銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【神奈川銭湯】小机 藤の湯

2016-08-28 22:26:52 | 銭湯レポート
〜可憐な人柄銭湯〜

神奈川の小机に友人が住んでおり、
以前から「小机(こづくえ)」という
地名自体に不思議と親しみを感じていました。

そんな小机の銭湯藤の湯さんが
8月いっぱいで廃業されてしまうとのことで、友人に会うことと合わせて
藤の湯さんにおじゃましました。


〜大通りにある顔〜
小机駅から3分ほどの場所に、
大通りに面した場所に藤の湯さんはあります。

破風は暗がりだと主張しすぎる感じではありませんが、しっかりとした創り。

下足場のセンターには立派な絵付けタイル。宝船もしつこすぎない印象。

こうして、全てがとても程よく魅せられていて最初から落ち着く空間です。


〜番台式、ペンキ絵、最強の環境に、
小さな湯気抜きの可憐さ〜
番台の奥様、優しくて丁寧な奥様です。
で、脱衣所もお手洗いも新しくはないけど綺麗。
奥様と常連さんも、優しい。
とある常連さんは、産まれた時から通っていて一度嫁入りをしてこの銭湯を離れたが、今は故郷に戻り再訪してきたとかお話をして下さりました。
改めて、銭湯には人生が詰まっていると感じ入ります。

そして、浴室はペンキ絵。
横長な絵のフレームに気持ちよさそうな山並み。中島さんのペンキ絵です。
横長さを活かした山並みと湖畔は、とてもこの藤の湯に合っています。

日付は2015/02/02で、まだまだ綺麗です。名残惜しさが止まりません。

先ほどの奥様が
「次どこに行くとこもないわ。。」と
不思議と幸せそうに呟いていました。
そのように思わせる銭湯、
素敵な存在でありすぎましたね。

名残惜しいけど、まずは感謝の気持ちを。奥様、お疲れ様でした。


やすこ。


【イベント】北千住の銭湯展

2016-08-27 16:26:11 | 銭湯情報
〜観る銭湯+行く銭湯〜

町田忍さん、ハンコ作家の廣瀬十四三さん、また美大生の方々の銭湯に関するデザインが展示された
「北千住の銭湯展」に行って参りました。

昨日8/27までだったので、
展示会自体は終わってしまったのですが
とても良い展示だったのでご紹介。

まず、この展示会は
アートスペース「ココノカ」
という学生さん主体のアートスペースでの天井で、
古民家を改築しただけあり、
高い天井や梁がとても良い雰囲気を持つ空間でした。
銭湯の天井にふさわしい場所ですね。




〜町田忍さんのモノクロ銭湯〜
町田さんのモノクロ銭湯絵は、
たまにFacebookで拝見していましたが
生で観るとより丁寧で細やかでした。
銭湯を愛する人からこそ描けるのだなと思わずにいられない、細かなヒビや質感は感動しました。

写真以上に伝わる絵を、観れて良かった。


〜廣瀬十四三さんのハンコ〜
ハンコだけではなく、
ハンコの土台が展示されていて
そちらも興味深く拝見しました。

驚いたのはお遍路スタンプは、
浴場によってはパーツ毎に分けて製作されているということ。
途中でレイアウトや見せるモノが変わり、パーツの組み替えができた方が柔軟性があるデザインができるそうです。
改めて、きめ細かい、緻密で愛のある作品 たちだなと思いました。

*廣瀬十四三さんのスタンプは、東京の浴場組合が運営する銭湯のスタンプラリーはじめ、全国の浴場で最近取り入れ始められているイラスト付きスタンプです。
例えば写真のように、文字だけのハンコよりも、十四三さんスタンプのところは後からでもその浴場の特徴や魅力を鮮やかに思い出すことができます。素敵でしょ!



〜美大生さんによる、銭湯をイメージした手ぬぐいデザイン〜
今回ご協力いただいた浴場に対し、
美大生の方が各浴場のイメージを
暖簾と手ぬぐいにデザインを落とし込んだものが展示されていました。

暖簾は写真のみで、各軒先に垂れ下がっているそう。
街が美術館とはまさにそのことですね。

私は手ぬぐい、こちら梅の湯さんのイメージ手ぬぐいを購入。

梅の湯さんをイメージして草木染めをしたそうです。
プリントの他の手ぬぐいも素敵なデザインばかりでしたが、
作り方自体に銭湯のコンセプトを込めるってすごく大事な姿勢ですよね。

ちなみに私が購入したのは、マリーゴールドで染めたそうです。
淡い色合い、心があたたかになります。。



***銭湯はお湯やスペースの迫力がある空間ですが、やっぱり繊細な細やかさ、美しさがあるもの。
改めて、それに気づかせてくれるような素晴らしい展示でした。

また、手ぬぐいには、今回の展示に協力いただいた銭湯の半額チケットが!

銭湯に観るだけではなく、入るところまでつなげているアート、素晴らしい企画ですよね。

いろいろガイドしてくださった
十四三さん、ありがとうございました。


やすこ。

【東京銭湯】千歳船橋 世田谷温泉 四季の湯

2016-08-21 06:26:47 | 銭湯レポート
〜清潔でさりげなくオシャレの快適さ〜

※世田谷温泉四季の湯さんは、
薬湯浴室と露天浴室があります。
このブログは、薬湯浴室の記事になります※

都内の銭湯好きな方はハマっている方も多い、世田谷区の銭湯のスタンプラリー。

用事と合わせた銭湯に行くことが多いため、なかなか区の銭湯キャンペーンを本気で巡れたことがなかったのですが、
6軒でTシャツが一枚いただける手軽さ、そこそこ長めの期間ということもあり、6軒制覇を目指しています。

その世田谷スタンプラリーのスタンプラリー帳がこちらです。

長くなりましたが、このスタンプラリーの冊子の撮影場所が世田谷温泉四季の湯さんです!
インパルスの堤下さんが笑顔で掃除しているここです。



〜ペパーミントグリーンでまとめられた落ち着くカラー〜
世田谷温泉さんは浴室に清潔感があります。恐らくお掃除が小まめにされているのかと思います。
加えて、浴室の色合いも気持ちよい色合いです。
まず、浴槽のお湯が入る部分のカサまで、ペパーミントグリーンのタイル。
この浴槽の色がお湯を綺麗に映えさせています。
また、そのグリーンと合わせたアクセントのタイルが壁面にあります。さりげないです。
こんなトータル的なヘルシーさも、
スタンプラリー表紙の撮影場所になる所以かなと関心してしまいます。


〜ひとつの浴槽を悠々と行き来〜
世田谷温泉さんの薬湯浴室は、
大きく三つの浴槽です。

まずは気泡風呂、勢いあるジェット、座マッサージのある大きな浴槽。
この浴槽がなかなか良いです。三つの機能を分断しないで、一続きにプールみたいにつながっています。
このつながり具合、また浴槽内を行き来する自由さはすごく解放感があります。

そして長方形の薬湯の浴槽。
その日はラムネをイメージした薬湯。
青くて綺麗な色。もちろん、、甘くはなかったです笑。
ラムネ湯につかりながら、カウンター前にラムネが売られていたなと思いゴクリ。


〜湯上りラムネ〜
湯上りはいつも牛乳が定番ですが、
薬湯のラムネ湯のおかげもあり
ラムネがとっても飲みたくなりました。

富士山サイダーに決めました!
さっぱりしていて美味しい。

いま、日本ガラスびん協会さん主催でえ同じ銭湯でスタンプを3つ集めたら素敵なピンバッチがもらえるらしいです。
「ガラスびん 地サイダー&地ラムネin銭湯2016」

2016/09/4までです。フロントにバッジがあったけど、すっごく可愛いですよ。
そして改めて、ガラスびんで飲む飲み物って幸せな気持ちになれますね。


***四季の湯さんは紛れもない人柄銭湯でした。まず、入口に入ったときにフロントに奥様旦那様がいらっしゃって(時間帯のせいかと思いますが)お二人揃ってすごく明るく挨拶してくださりました。
湯上り時に、奥様が世田谷のスタンプラリーでTシャツのモデルをされていることに気づき、そのときも快く会話してくださりました。
浴室が日替わりなこともちゃんと教えてくださり、次は女風呂に露天風呂のある日曜に行こうと意気込みました。
とにかくとってもあたたかい雰囲気がある銭湯で、撮影場所になって相応しい銭湯だなと思った次第です。
世田谷のスタンプラリーと関わらず、是非また行きたい銭湯です。



やすこ。

【東京銭湯】三軒茶屋 千代の湯

2016-08-20 09:26:17 | 銭湯レポート
〜お堀の中の異空間〜

※千代の湯さんの営業時間は
15:45ですが先発の常連さんが入るのは16:00からです。参考まで。

この銭湯の存在はずっと昔から知っていました。

でも、なかなか機会がなくて、
まさに今という時に訪れたら
ドアがあいていて感動しました。

三軒茶屋の三角地帯にある、千代の湯さん。
写真にあるように、バラックで囲われています。周りを囲むように居酒屋とかがあるので、もしかしたらそういう都合上囲った方がよかったのかななんて思います。
しかしそのバラックがつくる異世界間は最強です。立派な破風などは大方隠れてしまっていますが、
隠れれば隠れるほどその隠れた奥への期待は高まるばかり。


〜レトロ銭湯〜
緊張感高まりますが、
中は変に奇をてらったわけでもなく
ちゃんとくつろげる凸の湯気抜き天井のレトロ銭湯です。

そして、中島さんのペンキ絵も堂々と構えられております。

大きな富士山が、昼の日差しを受けて鮮やかに美しいです。
富士山の麓は勢いのある沢の景色でした。


〜とても柔らか湯〜
またお湯はラジウム泉とかいてあり、説明文にはラジウムとラドンに関して記載が。
ほのかな色がついていて、やはりまろやかです。
私のお湯感度は銭湯好きな方の中では多分低い方なのですが笑、
「あ」と明らかに気付けるくらいの柔らかさでした。
三茶の三角地帯に、こんな素晴らしいお湯が張られているなんてすごいっす。
たまにあるような壁にある柵から、お湯がドボドボ出ていて視覚的にもエネルギーもらえます。

また、無料でサウナもあります。
サウナの向かい側にはトタン板で囲われた謎のスペースがあり立入はできない訳ですが、キワに窓ガラスがあり、日中は日が注いでいますから暗い感じはしませんでしたよ。


***三角地帯のバラックから緊張感を感じる一方で、中はエネルギーに溢れたまぎれもない良い銭湯空間でした。
もちろん、初銭湯とかではなかなか勇気がいりますが、案外落ち着けるこのギャップの安らぎがあります。


やすこ。

【参加銭湯イベント】和のあかり✖️百段階段 目黒雅叙園

2016-08-19 23:26:11 | 参加イベント
〜アートイルミネーション
和のあかり 百段階段 目黒雅叙園〜

2016/7/1-8/28実施の
和のあかり百段階段のイベントに行きました。
このイベントは東京浴場組合さんが参加されています。銭湯をイメージした展示があるとのことで行ってみました。


目黒雅叙園。
私は去年の今くらいまで、
お恥ずかしいことに知りませんでした。
素晴らしい造形の宿泊施設です。。
例えばお手洗いもこんな立派な天井に川が流れていたり。

目黒雅叙園の手の込んだ建物は、
銭湯に共通する雰囲気があることから
今回の展示に至ったとのことも納得です。
また、目黒雅叙園には豪華絢爛な入浴施設「百人風呂」なるものがあったそうです。。

様々な題の部屋に、
空間を最大限活かした展示は
目を見張るものでした。
やはり、元あるスペースも存在感ある建物だから、そこに配置するのはすごく神経を研ぎ澄まさなきゃできないですよね。


さて噂の銭湯スペースは、
階段をのぼりきったところに
ずどーんとありました。
やっぱり、お風呂は極楽ですから!
最上にふさわしいと思います。

田中みずきさんのペンキ絵もサイドにありました。
あえて正面じゃないのが、
すごく開放感がありました。。
女性らしいしなやかな富士山。
写真は会期中は載せません。

ちなみにほとんどが写真撮影
大丈夫なエリアなので、
幻想的な雰囲気を残したい方は是非。

和のあかり百段階段リンク

ちなみにその脚で帰宅した後は、
赤羽の岩の湯で、
再び田中さんのペンキ絵をみてきました。

お風呂が全てな展示ではありませんが、
空間のありかたとか、
みせかたとか、思い切り浸るには素晴らしい展示でした。

8/28までですから、皆様是非!!



やすこ。