯が好きといちまるいちまるの編集さんにお話した際、お勧め頂いた天神湯。銭湯つながりでお知り合いになったお友達と行きました。


入口からして、おしゃれなビジネスホテルみたい。とりあえず銭湯じゃないです、雰囲気が。
聞けば湊湯と同じ経営さんらしい。新しいものを取り入れてゆくのですね。



*奥行ある浴室
脱衣所のドアを開けた際は湯船が見えません。故に進む程、浴室の奥行を感じます。配置はこんな感じ。

この奥行ある配置は、、、表参道の清水湯さんとなにか似たものを感じます。アイテムも湊湯さんや清水湯さんと同じ銀色の桶と椅子。お湯が綺麗に見えるんですよね。


*黒の中の黒
さて待望のお湯です。
ジャグジーがある湯船に、ちゃぷん。
気持ちよいです!!熱湯もあるので、温度差を楽しめます。
でも、あれ、そんなに黒くない?というか黒くない。まぁタイルが黒めだからわかりにくいなかな、なんて思っていました。すると目の前を歩く人達のお肌に、、、黒い滴が!!
そう、黒湯はジャグジーの奥にある一枚のドアを開けたところにあったのでした!!(アホです)

黒に近い色の浴室なのに、見ただけで黒とわかる黒ですよ。手ですくっても黒。薄茶くらいの黒湯もありますが、これは本当に黒い。墨汁とか、黒豆の煮汁くらいの濃さです。入浴中も肌がなめらか~になることを実感できるくらい、お湯の濃厚さを感じます。

ちなみに入浴後も化粧水はおろか、乳液いらず。毎日浸かりたい泉質です。


*ゴージャスチック
ちなみに天神湯も湊湯と同じように、大人なつくりがありました。
まず二階の浴室に上がるエレベーター前に噴水。水がしとしととガラス面をつたう形式のもの。視覚的にお湯のありがたみを感じますね。


休憩場のテーブル椅子はシックな黒。黒湯みたいな黒です。銭湯でこんな近代的オシャレさのあるインテリアはなかなか見ないですね。


また脱衣所は、銭湯そのもののつくりを彷彿させる格子の天井もありました。こういうつくりを見ると、オシャレ銭湯からレトロ銭湯へのリスペクトを感じます。



**天神湯、本当にお肌がツルツルになりました。女性ならば、お肌の変わり具合を実感していただけるはずです。男性ももちろん。
また、日曜日夜におじゃましたのですが、家族連れも結構多かったです。しかも来ているお子様たち、マナーが良かったです。もしかしてご近所で、天神湯の良さも知っていて、たくさんのお客様からマナーを磨かれたのかしら、、、なんて想像を勝手にします。

そんなすべてを考えると
天神湯は黒湯という財産を大事に見せつつ、現代と調和している感じがします。これからの銭湯のプレゼンスアップに一役かう様な、、素晴らしい銭湯でした。


※シルバーカラー桶
※自販機:大塚製薬
※リンスインシャンプーとボディソープあり
※エレベーターあり


やすこ。

【東京銭湯】板橋 宝湯

2014-03-08 18:26:38 | 銭湯レポート
~創りも使い方も小技あり~

板橋駅からより、板橋本町駅が近い宝湯に行きました。



可愛らしい屋根が連なる外観。
絵本に出てくる屋根、みたいな。銭湯としては珍しい景色ですよね。


*湯船レイアウト
ちゃんと水風呂がありますよ。嬉しい。その水風呂の背後にサウナがあります。



*仰ぎ見用壁面
さて早速壁面です。
宝湯さんの壁面はタイル絵です。
脱衣所から見るとギザギザとしか見えません。ちょっと初心者マークの反対向きみたいな形?

赤ペンで描いていますが、色はモノクロです。銭湯にしては珍しい色合いですね。

で、そう思って浴室に浸かり、、
天井を仰いだら、、、

ちょうどジェットにあたりながら見上げたら、このモノクロの矢印が天井に伸びているのです。ジェットは二機ありますが、両方天井伸びに見える配置。この天井を仰いだときの気持ちの落ち着き具合は、言葉にし難いです。
なんだか、、、落ち着きます。
それはペンキ絵をみたときのような癒しともまた違う落ち着きです。


*小技。小窓から見える富士山
そんな幾何学的でありながら、不思議なパワーのある壁面がありますが、富士山もあります。
東浴さんのバスポスター!!二枚貼られてます。
こう書くと、宝湯さんが富士山壁面を懐かしんでいるように想像されてるかもしれません。
実際そうかもしれませんが、注釈を付けるとバスポスターはポジティブに作用しています。
なぜなら、広い浴室の水風呂上に貼られた富士山は湯船から見ると、小窓から見える富士山のようなのです。つまり、、、バスポスターと宝湯がさりげなく共存していました。
年の始まりに、リアル富士山を眺めたからこそ思えるのでしょうか。
でも絶対このバスポスターを貼った方は、浴室内での見え方を考えに考えて貼ったんだろうなぁって位置でして。ね。そういう元々はないはずの造形には、思わず人情を感じてしまいますね。
あと付け足すならば、やっぱりバスポスターは魅力的な物ですね。


*また小技。小窓の世界。
薬湯の湯船からは、細長いガラス窓があり細くお庭が見えます。既に暗闇でしたが、観葉植物が雨梅雨でしとしと動く様子がよく見えます。そう、観葉植物はよーく見えるんです。夜の観葉植物はちょっと妖艶。昼間はどう見えるんでしょうね。

また、このガラス窓は天井が実際は低めの浴室内を解放的に感じさせる、効果もあるように思います。
やはり元の創りにも、小技効いてます。

*いい湯
先ほどのようなレイアウトですが、
特筆すべきは熱湯AND深湯でしょう。

そう、顎までつかれるよう湯船内に腰掛けがあります。対面式な腰掛けなので、反対側はもう少し浅く浸かれます。気になる温度はあちちーって程ではありませんが、程よく熱いです。

そんなわけで、脚をゆるめながらゆっくーりつかれました。幾何学的模様と小窓富士山を眺めながら。
熱湯のすぐ向かいに水風呂があるのもホスピタリティです。


**
随所に小技がある銭湯でした。細やかな小技を発見すると、嬉しいもの。
きっと私が見た以外にも宝湯さんには小技が、もしくは大技がある気がしてなりません。



※リンスインシャンプー、ボディソープあり
※座式ドライヤー&ハンディドライヤーあり
※ケロリン桶あり
※自販機:JT


やすこ。

【東京銭湯】春日 菊水湯

2014-03-01 09:26:01 | 銭湯レポート
東京都文京区の菊水湯さんは
2015年09月30日にて歴史に幕を閉じられました。もう一回行きたかった、両A面の贅沢銭湯。。菊水湯さん、ありがとうございます。2015/09/30記。

~両A面の贅沢~

銭湯OLは松葉杖も取れて少し慣れてきたので、健康のために銭湯に繰り出すことにしました。
そう、また銭湯ライフの再開です^ ^

今回は春日駅スタート。
春日駅徒歩ゼロの文京シビックセンター展望台は、眺めが結構良いです。スカイツリーも見えたりして、なのに無料。文京区って両親的。でも、今回は展望台に行かず笑、銭湯一直線に繰り出しました。

まだ明るいうちだったので立派な唐破風屋根が見えました。


細かい透し彫みたいな妻飾り。よくみると「菊」と「水」のオリジナル彫り。美しいです。。入る前から期待高し。


さて、早速中へ。
菊水湯は番台が浴室に向いている昔ながら式。近所の奥様が番台様と「雪すごいわね」なんて話をしていたりして。

*両A面
脱衣所からは湯気でよくみえない壁画。中に入って圧巻。中島さんの富士山です。

2010年のものです。富士川沿いの岩肌を通るバスや車が細かく描かれていて、遊び心を感じちゃいますね。
そして富士山は澄んだ色でやっぱり惚れ惚れ。銭湯の醍醐味ですね。

そんな壁画をよく見ようとして、
湯船に浸かると、、、
なななーんと壁画の対面にも壁画が。

こちらは立山で、女湯の端には電車が走っています。男湯の方には砂浜が広がっているよう。

富士山に立山に。
この両A面は贅沢!ずーっとみていたいですね。
そして何れにしても、電車やバスがあるため風景以上に人情を感じます。


*薬湯はぬるく、他熱く。
湯船の構成はこのような感じです。
久しぶりの水枕は心地よく、ずーっと浸かっていれそうです。
でも、やや熱湯なので参りそう、、、そんな時ぬるめの薬湯がちょうどよいです。この組み合わせで、しばしお湯と壁画を楽しめました。



*しみじみ銭湯好き。
番台さんからスタンプを頂き、両A面の感動を伝えました。
-珍しいでしょう?
-はい、初めてみました!
-多分、うちだけよ^_^
と奥様

控えめだけど、確かな誇り。
銭湯のこと、大好きなんだなぁってしみじみ思いました。

そう、このしみじみ感じいるのが銭湯の人情。やはり、銭湯は愛せずにはいられない。
また通いはじめますよ!!その再開にふさわしい菊水湯さんでした。



※オリジナルのれん
※藤籠×20位あり

やすこ。